【特集】子どもと筋トレ 4
(昨日から続く)
いかがでしょうか。昨日の論説は、皆さんどう読みました?
まーくには、どうにも腑に落ちない点が多すぎます。
A
まず「この著者」は、“ボディビル”という言葉でなにを表しているんでしょう?
一般的な“筋力トレーニング”のことでしょうか?
それとも、“ボディビルの競技会に出場を目指す”ことでしょうか?
お父さんならとにかく、小中学生向けのボディビル大会というのは、存在しません。
そりゃ、浜口京子.選手は13歳で成人のボディビル大会に出ました
F[05.04.13]
が、それは「
女子」だからできたこと。(∵なぜならば、鍛えている人なら13歳女子も成人女子も筋力は同程度。でも、男子だと中学生と成人の差は甚だしいです)
B
「この著者」は、ボディビルのトレーニングというのを、体験したり詳しく調べたことはあるのでしょうか?子どもに無理矢理、重い物を持たせるのだと誤解していませんか?
筋トレの理想としては「その子」に合った無理のない重量で鍛えているはずです。父親はボディビルに熱中する体育教師ですから、それはわかっているのでは?
C
「この著者」は他の部分では、スポーツ少年団や少年野球チームが連日ハードなトレーニングを行っていることを批判しています。(←その批判自体は、まーくも同感。)
ボディビル・筋力トレーニングもそれと同じことをさせている、と決めつけていませんか?
>毎日鍛錬 って、まともなトレーナーなら筋トレは毎日やらせません。まさか小学生にして分割法を採用したのでしょうか?それでも休養日は作ります。
ボディビルの世界は、日本のスポーツ界の中でも珍しく科学的な休養が大切にされるところです。
D
>オリンピック選手疑いなし って、ボディビルそのものは、オリンピックには無いのですが。あるいは他競技にしても、筋肉が隆々してるだけで、各スポーツ種目のスキル(技術)がなければ、その種目の選手にはなれないわけで。
F[05.08.14]。体育教師ならそういう事情には詳しいはずです。
E
以上を書いた後で、気づいたのですが、小学校に体育専任の先生(教師)っていましたっけ?S市立小には、いるのか?それとも私立小か、、、。
F
成長期あるいはそれ以前の子どもがハードな筋トレに取り組んだ場合、効果が出にくい、あるいは、関節等を傷めるリスクが高まる。
だから、やってもムダ、やらせない方が良い、という意見は、一部、賛成なんです、まーくも。
F[05.08.18] の1、2。
でもこの子、
>筋肉隆々 ってことは、効果は上がってるんですよね?
それでも関節か何かを傷めてしまったなら、「やっぱりダメじゃん」ってことになります。
ところが、「この著者」、具体的に、身体(あるいは心理面)のどこにどう悪影響が出たのか、記していません。
確認される悪影響は、
>身長がほとんど伸びず >早成化してしまった
だけ。
G
身長が伸びない、あるいは伸びが早くに止まってしまったのは、ホントに筋トレの影響でしょうか?
病的なレベルでなければ、これらは疾病・障害ではなく、単なる体質かもしれません。
筋トレをしなければ、もっと伸びるはずだった、という証明はあるのでしょうか?(例えば、父と母、あるいは兄弟はこんな高身長なのに、この子だけ低身長といった)
H
ハードな筋トレをしすぎると、身長の伸びに悪影響するか?
これは専門家の間でも意見が分かれるようです。
F[05.04.12]
ただその場合も、骨格への影響が懸念されるだけで、
>早成化というのは聞いたことがありません。筋トレをしすぎると成長ホルモンの分泌まで変わるのでしょうか。(→むしろ、成長ホルモンの分泌が活発になる、という影響は確認されていますが)
I
なんにせよ、このひとつの事例だけで結論を出すのは、あまりにも乱暴すぎませんか。
しかも、この事例自体も怪しいです。
ちょっと非科学的な印象論に過ぎない、のではないでしょうか。
子どものころからの無茶な体育活動を批判するのは構いません(←まーくも批判に賛成)。が、筋トレに結びつけたのは、「坊主憎けりゃ袈裟まで…」の類ではないでしょうか。
(明日に続く)