(昔授業で習った読本のストーリーから)
むかーし、昔、独裁者の皇帝がいました。皇帝は人民を虐げながらも、「偉大な皇帝、バンザーイ!」と叫ばせていました。ところが皇帝も「老い」からは逃れられません。
年取った皇帝は不老長寿の薬を求め、大臣や特派使節を遠い所まで派遣しました。
ところが持ち帰った薬を飲んでも、皇帝の老いは止まりません。責任を恐れた家臣たちは、罪を人になすりつけました。
「薬が効かないのは、貧しい人民たちが皇帝を呪っているからです。長生塔(長生きの塔)を建ててそこにこもれば、のろいから逃れられます。」
怒った皇帝は人民を捕まえて強制労働させ、長生塔を建てさせました。人民の屍と血の犠牲の上に長生宝塔ができた時、皇帝は大臣たちをつれてその頂上へ上りました。これで不老長寿が我がものに・・。
しかし、天は許しませんでした。突然の雷が塔を打ち壊し、皇帝も大臣も皆つぶされて死んでしまいました。人間は不老長寿の夢だけは叶えられません。
なんか「バベルの塔」と似たような話だな、と思いました。でも、むしろ私たちになじみがあるのはバビル二世の「バビルの塔」だよね。マンガ家横山光輝さん、4/15逝去。ご冥福をお祈りします。