2010/12/28  21:06

世相独断03  政治
文藝春秋・平成23年新年号に経済産業省(前公務員改革事務局審議官)古賀茂明氏の覚悟の手記が掲載されている。主題は「誰が公務員改革を潰したのか」である。詳しくはこの月刊誌を購読して頂きたい。

発端は政府参考人として参議院予算委員会に「みんなの党」小野次郎氏の質問に答弁(平成22年10月15日)して自説を忌憚なく公開した。古賀氏は、経済産業省から国家公務員制度改革推進本部に出向して内閣人事局や国家戦略スタッフ創設の立案などに従事し、鳩山内閣発足後は、仙谷由人行政刷新相のもとで大胆な改革案を提議した。しかし、公務員改革をマニュフェストで掲げていてしかも「国家戦略室」という素人には、内閣のいちばん権力を持っていそうに思うが、事実は全く逆だった。

昨年12月、仙谷由人大臣により更迭されて経産省大臣官房付に外された。つまりは窓際である。今はどうでもいいうような仕事を与えられて地方回りの日日だという。その骨子は、

◆事務次官級ポストの廃止
◆幹部職員の身分保障の廃止
◆一般職員給与を50歳以上は低減する・役職定年制を導入する
◆公務員リストラ法の制定
◆天下りあっせんに刑事罰・独法、政策金融機関への天下り制限・現役官僚の出向を制限
◆ヤミ協定、ヤミ専従に関する改革・労使交渉の公開
◆人事に関して内閣官房に集中

古賀氏は財政破綻寸前の日本の中・長期の行く末を案じての提言だった。だが甘い汁を吸い続けている各省庁の高級官僚には、既得権の破壊以外なにものでもなく完璧に拒否され、それも担当大臣だった仙谷由人大臣に罷免された。つまりは古賀氏より高級官僚の言い分を通したのである。日本の財政は今、日本航空と同じで借金の利子を払うために国債を発行し続けている状態。いわゆる自転車操業である。

筆者には戦前、「アメリカと戦争などしても勝てるわけはない」と声高に言った理性的軍人が少なからずいたのに、全く耳を貸さなかった軍部の中枢部を思う。負けるの知っていて結果として日本国民・周辺諸国に多大な損害をもたらした。

日本のいちばんの権力者は総理大臣でも検事総長でもない。財務省主計局である。自分たちの裁量権と外部の人間を入れるなどという序列・既得権を侵害することを認めることはない。天下り根絶などはもう完全に骨抜きにされている。次回は天下りを指摘したい。

画像は、インターネットの時事通信ニュースを使用させて頂いた。無断借用は日本の将来のために免じて頂きたい。
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