中国、少林寺。そこには武道を志す青少年が多数、寝起きをともにしている。主人公の武道家が敵役を求めて少林寺に乗り込む。大ボスと戦う前に、何百人もの修行僧に行く手を阻まれ、彼らを軒並み倒していかねばならない。
…、ってこれ、もちろんマンガの世界だけの話だと思ってたんです。まあ現在、少林寺のそばには中国武術を教授する「専門学校」みたいなものくらい、あるだろうけど。住み込みの数百人の武術修行者なんてあり得ないよねえ。と、ところが、ほんとにあったんだ…『NEWSWEEK 日本語版』[04.08.04]。
少林寺そばには武術学校がいくつも成立している。中でも最大なのが、
嵩山少林寺塔溝武術学校
5歳から20歳代までの寄宿生、なんと1万人!(中国農村の出身者が多い)
「でもさあ、中国は人口も多いんだから、それくらいは」と思った貴方!日本との人口比率でいえばこれは、「伊賀上野の忍者養成の寄宿学校に千人も生徒がいる」ってのと同じくらいの意味。ちなみにこの嵩山少林寺塔溝武術学校の生徒たち。優秀者は2008年北京オリンピックの式典で演武を披露する予定だそうです。