2016/2/21  21:05

松本清張02  読書
昭和40年前後に耽溺したのが社会派推理小説、その後読まなくなったのは、膨大な松本清張の著作の文章が雑に見えたのが主因。石川達三、川端康成、三島由紀夫などいわゆる純文学に関心が移った。定年前までは、時代小説の御三家、司馬遼太郎・池波正太郎・藤沢周平作品に親しんだ。

今また昔、愛読した松本清張を読み返している。とにかく小説は読んで面白くなかったらそれは独断と偏見だが小説ではない気がする。ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎のファンだという人はいるのか。高尚な文学は、又吉の「花火」も同様、定期購読している月刊文藝春秋ですら一ページで終了。

廃棄処分にしなかった松本清張の文庫本多数を読み返している。だが悲しいかな眼の衰えが顕著、普通は老眼の眼鏡だろうが、近眼の者は眼鏡を外す、それでも見えにくくなった。雑誌・新聞も老人社会だから9ポイント仕様で、活字は大きくなった。文庫本も売れる著者の本は文字が大きくなっている。昔は8ポイント43字、18行。今は9ポイント、38字・16行。これは有り難い。

松本清張の初期傑作短編6冊は、「D張込み」の最新版を再購入、昔の新潮文庫は定価200円、今は税込み680円。この短編8点は殆どテレビ化されている。2時間ミステリードラマの元祖のような作家だからテレビ局は「松本サマサマ」である。「張込み」は謎解きの推理小説でなく、地味だが質の高い警察小説。これも映画化・テレビ化されている。

戦前の世相を鋭く突いたのが「昭和史発掘」、戦後のGHQを鋭く追及したのが「日本の黒い霧」、何と後者の方が先で、これは一連の事件の10年後の昭和30年代半ばに発表されているから先駆者だった。大宅壮一の名で発表された「日本のいちばん長い夏」(実際は半藤一利)は、昭和38年だ。筆者はこの2点をいちばん評価する。むろん小説は、終戦工作に関連する「球形の荒野」、闇市の娼婦に関連する「ゼロの焦点」を断然評価する。

今月も月末の仕事の原稿が到着。ブログ記述はしばらく休みます。

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