つかぬことお尋ねします男なの
『朝日新聞』[2008.08.21]、「川柳」欄に載っていた一句(新聞読者からの投稿)。しかも撰者によってこの日の最秀句に選ばれてるぞ。
えーっと、これ読んでまったくわからなかったんですね、なんのことか?
撰者(西木空人.氏)による解説は、
「五輪寸描」
えっ?あれっ?もしかすると?
北京五輪開催中に、、、五輪で活躍した女子選手達の、、、
その身体つきの逞しさを揶揄気味に採り上げたわけ?
............
許し難いな...。
...ちょっとその、「男らしさ」とか「女らしさ」のステレオタイプに囚われ過ぎてるんじゃない!?
えっと、例えば同じ程度の生活習慣の男女で比べたら、男性の方が女性よりも筋肉がつきやすい、脂肪が少ない、というのはこれ、当たり前。
筋肉の付き方を模式的に示すと、
ろくに鍛えてない男子 > まるで鍛えてない女子
スポーツ趣味の男子 > スポーツ愛好の女子
トレーニングマニアな男子 > フィットネスフリークの女子
(↑俺、ここかな?(笑))
競技選手の男子 > 競技に取り組んでる女子
五輪で金メダル取る男子 > オリンピックで1位の女子
なのは当然。俺は何も、科学的・生化学的にいって、男子の方がパワー・スピードに優れてるということを否定するものじゃありません。
持久力だってフルマラソン(42.195km)程度の距離なら男子の方が好記録だもんね。(100km近くのウルトラ・マラソンになると、女子の記録が上回る、という話もあるけど...未確認)
だけど俺が言いたいのは、
鍛えてる女子 だったら、 >>
一般の男子
ということは十分、あるでしょう?体力や、筋肉の付き方に関して。
で、そんな時に、
「男と同等だ」
っていう評価をするのは、、まあ、物の例えとしてはわかるけど。
(実例:
“緑川蘭子のサーブは男子並みだ!” )
「男なの?」
って聞き方は、正直、悪意を感じるね。
そこまで鍛えてる、でも同じくらい鍛えてる男子と同パワーにはなれない、女性達への敬意が欲しいところです。
ジェンダー・gender論は、深入りすると帰ってこられなくなるので、これにて終了。