2019/12/31  21:30

十大ニュースその後  身辺世相
11月下旬に、筆者の私が今年の10大ニュースを13点予測した。新聞(産経新聞だが)の予測は少し外れた。天皇即位と改元は一つのこと。高齢者運転事故、トランプ大統領来日、G20サミット、はやぶさ2、韓国ホワイト国除外、首里城火災は、カウントされなかった。安倍晋三政権が嫌いなメディアは「韓国との軋轢」は投票操作!?された筈。産経新聞の7〜10位は下段。

05月 新天皇即位、07月 京都アニメーション放火38人死亡
09月 台風15号・19号上陸、09月 ラグビーワールドカップ日本8強
10月 消費税10%、10月 ノーベル化学賞、吉野彰氏

08月 渋野日向子全英優勝、06月 児童虐待事件・防止法
03月 イチロー引退、09月 関西電力原発マネー問題

案の定12月に起きた中村哲医師銃撃・秋元司衆議院議員逮捕は、産経新聞でもカウントされなかった。よく考えれば「中村哲医師」の銃撃事件は大問題の筈。半分はボランティア精神でアフガニスタンに肩入れしたからだ、とでもいうのか。政府も野党もあまりにも反応が鈍い。筆者の価値観は聊か単純だが、中村医師には文化勲章+国民栄誉賞など死後でも贈呈したらどうか。

「桜を見る会問題」は、長期政権の緩みは、その通りだが、野党の韓国・中国などの問題で追及は無いのか。韓国は国際法さえ無視して「徴用工問題」、中国は国策として「尖閣諸島」へ毎日のように公船を出没させている。いわゆる「ファイブG」で中国は世界制覇・覇権を目論んでいる。中国は敵視せずとも警戒は怠りなくすべきで、東南アジア・インド・豪州などと十分に同盟を結ぶべきだと思う。この先、長く生きないのでどうでもいいが、筆者の生きているうちに「北朝鮮拉致被害者」は戻って来ないだろうし「北方四島」は永遠に返還など考えられないのが世界情勢か。12月31日にカルロス・ゴーン被告が違法に出国というニュース。日本は長閑だ。

本年一年間、このブログを見て頂き有難うございました。来年も縒りを掛けて天邪鬼の発信をします。添付は京橋付近。

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2019/12/30  21:29

俳優三兄弟  映画TV
昭和の時代からの映画ファンだと自分の贔屓の俳優は多い。東宝・三船敏郎、松竹・鶴田浩二、東映・高倉健、大映・勝新太郎、日活・石原裕次郎が主演の俳優だった。新東宝(昭和30年代倒産)出身では丹波哲郎、菅原文太などがいた。筆者は天邪鬼だから、それらの主演俳優を引き立たせる脇役・悪役俳優が好きだった。個性派俳優としてこのブログで3年前の5月に記述した。昭和の時代に亡くなった小池朝雄、成田三樹夫など多彩だった。成田は「鯨の目」という句集も出している。

テレビ番組がそれらの俳優の活躍になっても、その多くは、やはり脇役俳優が居なければドラマにはならなかった。好き嫌いは別にしても俳優の兄弟が活躍した。ここでは記憶に残る三兄弟をウィキペディアで調べた。田村高廣と正和は主演級の俳優だった。田村正和は「眠狂四郎」を最期として心臓の手術などしたらしく引退同様。田村の低くボソボソとした台詞は聞こえなくなった。映画ファンも齢を取ったということ。

◇田村高廣 1928生・2006没 阿弥陀堂だより他
◇田村俊麿 1938生 実業家
田村正和 1943生 眠狂四郎シリーズ、古畑任三郎他
◇田村 亮 1946生 NHK大河ドラマ、土曜ワイド劇場他
◇水上保広 1947生 異母弟、関西で活躍
 御存知戦前の時代劇の大俳優・坂東妻三郎を父に持つ。田村亮というお笑い芸人が居るらしいがまるで知らない。

◇山本 學 1937生 俳優座出身 春の波濤他
◇山本 圭 1940生 若者たち、やすらぎの郷他
◇山本 亘 1943生 影武者、BS時代劇・雲霧仁左衛門他
 叔父が映画監督の山本薩夫(金環蝕・不毛地帯他)

