2016/5/28  23:21

べらぼうな話  身辺世相
所属短歌会の選者にして作歌歴50年の長老の先生が18日、95歳の天寿を全うされた。23日の月曜日に江東区豊洲の通夜へ赴いた。先年8月中旬、自転車事故に遭遇、大怪我をした畏友で歌友の元看護士も通夜に姿を見せた。これは先ずは一安心。歌の才能は、筆者より遙かに上を行く女性でいずれ復活するだろう。帰路は、枝川から豊洲4丁目まで運河を一つ越えて歩き、これは計算外で大いに草臥れた。

今、東京都知事がいわゆる“文春砲”を浴びてアップアップ。辞任は時間の問題。こんな人が都知事になったのが問題だ。結婚・離婚は自由だが、愛人の子への養育費すらケチっているのが、当初から問題視されていた筈。民主党政権誕生のとき自民党を批判して党を離れたのだから、今都知事でいられるのがラッキーですらある。それが判っていないから問題だ。

都知事からして公私混同は目立つが、これは公務員全体の問題。筆者の親戚筋でさえ、夫婦で東京都の公務員退職のあとは、亭主29万円、妻21万円、二人で毎月50万円の年金。給与・ボーナス・退職金・年金はべらぼうな数字なのだ。報道される都知事の問題は何かしら全体のスケープコードに見える。

いわゆる積ン読でカバーが掛かって、それっきりだったのが添付の本。再読の価値がある。西暦1998年の内容は18年経過して、聊かも是正されていない。

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2016/5/27  23:37

片付け屋  身辺些事
最近とみに目力が衰微、毎月のパソコンの短歌打込みは、5日間はかかる。身体の衰えは悲しいことだ。日曜日から今日まで経過してしまった。

介護施設を通じて「遺品整理・掃除・引越」などのいわゆる片付け屋さんに見積もりを頼んだ。蔵書の半分・雑誌・本棚・食器棚・布団などトラック2台分の処分を交渉中。特に使い勝手のよくない二重構造の本棚は、個人でも持て余している。業者に頼むしかない。どうやら20万円はかかるらしい。良く言う終の棲家乃至書斎というものを思案・計画中。天井まで届く新本棚3点を設置。エアコンも入替え。大量出費になるが仕方ない。

筆者のHPの「戦争の昭和史」は完全に滞っている。この原点は、講談社文庫の「昭和史七つの謎」。著者は保阪正康、この文庫は短歌会の先輩から頂いたもの。日本のテロ・暗殺、真珠湾攻撃、日本のスパイ、スターリンの北海道攻撃、戦後のGHQ、M資金。第5話に「なぜ陸軍の軍人だけが、極東国際軍事裁判で絞首刑になったのか」がある。続編の「昭和史七つの謎」もあって筆者の昭和史探求のバイブルとなっている。とにかくHPで紹介した昭和史の文庫は48冊だが、この倍は文庫本があって読後は、重要事項はメモしないとたいてい忘れている。

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2016/5/21  23:45

昭和の仕事  身辺世相
私の好きだった脇役・悪役俳優は、中学時代の友人のリクエストに応えるべく天知茂・内田良平を追加する予定。天知茂は、三島由紀夫も称賛した江戸川乱歩の「少年探偵団」に出てくる明智小五郎役に尽きる。内田良平は明治時代の国士と同姓同名。これは目下精査中。だが天知茂は、若い頃、悪役も演じただろうが、この俳優は主演クラスの俳優で脇役ではない。新東宝出身でも丹波哲郎と肩を並べる大物だったのが印象。

通販で昭和の戦争、政治、経済、世相、映画などあらゆる本を購入しているが先頃、手に入れたのが添付の本。実際、昭和の時代と共に消えただろう職業はイラスト入りで詳しい。悲しいかな筆者の経験した活版印刷も間違いなく平成時代初期までだった。鉛の活字を拾う「文選工」が紹介されていたが“ぶんせんこう”と文字入力しても該当する文字をパソコンが記憶していないのが哀しい。他にも今は、コンビニの時代、デジタルの時代、用を為さない職業も多岐に渡る。「赤帽」「バスガール」「炭鉱夫」「アイスキャンデー屋」「純喫茶」「駄菓子屋」「氷屋」など。

