2017/3/15  23:10

エッセイの昭和01  昭和史
「なぜアマゾンは一円で本が売れるのか」で、活版印刷の終焉と大日本印刷のことにも少しく触れていて「鉛の活字」の製版を思い出した。筆者の勤務した印刷会社も今から20年前の平成09年までは、鉛の活字を使用して製版、最後まで使用した印刷機は、ドイツ・ハイデルブルグの「プラテン」。厚紙のカードやハガキへの印刷では抜群の印圧感があった。

筆者の自分が現役のうちに活版印刷が終焉するとは思わなかった。製版の参考にと買い集めたのが、主に四六判の単行本。自分の読書用の文庫本も多数購入したのは言うまでもない。ここでは上製本、いわゆるハードカバー・ソフトカバーのエッセイを再読して作家・活版印刷・昭和の世相を追憶する。

日本の挽歌─失われゆく暮らしのかたち
角川選書 昭和55年発行 四六判、ソフトカバー(並製本)9ポイント44字×15行×260頁。俳句の引用の部分は、9ポイント21文字、189ポイント間隔に10〜15文字の俳句が組まれ、ルビ(フリガナ)も多い。鉛の活字の組版作業は、物理的決して楽ではなかった筈。短歌は、基本的に字間は開けない。

森本哲郎氏は2014年・平成26年、88歳で亡くなられた。東京新聞・朝日新聞の記者を歴任。長い間、フリーの文明評論家で著書は60冊を数える。NHK出身の森本毅郎氏は、実弟で77歳。レギュラー番組がある。

火鉢・井戸・蚊帳・提灯・屏風などの俳句・短歌を引用しつつ「“なつかしい日本”をさぐる」が謳い文句。24項目のうち「ゆるい下駄」感想を述べる。

今では観光名所とか浴衣着用でないと下駄は履かない。アスファルトやコンクリートの地面が多くなったから擦り減る度合いが多い木製の履物が廃れた。都市化と反比例しているのが解る。安価でゴム底の運動靴やサンダルが今では主流。昭和57年「男はつらいよ─寅次郎あじさいの恋」では、冒頭、京都市内で鼻緒の切れた老人に主人公が手持ちの手拭を裂き、ただちに鼻緒をすげて助ける。これが人間国宝の陶器製作者だった(先代・片岡仁左衛門)。ここで働くのがいしだあゆみのマドンナで物語が始まる。以下割愛するが、鎌倉のアジサイ寺は北鎌倉明月院ではなく、長谷の成就院だったのを記憶する。

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