◇河原崎長一郎 1939生・2003没 五番町夕霧楼、十三人の刺客他
◇河原崎 次郎 1941生 俳優座15期出身、水戸黄門・必殺シリーズ他
◇河原崎 健三 1943生 水戸黄門・必殺シリーズ他
 父は前進座の河原崎長十郎、従姉(従妹)は岩下志麻

添付は田村正和、週刊誌のインタビュー。画像はパソコンのPrt Sc。

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2019/12/29  22:26

丸の内散策  身辺些事
最近はパソコンの文字盤を打つスピードも衰微。短歌会の文字入力の仕事も先週の22日から6日間もかかった。且つ毎月のカット画像も底をついたので27日に短距離の散策を見込んでJR有楽町近辺を歩いた。少し気温が上昇したのは、その通りだったが、最近、天気予報でよく使われる“今まで経験したことのない”状況に遭遇。ビルとビル間の強風ではない突風に出くわした。

禿げ隠しのニット帽が吹き飛ばされ、ビジネスマンが受け止めてくれた。歩道の鉄柵、交通標識などの支柱に掴まらないと吹き飛ばされるそれも冷たい突風に見舞われ、びっくり仰天。丸の内の街路樹に多い公孫樹の黄葉が渦巻き、かなり上昇する情況も見て、これは短歌の題材!?になると思ったが、デジカメを構えられない程で暫しビルの合間で休憩した。有楽町東口のビックカメラ横から歩いて東京駅南口まで全行程1キロメートル程と思ったが酸素ボンベのカートを転がしつつ疲労困憊だった。

 京橋の換気口の脇に佇みて待てどマリリン・モンローは来ず

◇三菱一号館美術館 千代田区丸の内
 19世紀の近代美術の展示が中心。ロートレックの作品を多く所蔵。
◇出光美術館・帝国劇場9階 千代田区丸の内
 出光石油の創業者が収集した東洋の古美術が中心。
◇相田みつを美術館・東京国際フォーラム 千代田区丸の内
 「にんげんだもの」のフレーズはあまりにも有名。相田は詩人・書家。
◇国立映画アーカイブ 中央区京橋
 前東京国立近代美術館フィルムセンター。内外の映画の資料を保存。
◇警察博物館 中央区京橋3丁目
 日本の近代化以降の警視庁の歴史が判る。正式には警視庁広報センター。
八重洲ブックセンター 中央区八重洲2丁目
 鹿島建設の創業者の肝煎りで開設。在庫は120万冊を誇る。
 B1にはあらゆる短歌・俳句・詩の本が揃っている。

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2019/12/22  21:46

かりょうびんが  読書
今日の有馬記念は、最近ナンバーワンの4歳牝馬・アーモンドアイが勝つだろうとの読み。幾多の名牝が居るが、牝馬三冠はもとより牡馬に混じって今年秋の天皇賞、昨年秋のジャパンカップも勝っている。今日の有馬記念も圧倒的な人気だったが、何と9着に敗れた。いつもゴール前はぐーんと伸びるのに失速。中山競馬場特有のゴール直前の坂道が堪えたのかどうか。2番人気のリスグラシュー、今年の皐月賞馬が2着。連勝馬券が2990円とは、圧倒的な人気と実力のある馬が負けた割には配当金が少ない。強くても1頭の牝馬が出る度に勝つとは限らないと、よく研究している競馬ファンが居るもので感心。やはり雨が降っていたのが影響したのか。

酸素ボンベ装填で傘を差して外出は出来ないので、今日は外へ出なかった。晴れて寒くなければカメラ行脚も兼ねて港区虎ノ門近辺へ行った筈。いつもの予算1万円は擦らずに済んだ。

先日購入した小学館の「名前シリーズ」で高橋順子とういう詩人を知った。亭主が車谷長吉だった。連想ゲームの按配で車谷の直木賞受賞作とDVDをアマゾンで購入。DVDが中古で先に届いた。古本5冊はまだ届かない。車谷の映画は多くの賞を受賞したらしいが、内容は前衛的・哲学的。寺島しのぶの背中には迦陵頻伽の入れ墨。「かりょうびんが」は仏教用語、上半身が人、下半身が鳥。斎藤茂吉の歌にもある。よく解らない歌だが田螺(たにし)が主語か。

