2018/9/30  21:56

意趣返し  身辺世相
月刊誌『新潮45』が朝日新聞に“狙い撃ち”されて敢え無く休刊に追い込まれたのは前回記述した。ほんとうに「新潮45」が人権を無視したような記事を掲載したのかどうかもう一度丹念に読んだが、これは読んで曲解すればそう解釈できる程度のものだった。。

加計問題で朝日がたった四文字「首相案件」と記述しただけで他のメディアも野党政治家も安倍晋三政権・政府を追及する材料になる。朝日新聞が多分に政治面で執拗に攻撃したが、森友学園・加計学園も総理が関わった直接証拠はなく不発に終わった。根拠がなく「好き・嫌い」の感覚で政治面を賑わしているから保守層の人間・文化人から攻められる。慰安婦問題で30年間も日本を貶める嘘の報道をしたのは記憶に新しい。

◇『新潮45』平成30年04月号 「朝日新聞という病気」
  いまも続く「慰安婦」誤報の弊害 杉田水脈
◇『新潮45』平成30年06月号 「朝日の論調ばかりが正義じゃない」
  「道徳教育をしてなぜ悪い」 杉田水脈
◇『新潮45』平成30年08月号 「日本を不幸にする「朝日新聞」」
  「LGBT」の度が過ぎる 杉田水脈

今年になって「新潮45」の誌面には、野党と朝日を批判する記事が多くなった。だが杉田水脈(みお)議員の「LGBT」の記事は、決してそれらの方々の人権を差別・蹂躙などしていない。≪子育て支援・不妊治療に税金を投入するのは大義名分がある。レズビアンやゲイの人々は子供を作る意志は無く“生産性”がないのだから人権意識のみで行政が条例や要綱を発表する度に、もてはやすメディア・政治家は人気取りの政策になる≫というのが杉田水脈の発言の骨子。決してLGBTの方々を差別などしていない。

新潮社本社の前で“新潮社は恥を知れ”などとプラカードを掲げたオバチャン達は多分、杉田論文は読んでいないし朝日新聞の一面に呼応しただけだろう。早とちりも甚だしい。おばちゃんは男の亭主も居るだろう。女同士のレズビアン、男同士のゲイなどクローズアップすべき問題ではない。杉田論文は人権侵害などしていない。朝日新聞を攻撃しただけだ。漢文をも読みこなす東大教授のロバート・キャンベル氏はゲイで、男性と暮らしているとかで筆者には幻滅だ。でもこれは個人の問題。他人がとやく言うことではない。

この問題はあくまで朝日新聞の「意趣返し」だ。新潮社は不採算の雑誌の発行を止めただけで、いい潮時だと判断したのだろう。腐っても鯛、“朝日の一面の威力”が身に染みた筈。

「新潮45」は筆者は昭和の時代からの愛読書だった。言論のマイノリティ(少数者)は言論のマジョリティ(多数者)に見事に討ち死にした。朝日新聞は多大な権力を持っているのに反権力を標榜して被害者の顔をしているのが今回の実態だ。

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2018/9/28  23:16

「新潮45」休刊  読書
歌謡曲に「狙い撃ち」というのがあったが、今回の『新潮45』の休刊は、朝日新聞に狙い撃ちされたようだ。腐っても鯛、大新聞社の復讐は、逆に「見事なものだ」と思う。「新潮45」は、月刊誌で毎月の実売はたかだか2万部。朝日新聞は凋落が激しくて、公称、日刊700万部から600万部に落としても、いわゆる押し紙の30%を差し引いても日刊420万部だ。「新潮45」がLGBTの差別を助長していると尤もらしく書けば効果抜群。これに踊る“正義感”の人間は居る。そんな人に限ってその「新潮」は読んでいないと思う。「生産性がない」の六文字だけが先行する。「慰安婦問題」の「官憲の強制性」と同じ。

まさかと思うがテレビで左翼文化人が「休刊」に値すると言ったら本当に休刊になってしまった。これにはびっくりした。小生は、全体の空気を読まないから「LGPT」とか「禁煙」の理屈がよく分らない。朝日新聞的な人権尊重を言うと、いわゆるつまみ食いで資料を集め、連日紙面で書かれれば、朝日新聞しか読まない人には「新潮45」は、人権を無視する悪いメディアとなる。

新潮社が狙い撃ちされる伏線はあった。いわゆる“慰安婦問題”の大ウソは、2014年、朝日は大いに叩かれた。気位が高いからまだ正式に謝っていない。週刊誌の新潮・文春には7週に亘って攻められた。

