自らを
のりこえ
無限なるものへの
あこがれを示す動き
それが
アラベスク
まーくが以前、ステップ・エアロビクス(step台の昇り降りをするエアロビクス)に出たとき、コリオの一区切り最後でイントラさんの指示。
ステップ台の端っこで片脚立ちになり、もう片脚は後ろへ伸ばす、両手を伸ばして持ち上げる。(...文字で書くとわかりにくい)
この動作の時に女性イントラが叫ぶのが
“あらべーすく!”
???
アラベスク、って何?確かに聞くことはある言葉だけど。
わからないときは辞書を引きましょう。
arabesque:
アラビア風の唐草模様
はっ???「唐草模様のステップ台」ってあったら楽しそうだよね。でも、ますますわけわからんぞ。
それでは別の事典をひいてみると、
アラベスク:
バレエの基本ポーズの一つ
で、そのような形があるのでした。
おそらくバレエ経験者のイントラさんかと。
いやあ、aerobicsやってるとだんだん賢くなりますねえ。
そんなこんなで、最近ひとに勧められたのが
『アラベスク』
山岸涼子.作 白泉社 (文庫版は1994)
元々は1971年〜75年の連載。旧ソ連(!)を舞台にしたバレエ・スポ根マンガ、というより、バレエをテーマに、主人公の少女ノンナが成長する少女マンガの王道。
地方のバレエ学校で、さえない生徒だったノンナは、男性スターにしてバレエ教師、ミノロフに見いだされ中央そして海外の華やかな舞台に。
友情、努力、勝利(そりゃ『少年ジャンプ』か)、
ライバル、挫折、試練、男性たち、恋愛感情、政治亡命(旧ソ連だから)、てんこ盛りでもぐいぐい引きつけるストーリーと絵柄。
というより、私から見ると、「そうか、この『アラベスク』の後継として出て来たのが
『ガラスの仮面』であり、数多(あまた)の少女マンガなんだ。」と納得。
ノンナの所属するレニングラード・バレエ団と同様、「古典」の域に達する名作でした。
(たーだーしー、出演のバレエダンサーたち(男女)のかなりが
タバコ吸うのは、やっぱり70年代。)