 とほき世のかりょうびんがのわたくし児田螺はぬるきみず戀ひにけり

◇「赤目四十八瀧心中未遂」 DVD 2003年
 主演・大西滝次郎・寺島しのぶ 監督・荒戸源次郎 原作・車谷長吉
◇「赤目四十八瀧心中未遂」 車谷長吉 文春文庫
◇「反時代的毒虫」 車谷長吉 平凡社新書
◇「山崎方代のうた」大下一真
◇「太平洋戦争の肉声T」 文春文庫 2015・06発行
◇「太平洋戦争の肉声U」 文春文庫 2015・06発行
◇「太平洋戦争の肉声V」 文春文庫 2015・06発行
◇「二等兵は死なず」 豊田穣 講談社

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2019/12/21  23:53

有馬記念  身辺世相
明日は中央競馬の一年の総決算「有馬記念」。初代中央競馬の理事長・有馬頼寧が提唱してできたファン投票上位馬16頭で行われる。64回目。一着賞金・3億円で、日本で行われるダービーと並ぶ最高峰のレース。筆者の私は、東京在住の頃は、船橋市の中山競馬場へ何度か足を運んだ経験がある。最後のほぼ400mの坂道をともなう直線は、嵐に巻き込まれたような大歓声に包まれる。

今はインターネットで勝ち馬投票券を購入できるが、パソコンが出来ても実際に所謂“馬券”を手にする昔ながらの購入方法だから横浜・伊勢佐木町の売場まで行かないと手にできない。従ってテレビで観戦するだけだ。購入しに行けば良かった、行かないで遊興費が残った泣き笑いは日曜日毎。ひとつ言えば東京在住ならばGT(一番格上)のレースには足繁く通ったに相違ない。

昨年から今年にかけて今、いちばん強いサラブレッドは4歳の牝馬・アーモンドアイ。落馬とか他の馬に邪魔されない限りは多分、明日もこの馬が勝つ。酸素ボンベをカートで転がして歩く生活なので明日午後が都内は、雨の予報で両手が塞がるスタイルでは断念せざるを得ない。筆者の買い方は一頭の馬を決めて他の馬に流す、いわゆる流し馬券。

グレード1の勝利がある馬が16頭のうち11頭。ダービーを勝ってもこのレースを勝てないのが実力日本一の証拠。逆に古馬になって開花した馬が勝つレースでもある。このレースさえ勝てば牡馬なら種牡馬が約束されて優雅な生活が送れる。100頭に1頭ぐらいの確立か、馬の世界は厳しい。

今回のような超一流の牝馬が引退して後に産む馬が一流になるとは限らないのが実情。ダービーに出て勝ったウオッカ、一時代を築いたダイワスカーレット、ブエナビスタも同様。超一流の牝馬が産む子は駄馬ばかりだ。これは人間の世界にも通用しそうな気がする。

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2019/12/18  23:47

眺める本  読書
最近普通の書店で3冊、アマゾンで1冊、同じ著者の本を買った。

『雨の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2001年
『風の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2002年
『恋の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2016年
『月の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 deko 2012年
◇装丁はA5判、160頁、全編カラー印刷

文章は高橋順子1944年生、詩人、佐藤秀明は1943年生、写真家。参考文献に記されているが、全編、著者の選択した季節の言葉・案内が、美しい写真と共に著わされている。小説のように読んで楽しむのでなく、眺めて飽きない構成になっている。

よその国のことは知らないが、日本は地理的風土が気候的風土を育み、自然の言葉が豊富であることに尽きる。だからこそ万葉集など和歌、そこから更に短い俳句が独立した。ほかの国にあるのか無いのか短歌も俳句も季節に密着している。筆者の私などは短歌そのものが下手な分、何か特徴的な言葉を選択、短歌の表現にしようと画策する?次第。俳句の歳時記にも出て来そうな気もする。

ところで著者の高橋順子をネット検索したら面白いことが解った。結婚相手がもう亡くなったが1945年生の作家・車谷長吉だった。直木賞受賞の「赤目四十八瀧心中未遂」は映画にもなっている。車谷の小説は読んだことはないが、おどろおどろしい短編が豊富らしい。2015年、69歳のときに妻の留守中、解凍した生のイカを呑み込んで窒息死とは本当か? 才人は死因も特異的だ。

