2016/8/16  22:37

父が子に教える昭和史  昭和史
インターネットにおける畏友「なりひら」さんは、積極的に近代史・現代史を取り上げられておられる。そこに書き込まれるコメントもたくさんの友人がおられて拝見すると多種多様でいろいろ参考になる。

だが最近の文春新書の『父が子に教える昭和史』への書き込みはたった一人だった。関心が無いのではなく、さりとて億劫でもなく、そうして一冊の新書を購入してまで感想を述べるのは、いささか難解なのが実態か。

その本の初出は、平成14・15年の月刊誌・文藝春秋で、かなり赤のマーカーなど引いて再三読んだ記憶がある。副題は率直な「日本はなぜ負ける戦争をしたの?」である。昭和史の専門家でもある半藤一利・保阪正康・秦郁彦氏、当時は元気だった俳優・池部良、漫画家・水木しげる、作家・上坂冬子氏などが端的にそれぞれの項目を著述している。

現代の論壇の主張は「戦争は良くない」とは当たり前なのだが、理想論・精神論などでは誰でも何とでも言える。昔も今も同様だが、現実論・科学論をもって「だから戦争は良くない」との論述は、書き辛いのか、たいていは正邪に限らず「残酷だから」、が起承転結のどこかに書かれていて具体論に乏しい根拠になる。そこが歯がゆい。

長く月刊・文藝春秋の巻頭言(『この国のかたち』6巻)を記述した司馬遼太郎は、豊富な近代・現代の知識、自ら体験した兵隊としての(新潮文庫『歴史と風土』に詳しい)皮膚感覚として“地理的隔絶性”から愚かな昭和史前半を批判している。松本清張と共に説得力抜群だ。

文春は季刊誌「文藝春秋スペシャル」でも昭和を発刊している。つい最近は週刊誌大のB5判、いまではA5判の仕様。間違ってもそこに大江健三郎や山口二郎など反国家権力を標榜する岩波出版系の文化人・学者は居ないが…。

添付は拙宅近辺の風習、旧盆における精霊棚。13日夕刻から16日まで門柱附近に飾る家が多い。夏の風物詩で子供の昔を思い出す。だが今夜半、台風七号が関東に接近中、今、猛烈に降り出した。盆棚も明日朝は無惨かも…。

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