2020/2/27  23:30

新書乱読07A  読書
松本清張と昭和史発掘
昨日は84年前に「二・二六事件」のあった日なので、事件の概略を記述したが、大きく分けても「事件の顛末」「昭和天皇の決断」「暗殺された人物」「陸軍内の対立」「事件の背景と黒幕」など昭和史の素人でもおよそ5項目は、新書に限っても読解しなければならない。

令和2年・2020年の02月27日は後世に残る「日」になる。コロナウイルスで義務教育・高校などの一斉休校の“お触れ”が総理大臣からもたらされた。7年の長期の「安倍晋三政権」の吉兆はどちらに傾くのか。いずれにしても総理の「桜を見る会の領収証」などの問題は「森林の中の一本の木のそれも枝葉」のことでそんなことを真面目に国会でやっていることではないように思うが如何。世界中でウイルスが大問題になっているのに日本は長閑だ。

下記は再読して二・二六事件の顛末を知ろうと「新書乱読」している最中。松本清張の著書が多いのは、多くの関係者が存命していた昭和42年の「昭和史発掘」シリーズの端緒だから。ここから松本清張は単なる人気推理作家を超えた。この作家の史料解読と筆力のエネルギーに今更ながら驚嘆する。松本は中卒の学歴。当時の高学歴の学者の怠惰が炙り出された筈。

事件全体
 「対談 昭和史発掘」文春新書、「松本清張と昭和史」平凡社新書
 「軍国日本の興亡」中公新書、「昭和史の教訓」朝日新書
天皇の決断
 「昭和天皇の研究」祥伝社新書、「昭和天皇の履歴書」文春新書
 「若い人に語る戦争と日本人」ちくまプリマー新書
犠牲者と家族 
 「象徴天皇制への道」岩波新書、「よみがえる昭和天皇」文春新書
 「昭和の怪物 七つの謎」講談社現代新書
陸軍内部の対立
 「近現代日本を史料で読む」中公新書、「昭和陸軍の軌跡」中公新書
 「教養としての帝国陸海軍」宝島新書
世相・昭和恐慌
 「日本軍兵士」岩波新書、「教養としての昭和史」SB新書
 「あの戦争は何だったのか」新潮新書

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2020/2/26  22:44

新書乱読07@  読書
『対談 昭和史発掘』 松本清張 文春新書 2009年

二・二六事件 事件勃発
今日は02月26日、昭和11年(1936)に所謂二・二六事件のあった日、このブログでも度々取り上げているが、それから84年、今の若者は元より新聞・テレビのメディアも殆んど無関心。ここ一ヶ月は「コロナウイルス」のニュース一辺倒。筆者の所属する短歌会でも03月の第二日曜日の例会も中止、初めてのこと。このウイルス問題が国内の政治・経済にどう影響するのか。

NHKBSで昨年08月15日に放送された≪NHKスペシャル「全貌 二・二六事件〜最高機密文書で迫る〜」≫が02月23日に再放送され、これを録画・鑑賞した。NHKはこの事件の一部始終を記した「最高機密文書」を発掘して番組を制作した。文書を秘匿していたのは帝国海軍の富岡定俊(最終階級は海軍少将)。1936年02月26日早朝の事件勃発から4日間の決起部隊の状況が全て時間単位で把握されていたことに昭和史・海軍研究者が驚嘆した。秘匿していた理由、その入手源、方法は謎だという。

素人でも解ることは陸軍・海軍は終戦まで対立していたこと。外国と戦争をするのに、海軍は予算拡張のために先ず陸軍と、陸軍は組織として海軍より人員と予算を獲得すること先決。外敵より内敵を先ず抑えることが優先だった。これでは勝てる戦争(勝てないが)も勝てない。

以前の記述と重複するが、事件は詳述を避けるが、昭和11年02月26日早朝、20人の青年将校が1500名の兵士を率いて首相官邸などを襲った。総理大臣・岡田啓介、大蔵大臣・高橋是清、内大臣・斎藤実、陸軍教育総監・渡辺錠太郎が(陸軍大将)殺され、侍従長・鈴木貫太郎が瀕死の重傷を負った。だが岡田啓介総理大臣は、間違って松尾伝蔵(陸軍大佐)が殺され難を逃れる。松尾は総理の私設秘書の予備役だった。