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2019/12/16  23:41

ボケ進行中  身辺些事
 少しずつ記憶を手放しゆく人とゆっくり下る午後の坂道

この歌はまだ会員に配達されてないが、「冬雷」令和2年1月号掲載の2018年年鑑歌集に発表された会員と歌の投票結果だ。分厚い歌集の中の150人弱の会員の中から選ばれた作者と歌。この歌も入れて7票もの投票だから褒められる偉業。まだ上があって10票以上を獲得した方が居られる。因みに筆者は辛うじて1票だった。

 嘗て吾れ労働組合の闘士にてニュースの「頑張らう」に右手ピクつく

五つの言葉のみで表す短歌は難しいが「記憶を手放す」という七文字の表現は見事というしかない。作者の年齢は詮索しないが、カナダ在住で翻訳の仕事だというからその素養は大いに肯える。筆者の私はその直近の記憶を少しずつ“手放し”ていて病状!?はいささか深刻。講談社学術文庫の「ことば辞典」3冊のうちの「雨のことば辞典」が購入したのに見当たらずここ1週間探していたがやっと見つかった。プリンタの置いてある長机の下に転がっていた。

『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著 2014年
『風と雲のことば辞典』倉嶋厚監修 2016年
『花のことば辞典』倉嶋厚監修 2019年

序に今頃になって04月の「呼吸器科」の処方箋が出て来た。大病院は待ち時間が長いので必ず文庫本を持参する。彩図社文庫の『泣ける名作短編集』の見出しの部分に挟まっていた。処方箋は折り畳めばA6判で文庫の大きさと同じ。処方箋の紛失は、再発行は無い。もう一度受診ということで処方箋が出た。こんな度忘れは確実に増えていて後期高齢者真っ盛り。

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2019/12/13  23:53

昭和の俳優  昭和史
今年も多くの著名人・文化人が亡くなった。定期購入している「産経新聞」の一面にその名が載ったのが11人前後だった気がする。それだけの実績を残したから当然だ。筆者個人の思い入れならば女優・京マチ子(95)、作家・橋本治(70)、映画監督・降旗康男(84)、俳優・梅宮辰夫(81)は、新聞一面の掲載死亡記事に関係なく残念至極だ。

梅宮辰夫は東映映画でデビューした頃、本物を川崎東映に見に行ったことがあった。昭和37年の正月だった。映画の放映の合間に、梅宮辰夫の他に、里見浩太朗、大村文武、久保菜穂子、志村妙子(太地喜和子)などが挨拶した。東映ニューフェイスの宣伝でもあった。司会が脇役俳優の大東良だった。

新聞一面掲載物故者

中村  哲 医師 12・04 73歳 暗殺
中曽根康弘 政治家 11・29 101歳 老衰
八千草 薫 女優 10・24 88歳 膵臓癌
緒方 貞子 国際政治学者 10・22 92歳 死因不公表
金田 正一 プロ野球選手 10・06 86歳 敗血症
竹村 健一 評論家 07・08 89歳 多臓器不全
田辺 聖子 作家 06・06 91歳 胆管炎
ドナルド・キーン 日本文学者 02・24 96歳 心不全
堺屋 太一 作家 02・08 83歳 多臓器不全
梅原  猛 哲学者 01・12 93歳 死因不明
市原 悦子 女優 01・12 82歳 心不全

昨日亡くなった梅宮辰夫は、週刊新潮2019・03・14日号に今まで明らかにしなかった癌闘病を赤裸々に告白している。1974年・睾丸がん、肺がん、2012年・胃がん、2016年・十二指腸乳頭部がん、2019年・前立腺がん、尿管がんと凄まじい癌病歴だ。“夜の帝王”と称された女性遍歴や娘のアンナや17歳になる孫のことは、いずれ芸能誌に詳しく載るだろう。「仁義なき戦い」などで共演した松方弘樹、菅原文太、渡瀬恒彦なども既に鬼籍に入っている。

映画が娯楽の王様の頃、東映などは“第二東映”なども作って粗製乱造の映画をこれでもかと作った。今、映画・テレビで活躍している俳優などは、それら昭和の産物とは無縁。今も元気な俳優は女優を除いて小林旭とか宝田明くらいしか思い浮かばない。