月末の仕事が到着。暫くブログ記述は休みます。

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2016/5/19  22:45

個性派俳優04  映画TV
伊藤雄之助 1919─1980 60歳没
この俳優をリアルタイムで知ったのは昭和38年の黒澤明「天国と地獄」。冒頭のシーンの靴製造会社の重役だった。前年は、同じく三船敏郎主演「椿三十郎」では、少ないシーンで加山雄三・田中邦衛も霞んでしまうほどだった。元は歌舞伎俳優出身、戦後は東宝所属の俳優となる。中公文庫の「昭和怪優伝」ではかなりのスペースで書かれている。詳しくはこれを読むべき。市川崑監督作品「プーサン」と云う喜劇では主演。昭和30〜40年代存在感ある俳優で多くの映画・テレビドラマに出演した。「大根役者・初代文句いうの助」なる本は、昭和43年発行。芸能人の著書のハシリだろうか。今は古本で高値だ。そこでは戦前の歌舞伎役者時代の苦労話、映画界の因習など暴露本でもあり、昭和40年代当時、映画界から干された。栗塚旭・左右田一平・島田順司のトリオでNETの(テレビ朝日)時代劇「用心棒」シリーズがあった。暴露本と関係あるのか、昭和43年の「待っていた用心棒」では主演なのに演技過剰で主役に相応しくないと下ろされた。戦後の元祖・個性派俳優で、単なる殺され役のヤクザ映画には一度も出演していない。兄は沢村宗之介、息子も俳優で伊藤高。

沼田 曜一 1924─2006 81歳没
戦後すぐ昭和25年、東映の前身東横映画の「戦没学生の記録きけわだつみの声」に準主演(原保美・杉村春子)、28年松竹「雲流るる果てに」(鶴田浩二主演)に出演。全盛期の新東宝映画には多数出演した。新東宝では丹波哲郎・天知茂などと共に活躍した。新東宝倒産後も東映ヤクザ映画、テレビの時代劇など多くは悪役で長身を生かして存在感のある俳優だった。新東宝出身では、丹波哲郎・天知茂・菅原文太・池内淳子・宇津井健など活躍した俳優は多い。沼田は脇役と悪役に徹した。ことに冷酷非情な人物を演じたら貌の表情の怖さで観客も震え上がるほどだった。ウィキペディアでは沼田曜一は、演技力は、確かだが酒癖が悪く人との付き合いで損をした、とは丹波哲郎の述懐。CS放送では多分「新東宝映画」は多く放送されている筈。晩年は民話の語り部として活動、昭和59年度、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。埼玉県所沢在住ゆえか、カメラの三脚を担ぎ、秩父地方を散策するのをNHKニュースで見たこともある。民俗・民話の豊富な地域が、こんな近くにあると、歩きながら淡々と話していた。それを昨日ように思い出す。

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2016/5/14  22:49

個性派俳優03  映画TV
昭和46年から48年まで2年間、TBS系列で特撮ドラマ「仮面ライダー」なる番組があった。これは子供向け番組だった。リアルタイムで見ていないのでよく解らないが、ストーリーは漫画家・石ノ森章太郎の原作。科学者にしてオートレーサーの主人公が、「世界を滅ぼそうとする犯罪組織“ショッカー”」の手先をやっつけるというもの。見せ場は、その主人公の科学者が「変身」の気合もろとも仮面ライダー変身、悪を懲らしめるというもの。

そのショッカーの手先の二代目・死神博士役が天本英世、三代目・地獄大使が潮健児だった。脇役で悪役の多い二人の俳優はこれでブレイク?した。天本は長身、潮は鼻が高く、とくにメイクを施さなくても十分対応して悪役ながら子供たちの人気者になった。この二人に共通することは昭和元年前後の生れで、軍隊の体験者であることだ。

天本 英世(あまもとひでよ) 1926─2003 77歳没
180センチの身長で痩身、長身ゆえに軍隊時代では殴られることが多くそれが原因で左翼的なったとは本人の弁。戦後東大法学部に入学するも中退、後のNHK会長川口幹夫は同級生。俳優座出身。岡本喜八監督の映画に多く出演。長身で通常も黒づくめの衣装で岡本監督と間違われたこともある。スペインの詩人・ロルカに傾倒。スペイン文化を愛した。レコード蒐集、スペイン語も堪能。スペイン巡礼の本も著わしている。亡くなった後、本人の希望でアンダルシアの川に散骨された。仮面ライダーでは「死神博士」役で知られた。「たけしの平成教育委員会」というバラエティに出演して、誰も答えられない漢字を読みこなし、熟語も知っていて一躍有名になった。軍隊経験があり、終始戦争の第一の責任は、昭和天皇にあるとの見解を示した。これはこれで説得力がある。生涯独身を通した。「日本人への遺言」という著書もある。

