書店でふと見つけた書籍。
筋力トレーニングの専門家、窪田登.氏の著作、その名も、
『筋力トレーニング法100年史』
体育とスポーツ出版社[2007.03]
なによりもまーくの目を惹いたのが、この本の表紙、左上部分に注目してください。

(うーんと、著作権の関係で、拡大した大きな写真にできないのはご容赦を)
ちなみに、amazonでいえば、この
リンク
左上、ダンベルを両手に持った、それもビキニ風のセパレートウェアの女性がトレーニングしてる絵です。
「筋トレの歴史」ってことだから。これはきっと、
20世紀初めくらい、当時の風潮に逆らって筋トレをはじめた先駆的な女性
に違いない!当時のへたくそなイラストだろう!と思ったんです。
ところが...。
内容を読んで仰天。これは、
3世紀、シシリー島(現.イタリア)で画かれたモザイク画
だそうで。なんでも、
古代ギリシア以来、
石製などのトレーニング手具が使われていたらしい。
4.5kg〜5kgくらいを両手それぞれに持って、ジャンプしたという記録だから、これは確かに有効な筋トレ法。
出土遺物を見ると、中央の手で握る部分は細くなっていて、両端は太く・大きくウェイトになっている。
形状・大きさ・機能ともに、まさに現在のダンベル(亜鈴)そのもの。
で、このモザイク画は、明らかにその手具でトレしている女性の姿。
3世紀に、(しかもこんな格好で)筋トレに励む女性がいたとは...。
とんでもない発見でした。
(でもさあ、1700年以上前だから、書名の『…100年史』からは大きくずれるよね?)