最近、新潮45が掲載した論文の自民党の「杉田水脈(すぎたみお)」議員は、自民党・細田派、安倍晋三首相に見いだされた人、朝日は憎っくき安倍を叩くチャンスだった。よく読めば杉田議員の言うことは、悪態をついてはいない。

詳しくは次回に書く。今、アマゾンで検索したら新潮45の“反朝日特集”は古本で3000円台。ここ5年分を所持しているから10万円の価値がある。

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2018/9/23  20:16

大横綱  身辺世相
大相撲九月場所が終わった。天邪鬼でへそ曲がりの筆者には面白くない結果。モンゴル力士の代表・白鵬が41回目の優勝でしかも全勝との由。小生の好きな力士は稀勢の里、御嶽海、阿炎、貴ノ岩。嫌いなのは白鵬と逸ノ城。

白鵬の強さと努力と日本語の上手さは認めるが、対戦相手に恵まれているだけという解釈。相撲好きで昭和の時代から相撲に知悉しているファンには白鵬は強くても決して大横綱とは思わないだろう。戦後の大横綱は大鵬・北の湖・貴乃花だ。優勝は、大鵬32回、北の湖24回、貴乃花22回。大鵬は柏戸・佐田の海、栃ノ海、北の湖は輪島、貴乃花に至っては曙・武蔵丸など強烈なライバルがいた。白鵬にライバルは居ない。運がいいだけだ。

稀勢の里に図太い神経と研究熱心さがあれば、白鵬の独走は無かっただろう。貧困な国からやってきたハングリーな外国人・白鵬には叶わない。白鵬は土俵上の態度も悪いし、週刊誌で大きく報道されたように“モンゴル互助会”の胡散臭さが付きまとう。いずれ馬脚を現すだろう。「日馬富士事件」は白鵬が無罪なわけは無い。

毎月の仕事の原稿が届きました。しばらくブログは休みます。
添付は雑木林の栗の木。

蔵書33 現代政治

◇『最終解答 日本近現代史』八幡和郎 PHP文庫 2016年
◇『なぜ、地形と地理がわかると現代史がこんなに面白くなるのか』
 関真興・三城俊一 洋泉社文庫 2017年
◇『文部省の研究』辻田真佐憲 文春新書 2017年
◇『安全保障は感情で動く』潮匡人 文春新書 2018年
◇『不死身の特攻隊』鴻上尚史 講談社現代新書 2017年
◇『佐高信の昭和史』佐高信 角川ソフィア文庫 平成30年
◇『財務省を解体せよ!』高橋洋一 宝島新書 2018年
◇『「官僚とマスコミ」は嘘ばかり』高橋洋一 PHP新書 2017年
◇『女政治家の通信簿』古谷経衡 小学館新書 2018年
◇『一気に読める「戦争」の昭和史』小川榮太郎 扶桑社新書 2018年
◇『中国と日本がわかる最強の中国史』八幡和郎 扶桑社新書 2018年
◇『「反安倍」という病』八幡和郎 ワニブックス 2018年
◇『誰も書かなかった昭和史の謎』別冊宝島編集部 宝島文庫 2018年
◇『マスコミ偽善者列伝』加地伸行 飛鳥新社 2018年

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2018/9/22  20:08

米中貿易戦争  政治
自由で民主主義、法治国家の大国アメリカと、社会主義にして独裁国家の中国が貿易戦争を始めた。アメリカファーストを掲げる米国・トランプ大統領は、対中貿易が大幅な赤字に関税を課した。赤字は毎年3500億ドル、35兆円なら節度のない野放図な中国に業を煮やしたのは納得。

経済に門外漢の筆者にすれば、計画経済でマンモス国家が、豊富な労働力と低賃金で大量生産した安価な製品を、自由主義で高賃金の米国に売り込み、米国の中産階級の仕事を奪っているのは納得。トランプ大統領でなくても怒るだろう。中国は相変わらず固定相場で自国経済を保護していて、これは片手落ち。

独裁国家が米国を自由貿易に反するとWTO(世界貿易機関)に提訴するとは、何だか可笑しい。自由経済の恩恵を得ていながら豊富な外貨で軍事的に膨張して東南アジアの脅威にもなっている。しかも中国の富力は、大半を占める自国の農民層を犠牲にして、その不満を軍事力で抑え込んでいるから始末が悪い。