首謀者の青年将校は何となく覚えている、“アンクリイソムラ”即ち安藤輝三、栗原安秀、磯部浅一、村中孝次。磯部と村中はこれ以前に昭和09年に「陸軍士官学校事件」でクーデターを計画したという理由で免官になっている。決起将校の目的は天皇の“君側の奸”を排除することだった。この頃の昭和天皇は34歳、4歳から11歳まで鈴木貫太郎・たか夫妻に育てられている。決起将校にいかなる理由があれ天皇も人間、逆鱗に触れ討伐を命じた。

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2020/2/24  23:27

新書乱読06  読書
『日本人の叡智』 磯田道史 新潮新書 2011年

著者は若い学者。平成15年『武士の家計簿』(新潮新書)でいわゆるブレイクした。若い頃から歴史好きで、古文書解読に携る縁があって夢中になり、今では古文書解読が趣味を通り越して専門家になった。「武士の家計簿」の原文を入手してから薄い和紙をピンセットで捲りながら解読に励んだ。これはベストセラーになり、映画化もされ筆者も鑑賞に及んだ。テレビは圧倒的にNHK出演が多い。有能なビジネスマンの風情だが、当たり前だが番組では、日本史の蓄積されている知識を披瀝して感心する。

この書は戦国時代が現代まで98人の知識人の主義主張を見開き2ページに、そのエッセンスを“叡智”として紹介している。98人は武将・学者・政治家・軍人と多岐にわたる。総理大臣も居れば新聞記者、明治維新に関連した人物も西郷隆盛など、英国の紀行作家のイザベラ・バードも紹介。

太平洋戦争の最中、政権末期の東條英機を非難した新名(しんみょう)丈夫を紹介している。この戦争の張本人として今でも東條英機は、昭和前半の悪役として名高いが、帝国陸軍という組織のみの軍人官僚を指導者として仰いだのが不幸の始まりだった。憂色濃い政権末期の1944年(昭和19年)2月23日付の東京日日新聞(現・毎日新聞)一面に、「竹槍では間に合わぬ、飛行機だ、海洋飛行機だ」という記事を執筆した。

終始海軍と対立していた東條英機首相の逆鱗に触れた。「竹槍事件」として昭和史の本に多く紹介されている。東條は当時37歳の新名に懲罰召集を課した。新名が海軍に関連する新聞記者だったので本人は、結局免れたが、出身地の丸亀連隊(第11師団歩兵第12連隊)の30代後半の250人が見せしめで召集されて結論として送られた硫黄島で全員が玉砕・戦死した。一人生き残った新名は昭和31年まで生きて国民不在の政治体制を批判し続けた。

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2020/2/23  23:40

新書乱読 番外編  読書
若い頃の東京生活は下町中心。休日は、筆者の唯一のギャンブル・中央競馬の馬券購入が好きでよく場外馬券売場へ出掛けた。当時は週休二日制では無かった。地下鉄・東西線経由で「中山競馬場」まで足を伸ばすのも屡々。麻雀は出来るが並べる程度。今は短歌の例会で上京時だけ馬券を購入。高額馬券をゲットしたこともある。今週から2020年の中央競馬のG1(グレードワン)レースが始まった。今日のレースの賞金は1億円、調教師が10%、騎手5%・厩務員5%の取り分だから競馬サークルは必至だ。馬主が80%取得と言っても競走馬を購入する時は、安くても数千万円はする。月々の馬の飼料・管理は50〜60万円。資産家でないと維持は無理。

馬主になるには年収1億円は無ければ資格を与えられない筈。歌手の北島三郎の持ち馬「キタサンブラック」が2・3年前に菊花賞・天皇賞・有馬記念などを勝ち18億円もの賞金をゲットしても昭和・平成時代を通して200頭ぐらい購入して初めてその優秀な馬に巡り合ったそうだから過去は殆ど儲かっていない。

昨日の「ダイヤモンドステークス」は16頭建ての16番人気の馬が勝って配当金は128730円。馬券は100円単位。1000円買えば128万円になる。調教師は苦節12年、初めての重賞勝ち、今頃は感激で酔いしれている筈。今日のダートの最高峰のレース「フェブラリーステークス」も2着の馬が最低人気、1番人気の馬が勝っても36230円の配当。1000円購入で36万円。予想ではズバリ的中なのだが、どんなに運が良くても総合的に的中の確率は、4回に1回だから東京に在住していたなら膨大な?預貯金はパアだった筈。

グレードの高いレースは、過去のデータを首っ引きでも概ねこんな結末。酸素ボンベのカートを曳いて馬券購入のためだけ上京することは憚れる。過去何回か的中した4月最終週の「青葉賞」「天皇賞・春」が待ち遠しい。