潮  健児(うしおけんじ) 1925─1993 68歳没
戦後、東映映画の前身時代から脇役・悪役に徹して多くの映画に出演。高倉健の「網走番外地」「昭和残侠伝」シリーズ、若山富三郎作品などに多く出演、剽軽で気の小さいヤクザ役などで存在感を示した。若山富三郎・片岡千恵蔵主演の「賞金稼ぎ」では準主演で好演だった。特撮テレビドラマ「仮面ライダー」では「地獄大使」で一世を風靡する。重い衣装を着け晩年もこれを全うして子供達のアイドルだった。水木しげるのマンガが原作の「悪魔くん」では、主演だった。「星を喰った男」という著書は、単行本、文庫にもなり何度読んでも面白い。若山富三郎と同様、甘党で煙草好きだったらしく若山は62歳、潮は68歳で死ぬ。その著書では東映映画絶頂期の話題満載だ。津川雅彦の伯父、マキノ雅弘がヒロポンを使用していたことを告白。本人も昭和54年、覚醒剤使用!?なのか逮捕されている。その後すぐに「サントリービール・生樽」のCMにも出演していたからこれは誤認逮捕なのか。甘党なのに体質なのか「肝硬変」で亡くなった。随筆家・唐沢俊一はもう10年生きてバラエティ番組に出演したならかなりインパクトのある役者だったと評価。葬儀では俳優・ファンが多くが見送った。筆者には山城新伍などより活躍したと思う。

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2016/5/12  23:01

更新123回目  パソコン
久し振りに新頁を作成した。更新回数は123回目。最初の頁は何を頁にしたのか殆ど記憶にない。短歌、旅、鎌倉だったのか、平成16年07月、七夕の日だったのは確かだと思う。解像度あるデジカメが勃興、製版の経験のない印刷の素人でも懇切丁寧なソフトを学ぶことで、HP作成が容易になった。それから10年、商売・広告ではないアマチュアのHPは、スマートフォンを使用したブログが圧倒的になった。

頁作成の参考にした当初の「スローネット」も最早個人のHP掲載は廃止されて、圧倒的に個人のブログ全盛である。何を隠そう筆者も容量を食うものは廃止、広告付きだが無料のブログを4つも作った。だが個人日記に近いもの以外は画像処理がいささか大変で他の3つは滞っている。

昨年から今年にかけて「横浜官庁街」の歴史的建造物を撮影した。横浜港にある「赤レンガ倉庫」だけは、モノクロ画像では、そのくっきり感は解るが、赤土色は解らない。横浜はJR「関内」を横浜港附近まで歩けば歴史的建造物が多い。JR根岸線・桜木町から西端の元町・中華街までの「日本大通り」は、日本近代化の明治・大正・昭和初期の歴史的建造物の宝庫だ。

添付は横浜港赤レンガ倉庫1号館

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2016/5/9  23:46

個性派俳優02  映画TV
このブログで紹介したい筆者の好みの“悪役”俳優は8人。前回も記述したように志村喬、大滝秀治、田中邦衛は、殆ど悪役がないのでここでは対象外。友人の指摘した新東宝出身の天知茂、日活で活躍した内田良平もここで取り上げないのは「脇役の悪役好き」の美学に反する!ので最後に取り上げる。

佐藤  慶(さとうけい) 1928─2010 平成22年、81歳没
俳優座出身、同期には仲代達矢が存命。大島渚監督映画の常連。ヤクザ映画の親分から政界の黒幕など“性格俳優”なる一括りにできない圧倒的存在感があった。ここで取り上げる10人の俳優では最も名優と評価できる。下積み時代、生計を支えたのが台本など謄写版印刷のガリ版切り。鶴岡市の印刷資料館に作品と道具が寄贈されている。日本テレビ「知られざる世界」は10年間以上、ナレーションを担当。NHK特集などへも丁寧で低い声の語りは重用され人気を博した。NHK大河ドラマへも数えるだけで13本出演。先頃NHKスタジオパークで、俳優の田口トモロヲ(NHK「プロジェクトX」のナレーター)が、その怖い役柄(大河ドラマ「樅の木は残った」)の演技を絶賛している。佐藤は、松本清張原作のドラマへも多く出演している。昭和53年のNHK和田勉演出の「天城越え」(大谷直子主演)で少年に殺される土工の役は憎々しかった。岩下志麻の「極道の妻たち」でのヤクザの親分は、貫禄十分だった。「東京裁判」(昭和58年)では、4時間半、単独のナレーションで評価が高い。

