『朝日新聞』beに、酒井啓子.氏(元.アジア経済研究所、現.東京外国語大)がイスラムの情勢について毎週コラムを書いています。
今日[2007.10.27]の分によると、、、。なんでも、トルコで反米物のトルコ映画が流行っている、らしい。
占領下のイラクで米軍の悪行に憤ったトルコ人主人公が、イラク人たちと協力。敵役の米軍を徹底的にやっつけ、イラク人の「お姫様」を救う、勧善懲悪物語。(ストーリーはベタベタだね)
ええと、まーくは決して国際政治的な発言をしたいわけじゃありません。ただ、酒井.氏の分析で面白かったのは。
トルコはNATO加盟の米国の有力な同盟国。イラク戦争でも米軍に基地を提供。
それどころか。トルコは
イスラエルとも軍事協力協定を結んでいる、とのこと(こいつぁ、びっくりだ!)。同じイスラム教でもアラブとは一線を画すのか、そこまで欧米と組みたいのか。
というわけで。トルコ政府は、忠実な米国の同盟国です。それに国民各層にしても。米国と同盟関係を維持することが、トルコの国益、最善手ということではコンセンサスが取れているんだろう。
しかしとはいっても、大衆レベルでの反米感情はぬぐい去れない。公式には「トルコ-米同盟」(土米同盟か?)を維持しなければならない分、どうしてもその反動で。
「大衆文化レベル」では反米感情が吹き出してしまう。
弱きを助け、米軍を完膚無きまでにやっつけるトルコ人がヒーローとして待望される、というわけですねえ。
ウン?これってなんかどこかで見たような気が...。
それについては、日を改めて。