2016/7/15  23:21

歌謡曲  昭和史
放送作家・俳人の永六輔が亡くなった。82歳。
 上を向いて歩こう
 見上げてごらん夜の星を
 こんにちは赤ちゃん
の作詞で知られているが、筆者には「黒い花びら」「遠くへ行きたい」「女ひとり」の作詞が圧倒的に優れていると思う。歌も大ヒットした。

小沢昭一、野坂昭如、永六輔の「中年御三家」は、NHKホールか武道館で観戦している。野坂昭如は、毛沢東か周恩来の死を告げていた記憶がある。そうなるとこれは昭和51年だ。だが記憶は曖昧。

添付は岩波新書の「歌謡曲─時代を彩った歌たち」。相変わらずこの新書は、一部の片寄ったように思う主義・主張でいわば“片手落ち”。歌謡曲と云ってもこの書店はアメリカがキライなのにポップス系の歌謡曲ばかり。演歌は美空ひばりくらいしか取り上げていない。今まで聞いたこともない作詞家・漣健児の歌が大いに紹介されているからこれはそれを承知の執筆だ。昭和34年が出発点なのにこの年、大流行した「南国土佐をあとにして」「古城」は、一顧だにされない。あまり時代を捉えているとは思わない。

「黒い花びら」は第1回のレコード大賞だった。今も「遠くへ行きたい」という番組は続いている。「女ひとり」は京都の大原三千院を全国区にした。

1 京都大原 三千院 恋に疲れた 女が一人
  結城に潮瀬の 素描の帯が
  池の水面に 揺れていた
  京都大原 三千院 恋に疲れた 女が一人

2 京都栂尾 高山寺 恋に疲れた 女が一人
  大島紬に つづれの帯が
  影を落とした 石畳
  京都栂尾 高山寺 恋に疲れた 女が一人

3 京都嵐山 大覚寺 恋に疲れた 女が一人
  塩沢絣に 名古屋帯
  耳をすませば 滝の音
  京都嵐山 大覚寺 恋に疲れた 女が一人

1「池の水面にゆれていた」は、結城紬、素描
2「影を落とした石だたみ」は、大島紬、つづれ
3「耳をすませば滝の音」は、塩沢紬、名古屋帯

いずれも視覚・聴覚に訴える紬の表現が絶妙。大原三千院に歌碑がある。

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