山形  勲(やまがたいさお) 1915─1996 平成08年、80歳没
戦後、東映の時代劇などに多く出演、片岡千恵蔵・市川歌右衛門など大物俳優から斬られる専ら悪役だった気がする。テレビドラマに出演するようになると「白い巨頭」(昭和42年・テレビ朝日、佐藤慶主演)での大学教授は、白髪が端正で存在感を示した。このドラマは観ていないが、ここで単なる斬られ役の悪役を脱したような気がする。名優の誉れ高い山村聰は、戦前の東宝劇団時代からの友人だった。「華麗なる一族」は(昭和49年〜50年)テレビ朝日の連続ドラマで銀行頭取の山村聰、大蔵大臣役で山形は、貫禄十分だった。「剣客商売」(昭和48年・フジテレビ)では、加藤剛と共に主演した。平成07年NHKドラマ「されど、わが愛」が最後の出演だった。これは8oVTRテープだが録画してある。勲四等瑞宝章受賞。長男はテレビ朝日のプロデューサー。

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2016/5/4  20:44

個性派俳優01  昭和史
10代、20代に映画少年だった筆者には、思い入れのある俳優が多い。明確に異性を意識する女優はこの際省く。主演俳優ではなく、映画のなかでの脇役、或は悪役で主人公に始末される・殺される俳優の、もしかして主演を食う演技力に焦点が行った。だからと言って主演俳優がキライだったわけではない。三船敏郎、鶴田浩二、池部良、高倉健、中村錦之助などは別格。他の映画会社には出演できない“五社協定”なるものもあって、6社目の新東宝が倒産という事態もあったが昭和40年前後は映画の全盛時代だった。テレビドラマの発展でその協定も解消され、いわゆる性格俳優は存在感を増した。18歳の春、観た「天国と地獄」以来、黒澤明監督作品の虜になって全作品を鑑賞した。

ここでは既に亡くなった俳優で主演クラスは省き、且つ悪役に縁が無かった俳優も取り上げない。即ち黒澤映画の常連の志村喬、宮口精二、大滝秀治、米倉斉加年、田中邦衛などは好きな俳優。だが志村喬・大滝秀治は大物だし、田中邦衛は存命。宮口、米倉には、悪役は無かった。芦田伸介も存在感があった。以下、取り上げる名優は、その“”だけで解るほど。俳優は、演技力は無論だが、声も重要なファクトだ。

小池 朝雄(こいけあさお) 1931─1985 昭和60年、54歳没
アメリカのテレビドラマ「刑事コロンボ」で主演のピーター・フォークの声を担当して名声を得る。今もBS放送などで繰り返し放送されている。この音声のモノマネ芸もあるくらいのいわゆるハマリ役だった。高倉健の「南極物語」には重厚なナレーションが残っている。文学座の出身、「劇団雲」の創設に参加。舞台出身の俳優だが昭和40年代「仁義なき戦い」などヤクザ映画の常連で存在感を示した。映画では悪役が多かったが、ドラマでは悪い役か、いい役か迷うほど眼力鋭く、それでソフトでもあった。高倉健の作品にも多く出演。昭和50年代勃興したテレビの2時間ドラマに多くの出演、刑事役もこなした。佐藤慶同様、松本清張原作のドラマの常連だった。昭和57年の土曜ワイド劇場の「危険な斜面」では、犯人を追い詰める沈着冷静な刑事役が印象に残る。8oVTRに保存してある。小池・成田はこれからいくらでも活躍が期待されながらの病死で、今存命ならまだば80歳代でまことに惜しい昭和の名優だ。

