2011/6/14  22:38

霞が関官僚内閣制03  政治
文藝春秋・平成23年新年号に、経済産業省(前公務員改革事務局審議官)古賀茂明氏の覚悟の手記が掲載されていることをブログで昨年末に書いた。主題は「誰が公務員改革を潰したのか」だった。それがもっと詳しく単行本になった。いわゆるハードカバーで最も読みやすい四六判(A5より小さくB6より大きい)である。うっかりしていて初版本は気付かず二刷目だった。今朝の新聞の広告でももうすでに10万部を超えたらしい。

ページは違うが、同じ産経新聞の本日の朝刊でインタビューを受けている。霞が関官僚の守旧の実態、これに屈した民主党政権の至らなさをこれだけ実名入りで本にしたらタダでは済まない。昨年10月参院予算委員会で自民党議員の質問の参考人として正論を述べた。つまりは「天下りの骨抜きの実態」を、改革派官僚の古賀氏自身が「骨抜き」と言ったのだからたまらない。「公務員制度改革推進本部事務局審議官」だった立場を正確に述べたのである。

答弁に立った仙谷由人官房長官曰く「彼の(古賀氏)の将来に傷が付く」という恫喝の答弁だった。旧社会党の代議士の仙谷由人はどうも完全に官僚に取り込まれてしまったのを、古賀氏が指摘したのだから、これはもう霞が関に居場所はない。今は経産省大臣官房付という仕事が全くない「窓際」に追いやられた。古賀氏の主張は次の通り。

◆事務次官級ポストの廃止
◆幹部職員の身分保障の廃止
◆一般職員給与を50歳以上は低減する・役職定年制を導入する
◆公務員リストラ法の制定
◆天下りあっせんに刑事罰、独立法人・政策金融機関への天下り制限、現役官僚の出向を制限
◆ヤミ協定、ヤミ専従に関する改革・労使交渉の公開
◆人事に関して内閣官房に集中(今の人事は各省官房長が離さない)

これでは、甘い汁を吸い続けている各省庁の高級官僚には、既得権・裁量権の破壊以外なにものでもない。毎日、経産省に出勤しても同僚は目を逸らしているらしい。若手がそっと「頑張って下さい」と耳打ちするそうである。東大法学部出のエリートにも真実を言う人物がいるだけで嬉しくなる。この官僚も昭和30年生まれだから56歳、どこかの有名大学の教授にでも転進した方がいい。民主党政権でも自民党政権でも働く場所はない。

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