昭和史・太平洋戦争の“目次”の心算の座右の新書を10冊厳選。行きたくもない戦争最前線へ徴兵されて戦死・病死・餓死した兵士の実態に視点を当てる。将官クラスの職業軍人は多分、愚将の紹介になる。名将と言われる軍人もいるが、真の名将なら多くの国民を犠牲にする前に止めている筈。

◇『日本軍兵士』 吉田裕 岩波新書 2017年
◇『戦中用語集』 三國一朗 岩波新書 1985年
◇『皇軍兵士の日常生活』 一ノ瀬俊也 講談社現代新書 2009年
◇『日本軍と日本兵』 一ノ瀬俊也 講談社現代新書 2014年
◇『教養としての帝国陸海軍』 別冊宝島編集部編 宝島社新書 2019年
◇『太平洋戦争の新常識』 歴史街道編集部編 PHP新書 2019年
◇『昭和史の急所』 保阪正康 朝日新書 2019年
◇『「戦争体験」の戦後史』 福間良明 中公新書 2009年
◇『「昭和」を点検する』 保阪正康・半藤一利 講談社現代新書 2008年
◇『「戦後」を点検する』 保阪正康・半藤一利 講談社現代新書 2010年
◇『兵隊万葉集』 早坂隆 幻冬舎新書 2007年
◇『短歌で読む 昭和感情史』 菅野匡夫 平凡社新書 2011年

添付はB5大型本。

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2020/2/22  23:45

新書乱読05  読書
『日本を貶めた10人の売国政治家』 小林よしのり編 幻冬舎新書 2009年 

02月02日よりも更に2が加わり20200222だからJRの切符でも記念に買いたいが、今、切符は元号か西暦かは知らない。本日国民民主党と社民党の大会があって社民党は無投票で福島瑞穂になった。平成元年の竹下政権の頃の衆議院選挙では140議席を獲得して党首・土井たか子は「山は動いた」と宣言して確かに平成08年には、衆議院議長は土井たか子、村山富市内閣が出来たが、その後はレームダック・じり貧。今は衆参議員4人で歴史の役目も終った。当時、社会党の有力議員がわれ先に大臣の椅子を欲して情けない人達だと思った。平成21年の民主党政権のとき、その福島も大臣になった。

著者・小林よしのりは漫画家。福岡県出身。1953年生で66歳。「サピオ」は競合雑誌が多いせいか2019 1・2」」で休刊。「ゴーマニズム宣言 大東亜論・アジア雄飛篇」を連載中の小林は“未完”とした。ゴーマニズムは造語で「傲慢」からきているようだ。小林の漫画はそれまで知らなかった。『東大一直線』『おぼっちゃまくん』などのヒット作があるらしい。1992年の『ゴーマニズム宣言』以来、政治思想路線や時事ネタなどが加わり、漫画だけでなく社会評論家的な活動も行うようになった。

この書の発行は2009年07月、麻生太郎政権の頃で暮に自民党は大敗して民主党政権ができた。「日本を貶めた10人の売国政治家」のランキングが載っている。第1位 河野洋平、第2位 村山富市、第3位 小泉純一郎の順。日本にはいわゆる自虐史観で「河野談話」「村山談話」は、売国と言われても仕方ない内容だ。朝鮮半島の“謝罪要求”の真意を見抜けなかった河野・村山の罪は重い。謝れば事は終わるのが日本。謝れば、その後は罪を認めたのだから補償問題が発生するのが韓国流。慰安婦問題は永久に続く。

村山富市は、後年、当時朝鮮半島の慰安婦の70%が日本人だったと言われて絶句したらしい。当時良くも悪くも韓国という国は無かった。

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2020/2/21  20:29

新書乱読04  読書
『日本を蝕む「極論」の正体』 古谷経衡(つねひら) 新潮新書 2018年

ここんところ毎日TVのワイドショーは「新型肺炎コロナウィルス」ばかりで辟易しているが、感染症などに詳しい医師が引っ張りだこ。各ワイドの朝・昼・夕と同一人物もいる。浅学菲才につきここ2週の週刊誌、新潮・文春・現代・ポストと繰り返し読んでいるが元の元、発生源の“これだ”という原因は解らない。中国の国土・上空・地下水と汚染されているからそれが一番問題。

毎月20日頃には短歌会の文字入力の仕事が来てブログは暫時休憩だったが、老齢につき、お払い箱。撮影のため都内に出没することも断念した。自分にブログ書き込みの「新書乱読」を課したので一路邁進。