工業国日本は消費の真っ当な自国の所得に支えられていて貿易依存ではない。ロシアも韓国も老人の年金は月額2万円だというから、これは黙ってみているだけでいい。その場主義の中国に至っては日本より遙かに老人大国になるのが確実らしく、この国との関りは出来るだけ早く精算した方がいい。日本も安倍晋三首相は、日本ファーストに舵を切るべき。

蔵書32 文芸読本 河出書房新社 A5判

◇『志賀直哉』 昭和51年
◇『柳田國男』 昭和51年
◇『芥川龍之介』昭和52年
◇『三島由紀夫』昭和52年
◇『川端康成』 昭和52年
◇『宮沢賢治』 昭和52年
◇『松尾芭蕉』 昭和53年

新文芸読本 
◇『百人一首』丸谷才一編集 1979年
◇『寺山修司』 1993年

添付はクスノキ? タブノキ?

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2018/9/20  23:08

フィールドワーク  身辺些事
 ブナ、楢の落ち葉を苗床に敷き詰める祖父を手伝ひき幼き吾は

もうすぐ後期高齢を迎えることになると、やたらに幼い頃の風景が浮かんでくる。「苗床」は、ナス・キュウリ・カボチャなど夏野菜のためのものだと思っていたが勘違いだった。“葉タバコ”の為のものだった。

隣の秦野市には「秦野たばこ祭」が9月に挙行される。ネットで検索したら苗床・苗の植え替え、収穫、乾燥など完全に葉タバコの生産だった。そういえばこの苗床のために広葉樹のある雑木林を所持している農家に限られていた。

平塚市北部の昭和30年代は、大半が専業農家だった。苗床の落葉は広葉樹のブナ・楢だろうと勝手に解釈している。今日は彼岸の入り、実家からほど近い雑木林を墓参がてら撮影してきた。

短歌に親しむのに季節の花々、広葉樹、針葉樹、常緑樹、落葉樹などの樹木の名は知っていても実際の樹木に結びつかない。樹皮、葉の形を図鑑で見るばかりだったが春秋はフィールドワーク・野外調査に挑むことにした。

添付の樹皮はスギか桧、葉はクヌギっぽい。

蔵書31 NHK取材班 角川文庫 平成07年・1995年

◇日本の選択
1 理念なき外交「パリ講和会議」
2 魔都上海十万人の日本人
3 フォードの野望を砕いた軍産体制
4 プロバンガンダ映画のたどった道
5 対日仮想戦略「オレンジ作戦」
6 金融小国ニッポンの悲劇
7 「満州国」ラストエンペラー
8 満州事変世界の孤児へ
9 「ヒトラー」に派遣されたスパイ

◇太平洋戦争日本の敗因
1 日米開戦勝算なし
2 ガダルカナル学ばざる軍隊
3 電子兵器「カミカゼ」を制す
4 責任なき戦場 インパール
5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏
6 外交なき戦争の終末

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2018/9/17  23:01

死亡記事  身辺世相
どうもこの年齢になると有名人、芸能人、文化人の死亡記事が気になる。本年1月には東宝映画の昔の青春スター・夏木陽介が81歳で亡くなった。「若大将シリーズ」の星由里子は先頃74歳で死去、西城秀樹は63歳、朝丘雪路82歳、妻を追うように津川雅彦78歳、大杉漣は66歳、作家では津本陽89歳、桂歌丸81歳。

三日前には樹木希林が75歳で亡くなった。多くの新聞が一面に取り上げた。「全身ガン」は少し役者のオーバーな表現だと思っていたが壮絶な最後だったらしい。雑誌の記事だが老人の女性が「大腿骨骨折で寝たきりになると2か月の命」は本当だった。

本年真冬、多摩川に入水自殺をしたのが西部邁、78歳。昭和35年の「六十年安保」の指導者で、安保騒動などツマラナイことだったと転向。保守の論客になった。この評論家は古今東西の哲学に通暁。内容は難しいが修羅場を潜っただけに本物。おそらく左翼の人物では反論できなかった気がする。

蔵書30 西部邁 関連本

◇『マスコミ亡国論』カッパブックス 1980年
◇『大衆の病理』NHKブックス 昭和62年
◇『大錯覚の時代』新潮社 1987年 四六判
◇『大衆への反逆』PHP文庫 1991年
◇『保守の神髄』講談社現代新書 2017年

