女子バレーボール、
パイオニアのセリンジャー監督。イスラエル・米国・オランダのナショナルチームも率いた名監督が、全日本の女子バレー、トレーニングに苦言を呈しています。『週刊現代』[05.07.30]
日本の女子バレー界が、個々人に合った、長期的に伸ばせる練習・トレーニングメニューを作るのを怠りすぎている。
高校生時代にピークを持ってくるようなハードな練習をさせすぎ。
10代の選手の筋力だけを強化しようとして、骨格・関節を痛めやすい。
長身選手に細々(こまごま)とした動きを要求しすぎてつぶしてしまう。
20歳にして5回以上もひざの手術をしたケースも。
事実、日本では間違ったトレーニングで腰を痛める選手が多すぎる。
たとえば、
両足を上げたままの腹筋運動は、腹筋と背筋のバランスが悪い選手が行うと、腰を痛めやすい。
(まーく:これは参考にしておこう)
パイオニアに来れば、選手たちの腰痛を治してあげることもできる。
その後も、正しい筋トレで選手の潜在力を引き出すのもできていない。
大山加奈、栗原恵など、
スパイク最高到達点が230cmに届いてもおかしくない。(今より20cm以上、伸びる)
正しい肉体管理をしていれば、30代になってもジャンプ力は伸ばせる。
そして何より驚いたのは、パイオニアでは、
他チームなら即レギュラーの選手でも、
筋トレで目標数値に達していなければ、試合に起用してもらえない。
選手各自に目標値が定められ、そのための練習メニュー。
体脂肪率・尿酸値までチェック。食事まで徹底した管理。
それによって、選手も長く活躍できる。
これやっぱり、長期的視野に立った指導ということです。
でもさあ、チームの目先の勝利を求められる「部活」の指導者には
こういうの、やりにくいよね、とっても。
(ところが記事書いた後で、→
続報[05.08.12])