著者は30代後半で高学歴でもないが、まして若い時分発達障害だったとあるが、今や新潮新書2冊、他にも中小出版社から多くの著書だ出ている新進気鋭の言論人。当初はインターネットから言論・評論の世界へ筆一本で登場、テレビのコメントでも左右の極論をバッサリと切る。この著書の帯文でそのエッセンスがある」。≪常識を持った人物ならば極論が出てきても無視することができる。たとえ元来常識を持った人々でも、ある一定の状況下に置かれると、この極論も正論だという風になり、雪だるま式に影響力を持つようになる。ごく簡単に言えば、競争のない閉鎖的な集団や組織から極論は常に発生する≫

至言である。昔の軍隊組織、戦後の連合赤軍、オウム真理教など閉鎖組織に極論が支配して崩壊・自滅して行った。廃刊されたが「サピオ2017・09」でインパール作戦の激戦地に赴いてレポートしたものがここで再録されている。大日本帝国陸軍の極論の最たる作戦の経緯だ。このブログでも再三記述した。戦争の客観・物理に目を瞑り、一人の司令官の主観・精神論で3〜6万人の徴兵された兵士を死に追いやった。この首謀者は組織上処罰されなかった。

https://blue.ap.teacup.com/masamichi/1182.html

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2020/2/19  22:07

新書乱読03  日本史
『歴史を動かした昭和史の深層200』 保阪正康 日文新書 平成15年

今日、大きな病院の呼吸器科の定期健診だった。胸のレントゲン写真も血液検査も検査後、呼吸器科の診断を受ければ診察室の医師の前のコンピュータにはたちどころに判るシステムになっている。結果は悪いまま小康状態、今日明日に命が断たれることはないという感触。ただ野村克也監督のように「虚血性心不全」などはいつ起こらないとも限らない“後期高齢者”なのは否定できない。病院の売店ではマスクは全部売り切れていた。

新書乱読と言っても精読したものとそうではないものとがあるが、当初の目的の昭和。「昭和の世相」「昭和の戦争」を二本柱とする。浅学菲才であっても、自分の尺度・物差しとして精神論・事実論、建前・本音に置けば、危なくなった五感も嗅覚だけは働く。

昭和史の真相が200項目に分かれているので、一つは当然1ページ仕様。ここでは58・59・60・61の東條英機の解説。陸軍のことしか知らない陸軍中将が、政権を投げ出した近衛文麿に変って総理大臣に就任、推薦したのが内大臣の木戸幸一。承認した昭和天皇は終始、道義的責任を感じていた。

情報過多の現在と違い、陸軍官僚だった東條英機にはアメリカという国の実情に疎かった。軍部・外務省からの情報は、威勢のいいナチスドイツのことばかり。独ソ戦争が始まっていたからソ連の知識は少しあっただろう。アメリカ経済が疲弊していた昭和の始め頃、駐在武官だった頃の佐藤賢了は、日米開戦の時の陸軍軍務局長で保阪氏の指摘では「東條の腰巾着」だった。つまりアメリカは領土はあるが、戦争をするような精神力を持たないどうしようもない国との佐藤の見解だった。このブログでは今後、この軍人宰相の事実から逃げた長閑な精神論を列記したい。

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2020/2/17  23:53

新書乱読02  読書
『昭和の怪物 日本の闇を牛耳った120人の生きざま』
  別冊宝島編集部編 宝島社新書 2019年12月発行

二日前からこのブログで「新書耽読」として始めたが今、予定しているのが100冊の再読の感想。到底精読している訳ではないので「新書乱読」と見出しを変えた。昔の古い岩波新書や講談社新書などが多く表紙は黄ばんでいるものが多い。古本屋でも多分引き取ってはくれないだろう。平均800円×500冊なら数十万円の購入にしても筆者亡きあとはゴミくず同然。

作家の藤沢周平がお金を積まれても使いたくない言葉として「生きざま」を挙げていたが、最近のメディアでは「死に様」の反対語として認知されてきた。生き方、来し方といういい言葉があるのにと思う。“怪物”というと物凄い人物、歴史を作った人物という意味だが、筆者には“怪しい人物”という解釈。120人の怪物が黒幕・闇の紳士・首領・政商・カリスマなどに分けられて記述されている。東條英機からジャニー喜多川まで興味の無い人物まで見開き2ページに的確に著わされている。

平成13年、小渕恵三急死のあと密室談合で森喜朗は総理に就任。戦後自民党の総理で最も低い評価。ハワイ沖で実習船が沈没、多くの学生が遭難した時にゴルフ三昧で危機管理能力無しで、当然辞任。これは「怪しい人物」の類に含まれる。2020年東京五輪開催の組織委員長としてまだしゃしゃり出ていて顰蹙を買っている。東京五輪終了後の剰余金を狙い、特殊法人を設立して管理する野心を週刊新潮は報じている。