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2019/12/9  23:28

二度買い  読書
このブログで何度か記述したが、既読している書物をまだ読んでいないと思って“二度買い”した本が4冊もあってみっともないことだ。短歌会の会員で筆者より一回り上の世代の方に貰って頂いた。その方は2年ほど前に入会されたが、文学的素養は高く、その才能は小生より遙かに上。自分の不始末を他人に押し付けたようで申し訳ない。

◇『昭和史の深層』保阪正康 平凡社新書 2010年発行
◇『日本軍兵士』吉田裕 中公新書 2017年発行
◇『日本会議の研究』菅野完 扶桑社新書 2016年発行
◇『近代日本の大誤解』夏池優一 彩図社文庫 平成29年発行

「昭和史の深層」の保阪氏は昭和陸軍のことなら第一人者。なにしろ3000人もの旧軍人に聞き取りをしている。吉田氏は、保阪(昭和14年生)氏よりかなり若い分(昭和29年生)、日本陸軍の多くのそれも陸軍兵士の資料を収集しての論考だから説得力十分。陸軍組織でなく兵士個人に焦点を当てている。NHKの「太平洋戦争」の番組ではこの二人は常連だ。

最近アマゾンと普通の書店で購入した本。

◇『稲の大東亜共栄圏』藤原辰史 吉川弘文館 2012年
◇『トラクターの世界史』藤原辰史 中公新書 2017年
◇『戦争と農業』藤原辰史 インターナショナル新書 2017年
◇『毒草を食べてみた』植松黎 文春新書 2000年

◇『昭和史の急所』保阪正康 朝日新書 2019年
◇『灰と日本人』小泉武夫 中公文庫 2019年
◇『戦前日本の「戦争論」』北村賢志 光人社NF文庫 2019年
◇『病が語る日本史』酒井シヅ 講談社学術文庫 2008年

灰と日本人」の小泉氏はテレビでも御馴染み、自ら“発酵仮面”と称し、発酵と醸造に詳しい。『毒草を食べてみた』の2冊は面白そうで、惚けているわけにはいかない。むろん短歌の本も読んでいる。村上一郎の『撃壌』を購入した古書店で「昭和54年発行 短歌現代─戦争と日本人」、「昭和59年発行 短歌現代─追悼・前田透」を購入。懐かしい活版印刷の仕様。読後感はいずれ報告したいが、移り気ゆえに次々に本を読み散らかすのが現状。

添付は我が家のドウダンツツジ。柿・梅・花梨・柚子何れも枯れた。

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2019/12/5  23:46

タテ社会  読書
昭和40年代にベストセラーになったのがイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』。これは山本七平氏が著者ということが解っている。それ以前に中根千枝という学者が著わしたのが『タテ社会の人間関係─単一社会の理論』、昭和42年発行。中根氏は1926年生、94歳で健在、女性で初の東大教授、学術系では女性で初めての文化勲章受章者。前述の著書は100万部を超えているベストセラー。素人考えだが日本の高度成長経済時代、単に浮かれているのはどうかという自省でこの本がもてはやされたのか。

日本人論がブームだった頃、前述の2冊は繰り返し読んだが、悲しいかな寄る年波、個々の指摘は忘れた。日本の常識が世界の非常識。日本人の上下関係の強力な繋がりがエネルギーとなって「欧米に追い付き追い越せ」の高度経済成長を牽引した。つまりタテの繋がりとは何かが「タテ社会理論」と学術的に著わされたのがこの本ということ。

50年も前に書かれたこの「タテ理論」が今も有効らしい。契約を重んじる個人の資格が、企業を潤す核というのが欧米社会の歴史。日本では個人の能力ではなく、組織の成員としての奉仕と経験を重んじる“ムラ的”風土が「終身雇用制」となって企業を発展させた。今は個人の能力型に移行する過渡期に格好の案内書のひとつとして見直されているようだ。日本企業の反省の確認か是認の確認かは浅学非才なので知らない。中公文庫の『失敗の本質』が今も売れていることと相通じるものあるのだろう。

でもこれは日本の大企業や行政・自治体の組織の話。その序列や終身雇用の話の反省や分析の話で、煌びやかな目立つ向日葵でなく、筆者のような道端の密やかな月見草の庶民にはあまり縁の無い話だ。同じ黄の花でも違いがあるということで自分を卑下している訳ではない。

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