2015/10/28  23:46

中年御三家  読書
いわゆる保守だと云われるが、最近月刊誌『新潮45』をほぼ毎月、愛読している。昭和の時代はむろん活版印刷だった。ここの処、定期購読の状態。この雑誌の良さはグラビアが少なく圧倒的に時事、現代史を文章で読ませる処にあるだろう。ほぼ巻末に「新潮45」に連載されて8年半に及ぶのが野坂昭如の「だまし庵日記」、この作家は、自らの体験から小説にして、アニメ映画の傑作にもなった「火垂るの墓」は、直木賞受賞作品。野坂は保守の論客ではない。小沢昭一・永六輔と共に、「九条の会」に名を連ねている。野坂は昭和5年生で現在85歳、12年前に脳梗塞を患い、毎月のエッセイも“息絶え絶え”だ。

『新潮45』は、殊に筆者が常に“眉をひそめる”単純な理想論や平和論がない処がいい。現実に踏み込まないで情緒纏綿たる「鉄砲担いで戦争法案」とか「この道はいつか来た道」論調は、朝日新聞だけで願い下げだ。自らの主張に沿えば、牽強付会して戦前の「女子挺身隊」を「従軍慰安婦」と見紛う記事を展開して恥じない大嘘を平気でつく。国益を損ねて謝罪しない。

野坂は、昭和5・1930年生、昭和4年生の小沢昭一、昭和8年生の永六輔と三人で「中年御三家」を結成していて、そのコンサートを日本武道館、NHKホールの何れかで見学したことがある。野坂は昭和58年、参議院議員に当選したこともある。上手いか下手か俄かに断定できないが“歌手”もどきに挑戦した。「黒の舟歌」「マリリンモローノーリターン」など。それが中年御三家のコンサートだった。三人に共通するのは早稲田大学だった。後者二人は中退、酒が好き、小沢、野坂は喫煙者。小沢、永は俳人、野坂、永は寺住職に共通点、三者は何れも放送・芸能関係者だった。三人の著書を数ある蔵書?から探したのが以下の本、いずれもかなり前に読破しているが詳細は忘れている。

◇小沢昭一 散りぎわの花 文春文庫 2005年
◇野坂昭如 火垂るの墓 新潮文庫 昭和47年
◇野坂昭如 死屍河原水子草 文春文庫 1975年
◇永 六輔 大往生 岩波文庫 1994年

永六輔は、今はパーキンソン病で車椅子の人になった。作詞家としては超一流、「黒い花びら」「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」等、中村八大とのコンビでミリオンセラーが何枚もある。三人の中では「小沢昭一」に筆者はいちばん思い入れがある。「小沢変哲」という俳号もある達者な俳句を嗜んだ。この小沢に関してはNHKBSなどの録画も多数所持。小沢昭一に関しては何れ記述する。映画の主演は一本だけだが、名バイプレーヤーだった。

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