2020/7/27  21:21

“き”の字  身辺些事
おのづから身の丈知るやコニシキ草蔓延るでもなく枯るることなし
戦争論推敲すれば“き”の字の多し志気血気ありて飢餓棄兵もある

所属短歌会の7月号2首ずつの鑑賞投稿が終了した。上記の筆者の2首には、6人の方々から感想が寄せられた。筆者のこのブログを鑑賞して下さる方にはそれらの全文が解るので、2首目の歌の丁寧なアドバイスをここで披露。後半は筆者の解説と挨拶。

◇二首目は「推敲」すればと言うのだから作者が書いている戦争論ですね。ここが特徴だと思います。他人が書いた論等によって気づいた事ではない、という訳ですね。作者は戦争の研究者です。それだからこそ、この発見に重みがあるわけです。過去回想の助動詞の誤用慣用の問題を議論した時にも、「き」は強い語勢があると誰もが認めていました。さて、内容には特徴も発見もあって佳品なのですが、この歌の全体を普通に読んで行くと、何か調べがギクシャクして散文的で、読後の余韻が少ない気がします。読んだ後に、ジーンと「き」の音が鳴り止まないという終わり方ではありませんね。それはやはり歌が破調で無駄音が目立つからだと思います。

「戦争論推敲すれば“き”の字の多し」これでは締まりませんね。わたしは、「字」にスポットライトを当てるのではなくて、「き」の音に当てる方が効果的だと思うんですね。「戦争論推敲すれば“き”の音多し」。これでも字余りですが、我慢の範囲です。「士気血気あり飢餓棄兵あり」と繋げる。プラス的な士気血気から逆にマイナス的な飢餓棄兵を並べる。こういう構造に作れば、十分余韻を引くまとめ方ができる気がしています。

◇拙歌を鑑賞して頂き有難うございます。庭仕事の嫌いな拙宅に庭があるのが聊かの問題。何もしないとそれこそ身の丈ほどのセイタカアワダチソウが蔓延り、近所の知人に日当を出し、草むしりを頼む始末。真向いの家はお金持ち!庭師が剪定をしており竹垣のモッコウバラ、藤など見事です。竹垣の下部にコニシキソウ、オオバコ、ヒメイタビなど風情があります。緑が保たれているのはヒメイタビのようです。添付はコニシキ草。

戦争の歌は恣意的で鑑賞に値しないかもしれません。小生に社会詠をそそのかしたのは立谷正男氏でした。元労働組合の闘士、元気ですかね。「き」の字はもっと多く武器、軍旗、戦機、勇気、気魄、鬼気、狂気。いちばんの問題は「病気」です。中途半端な自分の「昭和史」を推敲して数多の本を再読・三読すると専門家の論考の向うに見えてくるのは、日本人は戦争には向かないという国民性です。今の憲法の9条など気にする必要はありません。国家的な戦争をしても必ず負けます

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