2017/2/10  23:02

三橋美智也 雑感03  身辺世相
筆者が最も貧乏だった人生の時期は、昭和32〜34年頃、東京墨田区の中学に入学・通学した頃だった。だから余計ラジオから流れてくる歌に癒された。当時は各家庭にTVはなく娯楽は専らラジオだった。男性歌手は三橋美智也、春日八郎、女性歌手は美空ひばり、島倉千代子だった。その頃、よく聞いたのが島倉の「逢いたいなァあの人に」、三橋の「リンゴ村から」だった気がする。

今、ネットで調べると発売が同時期の両者の歌は「東京だよおっ母さん」、「東京見物」。島倉はコロムビア、三橋はキングだ。どちらが刺激されて後追いしたのか、全く同時期かは不明。前者は二重橋・靖国神社・浅草、後者は二重橋・上野・靖国神社が詩に入る。「おっ母さん」「おっかさん」も同様で、二つの歌は戦死した兄を偲ぶのも同じ。戦後12年目だからこれは日本の一般大衆に同じような境遇の世帯が多く大いに共感を得たのだろう。この詩もほぼ“七五調”といっていい。

三橋美智也と島倉千代子、大いに売れた歌手だから、ただそれだけで結婚も噂された。よく考えれば歌謡界の男女の大スター、結ばれる筈もない。案の定、売れっ子は、取り巻きがレコード会社もプライベートに於いても許すわけはない。これも案の定、歌に真面目なだけに金銭に半ば無頓着、お人よしで殆んど身内に“たかられて”騙されて大いなる借財を背負ったのが共通事項。

東京だよおっ母さん 作詞 野村俊夫・作曲 船村徹
島倉千代子 昭和32年03月

久しぶりに 手をひいて 親子で歩ける うれしさに
小さい頃が 浮かんできますよ  おっ母さん
ここがここが二重橋 記念の写真を とりましょうね

やさしかった 兄さんが 田舎の話を 聞きたいと
桜の下で さぞかし待つだろ おっ母さん
あれがあれが九段坂 逢ったら泣くでしょ 兄さんも

さあさ着いた 着きました 達者で永生き するように
お参りしましょよ 観音様です おっ母さん
ここがここが浅草よ お祭りみたいに にぎやかね

東京見物 作詞 伊吹とおる・作曲 佐伯としを・編曲 小町昭
三橋美智也 昭和32年03月

写真で見ただろ おっかさん お濠に映った 二重橋
東京見物させたいものと いってた兄貴も 草葉の陰で
にっこり笑って 見てるだろ

話に聞いたろ おっかさん 上野のお山の大男
東京名物 西郷さんだ お国のためだと笑って死んだ
兄貴の横顔 思い出す

拝んで行こうね おっかさん 靖国神社だ あの鳥居
東京見物させるといった やさしい兄貴が戦友たちと
眠っているんだ 逢ってゆこう

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