2012/7/14  21:10

国会事故調01  政治
「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」、通称「国会事故調」は、平成24年07月05日、最終報告を出した。報告は640ページになんなんとするもので、半年間という限られた時間での結論はたいしたものである。内閣の調査委員会では「経産省」を悪くは言わないだろうし、東京電力の調査委員会では自社の歴史を塗り替える結論が出せるわけはない。

この事故調査委員会は「2011年東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島原子力発電所事故に係る経緯・原因の究明を行う」、「今後の原子力発電所の事故の防止及び事故に伴い発生する被害の軽減のために施策又は措置について提言を行う」ことを目的として東京電力福島原子力発電所事故調査委員会法に基づいて国会に設置された機関である。事故調査委員会は立法の国会が法律に基づき設けた事故調査委員会であり、行政としての閣議決定により内閣が設けた「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」とは成立の根拠が異なる。(出典 フリー百科事典・ウィキペディア)

委員長は、
 黒川  清(医学博士、東京大学名誉教授、元日本学術会議会長)。
以下委員
 石橋 克彦(地震学者、神戸大学名誉教授)
 大島 賢三(独立行政法人国際協力機構顧問、元国際連合大使)
 崎山比早子(医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官)
 櫻井 正史(弁護士、元名古屋高等検察庁検事長、元防衛省防衛監察監)
 田中 耕一(化学者、株式会社島津製作所フェロー)
 田中 三彦(科学ジャーナリスト)
 野村 修也(中央大学大学院法務研究科教授、弁護士)
 蜂須賀禮子(福島県大熊町商工会会長)
 横山 禎徳(社会システム・デザイナー、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム企画・推進責任者)

田中耕一氏はノーベル賞受賞者、石橋克彦氏は原発震災を最初に唱えた。田中三彦氏は原子炉設計者、大島・櫻井・野村氏も舌鋒鋭い。

筆者は暇人なのでYou Tubeでの2時間20分を超える最後の記者会見を冒頭から最後まで聞いた。上記の10人の委員が全員発言している。新聞も「国会事故調」の要約を丁寧に読んだ。科学や政治の素人でも気になる報告が多い。記者会見では時間が足りなくて論争になったが、メディアの記者が責めるのは委員でなく、当時の菅直人総理や経産省の高級官僚、東京電力の経営者である筈。10人が炙り出した官邸や東京電力の責任逃れは、戦前の内閣や外務省の日米戦争に追い込まれた弁明とよく似ている。日本の共同体の論理と倫理は昔も今もあまり変わらない気がする。

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