成田三樹夫(なりたみきお) 1935─1990 平成02年、55歳没
山形大学中退、俳優座12期生出身。同期は中村敦夫。大映では、勝新太郎の「座頭市」シリーズ以外には「兵隊やくざ」が筆者はファンで、憲兵役でその名を知らしめたと思う。その特異な風貌は、単なる悪役ではなく市川雷蔵の映画でも殺し屋として準主演した。NHK大河ドラマも多く出演。映画「柳生一族の陰謀」では“白塗りの公家”だが剣の遣い手で、「オッホッホ」とニヒルな笑いと共に柳生一族をバッタバッタと斬り捨て“当たり役”になった。松田優作と探偵物語で共演、そのコミカルな刑事は違う一面を見せ、人気を博した。この俳優も大滝秀治などと同様、その声だけで解るほどのいわゆるドスの利いた声で終始威圧感があった。「仁義なき戦い」「極道の妻たち」で好演した。死ぬまで「東大中退」の学歴を隠した。最近の「週刊現代」の助演俳優部門では笠智衆に次いで堂々2位に選ばれている。没後、活版印刷にこだわり句集「鯨の目」を出版。いまこれは、アマゾンで新刊本を注文中だ。感想は何れ書く。

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2016/5/2  23:07

映画の中の昭和 終  昭和史
完結篇・映画の昭和雑貨店 1999・10発行
「映画の昭和雑貨店」の5冊目がこの書で“完結篇”。月刊誌「サライ」に評論家・川本三郎氏が、平成03・1991年02号より連載した「映画の虫眼鏡」を単行本化したもの。5冊全部が昭和の時代にアート紙と呼称された艶のある上質紙144頁仕様。当時「サライ」は月2回発行(小学館)で、男の雑誌という雰囲気で文学・歴史・車、文具、勃興しつつあったパソコンも取り上げた。好評の雑誌はすぐ真似される。「男の隠れ家」などと云う雑誌も発刊された。

今回は、テニス、カメラ、レコード、コカ・コーラ、修学旅行の項目が懐かしい。テニスは、今上陛下夫妻を中心に良家のイメージ。カメラはこのHPで自分のコレクション!を記述してある。レコードは、今もドーナッツ盤、LP盤を多数保持、CDにダビングすべくプレイヤーも昨年購入した。東京五輪の頃までは、清涼飲料水と云えばサイダー・ラムネだった気がする。コカ・コーラを最初飲んだ時は、鼻にツーンと来る何だか苦くて甘いクスリを飲んだ気がした。修学旅行は今でもあるのだろう。筆者の時代は「日の出号」という修学旅行専門の列車があった。新幹線は5年後の昭和39年の開業だった。昭和37年国鉄三河島事故でアルバイト先の同僚が轢かれて死んだ。違う定時制高校生だが積立金を現金で欲しいがために修学旅行に行かなかったがためで切ない。

◇完結篇・映画の昭和雑貨店 テープ・レコーダー
テープレコーダーとトランジスタラジオはソニーが開発、昭和を代表する電気製品で音響製品。筆者の私もソニーの左右2台のラジオでステレオ放送を聴いて興奮した記憶がある。テープレコーダーは当初は教育用・語学用に使われ高価で重くしかもオープンリールで、カセットテープなどは無かった。添付の画像は「銀座の若大将」(昭和37年)だと言うが、この時代は庶民に縁は無かった。昭和38年の黒澤明監督映画「天国と地獄」は、誘拐犯人の音声がオープンリールの録音機に収録され、キャッチした音声が江ノ電(鎌倉─藤沢)電車の架線のポールを擦る音と判明する。ここから犯人に肉薄する。

◇完結篇・映画の昭和雑貨店 俳優
添付の画像は、松竹映画「女の園」。昭和28年の映画で見たことはない。この著書では「テニス」の項目だが、馴染んだ多くの俳優が最近おおむね鬼籍に入っているのでここでは“雑貨”を離れて、昭和の映画の俳優そのものを取り上げたい。斯くいう自分が古希なのだから多くの名優がこの世を去ってもそれは仕方がない。多くの国民に愛された高倉健の死去が象徴している。学生服姿の田村高広が今では驚きだが、これがデビュー作。田村は昭和03年生だから当時25歳、学生服姿も奇異はない。岸恵子以外は、故人になっている。阪東妻三郎の息子は4人。次男は俳優ではない。三男は田村正和、四男は田村亮。先日の松本清張シリーズ「地方紙を買う女」での田村正和は、独特のトーンだが、発声そのものが細くなっていて聴き辛い、時代を感じる。

ソフトカバーの「映画の昭和雑貨店」を参照しての「映画の中の昭和」はこれにて終了。次回続編として自分の好きだった個性派俳優を簡単に記述する。

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田村高広・高峰秀子・高峰三枝子・久我美子・岸恵子・田浦正巳。
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