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2018/9/12  22:53

わるいやつら  政治
今年4月からレギュラー放送になったばかりのNHKの「チコちゃんに叱られる」という番組の評判がいい。頭でっかちの「チコちゃん」が設問に答えられないと「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と顔面が巨大化して、真っ赤になって怒られる。これはいわゆるCG(コンピューターグラフィックス)で映像が処理されるらしいが、番組上、チコちゃんは2等身の永遠の5歳の女の子。

今日は安倍首相がロシアのウラジオストックあたりでプーチン大統領と中国・習近平に並ばれている。彼等の目的はひとつ、日本の経済の海外投資を引き出そうといるような気配だ。鳩山由紀夫や菅直人ならホイホイと乗ってしまうところ。日本の左派系の新聞がどう報道するか知らないが、外交だけは安倍首相が適任。北朝鮮も核兵器を除去する気はないのに、日本から援助を引き出そうとしている。拉致被害者という人質があるから始末が悪い。日本の隣国は「わるいやつら」ばかりだ。

日本は核兵器など作らず、持たずだから経済が好調なのだと言えばいい。

蔵書29 三島由紀夫 単行本(文庫本・雑誌特集を除く)

◇『文章讀本』中央公論社 昭和34年 B5判
◇『私の遍歴時代』講談社 昭和39年
◇『英霊の聲』河出書房新社 昭和41年
◇『葉隠入門』カッパブックス 昭和42年
◇『文化防衛論』新潮社 1969年
◇『三島由紀夫 東大全共闘』新潮社 1969年
◇『三島由紀夫文学論集』講談社 1970年
◇『尚武のこころ 三島由紀夫対談集』日本教文社 昭和45年
◇『三島由紀夫対談集 源泉の感情』河出書房新社 昭和45年
◇『荒野より』中央公論社 昭和45年
◇『行動学入門』文藝春秋 昭和45年
◇『蘭陵王』新潮社 1971年
◇『豊饒の海 春の雪』新潮社 昭和44年
◇『豊饒の海 奔馬』奔馬新潮社 昭和44年
◇『豊饒の海 暁の寺』新潮社 昭和45年
◇『豊饒の海 天人五衰』新潮社 昭和46年

三島由紀夫関連
◇『三島由紀夫の世界』野口武彦 講談社 昭和43年
◇『三島由紀夫─その生と死』村松剛 文藝春秋 昭和46年
◇『倅・三島由紀夫』平岡梓 文藝春秋 昭和47年
◇『三島由紀夫の作品風土』徳岡孝夫他 中央公論社 昭和48年
◇『資料総集 三島由紀夫』福島鑄郎 昭和50年 新人物往来社
◇『三島由紀夫が死んだ日』中条省平監修 実業の日本社 2005年
◇『三島由紀夫 その理想と行動』林房雄他 浪漫 昭和48年

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2018/9/8  23:04

活版印刷全集  身辺世相
下記の文学全集15巻をなぜ購入したのかの記憶がない。月収10万台のしがない印刷会社の職工には大いなる負担がある。一冊3000円弱で内容は農民文学だ。当時の印刷は、コンピュータでの製版・印刷など夢想だになく「写真植字」が鉛の活字の製版を凌駕することも予想出来なかった。

百科事典や文学全集は当時の家財道具と同じで、そう大きくもない間取りに鎮座ましましていた。筆者の場合は半分程度は印刷の組版の参考だった。

今ではこんな全集などは正直持て余して捨てるところだ。なにしろ600頁だから自宅でない限り持ち運べない。(案の定ネットの販売では全巻で数千円)今では逆に寝そべって読むには苦にならない。内容は農民文学だから甚だ地味。その農業もすっかり機械化され、鍬、鋤でさえディーゼルが動力源。だがこの全集には名だたる文豪の文章にもお目にかかれる。そこがこの全集の拠所。