むろん真っ当?な怪物も多く紹介されている。田中角栄・後藤田正晴・孫正義・秋元康・山東昭子など。悪い怪物が多く紹介されているのは当然。

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2020/2/15  23:45

新書乱読01  読書
『秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本』
 J・ウォーリー・ヒギンズ 光文社新書 2018年10月発行

少ない生活費なのに今までは、元印刷会社の製版部勤務ゆえにトータルの金銭の勘定を考えずに出版物を買ってきた。新刊本でも古書でもいったんアマゾンを利用するとその到着は早い。雑誌は近くの書店で月一回は必ず買うがついでの誘惑で新書や文庫まで手を伸ばす。

この先、何年も生きるわけではなく、短歌の仕事の臨時収入も皆無になったので、今まで購入して目次など“ざっと読み”の本、手軽に手を出す新書本が多いので再読、読解することにした。当ブログで「新書」と検索すると「蔵書65 中公新書」まで、多くの新書名を打ち込んである。読んだ新書も読まなかった新書も適宜、その読解の感想と世間のよもやま話を列記したい。

この新書はカラー写真の印刷だから昔で言うアート紙、今で言うコート紙仕様で分厚く手に重い。456頁。著者は1927年生。昭和31年来日後、日本女性と結婚。現在93歳で健在。国鉄顧問の仕事だった。当時は高価なカラーフィルムで日本の鉄道、その沿線を撮影した。今は鉄道撮影の「撮り鉄」が多いがその先駆者のように思う。

読む新書でなく眺める新書で、昭和30年代の風景満載で、記憶があることも相俟って、小生には良書。続編も出版されている。その多くは当時の国鉄の電車とその風景写真。今や「都電」は、軌道のある荒川線だけだが、昭和40年代半ばまで東京都心を多くの都電が走っていた。車社会が到来する前の都電の風景は懐かしい。馴染みのあった墨田区業平橋付近の運河の画像は良く、知っている都内、地方の鉄道風景が満載。ただ60年前のフィルムだから画像に鮮やかさはない。

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2020/2/10  21:48

終りの始まり  読書
ひと月に一度必ず大型書店へ行く。東京には「八重洲ブックセンター」や「三省堂」「丸善」があり、普通の書店には無い新書・文庫が多いので、逆に直ぐ読まないのに次々に手を出し、二重買いになることも屡々。筆者の場合JRの駅ビルに大型書店があるが、そこでは駅ビルの商店で3000円以上購入しないと駐車料金は無料にならない。県道を西に向かい小田急線を越えると「伊勢原書店」という比較的大きい書店があるが3分の1はスマホの契約コーナー。

「正論」「東京人」「歴史街道」などほぼ毎月買う雑誌が目的。文藝春秋のみ年間購入。2年前までの愛読の「新潮45」は、3年前にLGPTの問題で廃刊してしまった。後記の月刊誌は“朝日新聞”の報道に一家言持つ評論家・学者の論文が多く、大手出版社といえど大新聞の仕掛けには抗しきれず、狙い撃ちされて撃沈した。いわゆる自虐史観のインテリ層が差配する新聞は「天声人語」などのコラムもあって一定の読者層は衰微しない。LGPTという特殊性の状況が、大新聞に取り上げられるとそこに日本人の正義の理想が展開されて特殊事情は普遍化する。男同士、女同士が夫婦になっても「生産性は無い」との主張に偏見は無いという立場は変わらない。

今日この頃の中国武漢の新型ウイルスが大騒ぎになっている。“四つ足は机以外”は何でも食べるという民主主義国では理解できない中国の歴史事情の中に新型ウイルスの元の元があるのではないのか。ウイグル・チベット・モンゴルなど戦前の日本とは比較できない人権弾圧が指摘されている。中国の空港は今、閑古鳥が鳴いている。国際的な経済・外交はよく知らないが、多分これが「一帯一路」など中国の世界覇権構想の終りの始まりに違いない。

『正論 3月号 中国人権弾圧』産経新聞社
『歴史街道2月号 明智光秀』PHP研究所
『歴史街道3月号 今村均』PHP研究所
『軍服の修道士 山本信次郎』皿木喜久 産経新聞出版 令和元年
『昭和の怪物』別冊宝島編集部 宝島新書 2019年
『教養としての帝国陸海軍 失敗の本質』別冊宝島編集部 宝島新書
『山菜&きのこ採り入門』大作晃一 ヤマケイ文庫 2018年

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