添付は数年前、農道の大きな電柱に大きめの鳥が止まっていて撮影に成功、オオタカ。オオタカは、多分猛禽類だろう。鳩やカラスを捕まえて食う。

蔵書28 『土とふるさとの文学全集』 家の光協会 昭和51年 A5判

01 土俗の魂 柳田国男他 解説 水上勉
02 土の哀歓 石川啄木他 解説 瀬沼茂樹
03 現実の凝視 島崎藤村他 解説 西田勝
04 土に生きる 長塚節他 解説 南雲道雄
05 反骨の路線 有島武郎他 解説 小田切秀雄
06 雲と青空と 一色次郎他 解説 国分一太郎
07 記録の目と心 荒畑寒村他 解説 佐々木基一
08 田野落日 国木田独歩他 解説 和田傳
09 歴史の視野 田山花袋他 解説 杉浦明平
10 理想と抵抗 宮沢賢治他 解説 久保田正文
11 荒野に挑む 伊藤整他 解説 小笠原克
12 舞台の上で 木下順二他 解説 松本克平
13 戦後の始まり 和田傳他 解説 大島清
14 大地にうたう 浅田二三男他 解説 松永伍一
15 日本農民文学賞受賞作品集 山下惣一他 解説 小田切秀雄

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2018/9/4  22:33

台風の日  身辺些事
友人の拍手の書き込みに俳優の山口崇、江守徹、渡哲也はどうしているのか?とあった。江守はよく知らない。「文学座」代表。渡は癌手術以後、活躍は無理でないのか。山口崇は、俳優業は卒業?したらしい。ただ三味線の名手で師匠らしく妻も同様。山口の伴奏で歌手が歌ったことがある。妻・息子と共に長唄杵屋流で活躍している。杵屋巳楓という名。昭和11年生、81歳。

台風21号は関東にも降雨、風雨が交互にやってきて朝から晩まで一歩も外へ出なかった。昭和30年代、映画にもなった「土とふるさとの文学全集」にある「鰯雲」を読んだが人物が錯綜してて読みづらい。まだ小田急線が小豆色の2輌編成が主流だった時代の話。

そこで藤沢周平が亡き後に発見された直木賞受賞以前の「無用の隠密」の初期短編集を読んだ。文春文庫で『又蔵の火』に「帰郷」がある。前記には「木曽の旅人」があってストーリーはほぼ同じ。筆者には「木曽の旅人」の方が遙かに良かった。宿の女将に父親と名乗れず黙って去って行く老ヤクザの話は時代物らしかった。「帰郷」は昭和47年、「木曽の旅人」はサラリーマン時代の昭和38年の作品。藤沢は最初の妻がガンの末期だった。

台風襲来の日は読書に限る。日本は自然災害の実際多い国。津波、地震、水害、今回は風害と高波だ。ワイドショーはCMを挟みながらパワハラの問題ばかり、五輪メダルタレントは世間への迎合で定見がない。

蔵書27 岩波新書

◇『哲学入門』三木清 1940年
◇『読書論』小泉信三 1950年
◇『日本人の心理』1953年 南 博 1953年
◇『教師─その仕事』国分太一郎 1956年
◇『ものいわぬ農民』大牟羅良 1958年
◇『日本の仏教』渡辺照宏 昭和33年
◇『政治家の文章』武田泰淳 1960年
◇『食生活はどうなるか』中山誠記 1960年
◇『心の風物詩』島崎俊樹 1963年
◇『あの人は帰ってこなかった』菊地敬一・大牟羅良 1964年
◇『憲法読本 上・下』憲法問題研究会 1965年
◇『にっぽん部落』きだみのる 1967年
◇『ある小学校長の回想』金沢嘉市 1967年
◇『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』藤谷俊雄1968年
◇『日本の過疎地帯』今井幸彦編 1968年
◇『国家神道』村上重良  1970年
◇『荒廃する農村と医療』大牟羅良・菊地武雄 1971年
◇『草の根に生きる』稲葉峯雄 1973年
◇『日本人と植物』前川文夫 1973年
◇『日本人とすまい』上田篤 1974年
◇『人間の心を探求する─私と心理学』宮城音弥 1977年
◇『日本人の耳』小倉朗 1977年
◇『日本の文字─表記体系を考える』樺島忠夫 1979年
◇『日本的自我』南 博 1983年
◇『インパール作戦従軍記』丸山静雄 1984年
◇『戦中用語集』三國一朗 1985年
◇『競馬の人類学』長島信弘 1988年
◇『大地動乱の時代』石橋克彦 1994年
◇『アジア・太平洋戦争』吉田裕 2007年
◇『昭和史のかたち』保阪正康 2015年
◇『生きて帰ってきた男─ある日本兵の戦争と戦後』小熊英二
◇『科学者と戦争』池内了 2016年

天皇関連
◇『天武天皇』川島庸之 昭和27年
◇『象徴天皇制への道』中村政則 1989年
◇『昭和天皇の終戦史』吉田裕 1992年
◇『昭和天皇』原武史 2008年

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