2011/5/22  20:04

哀悼・児玉清  映画TV
今月16日に俳優・児玉清が亡くなった。昨日21日に、文京区・護国寺で葬儀が行われた。昭和09年生まれ77歳である。本年02月、体調不良を訴え都内の病院にて検査、胃癌が発見され、肝臓への転移もあり、手術不可能な状態だったらしい。昨年秋に「胃カメラ」で検査していれば、と残念に思う。

映画が全盛だったころ東宝専属の中堅女優だった北川町子と結婚。夫婦共に、主演するほどの俳優では無かったが、昭和50年(1975)朝日放送のクイズ番組『パネルクイズ・アタック25』の司会者となり、36年間続いた。名司会でなければ36年間続かない。昨年のNHK『龍馬伝』では父親役を演じている。

筆者はむしろNHK・BSの書評番組『週刊ブックレビュー』の進行役として記憶する。芸能界きっての読書家としても知られていて、多くの読書関連コラムも書いていた。年数回海外旅行に行くときには、飛行機内で分厚い英語原文の小説を読むことが楽しみであったと云う。学習院大学ドイツ文学部卒業でドイツ語・英語・フランス語も堪能であったのは学者向きだったかも知れない。

録画して置いたが、あまりに気の毒で削除したのが「スタジオパーク」だか何かの番組だった。マネージャーだった娘さんが、平成14年(2002)36歳で「胃癌」で亡くなっていることである。当時04歳だった男の孫は、児玉夫妻が育てたのだろうか。親子で同じ胃癌の死は気の毒で、今はただただ哀惜の念に堪えない、としか言いようがない。

児玉が緊急入院する直前、『文藝春秋05月号P281』で東北(東日本)大震災に関する特集記事に寄稿していた。内容は「この国の危機管理のお粗末さに日々唖然としている……総理大臣も決死で頑張るとか精神論を披歴するだけ、まるで昔の旧軍人総理となんら変わらない幼稚さだ」と菅直人首相の震災への対応について酷評している。さらに「東電のエリート集団の後手後手にまわった慌てぶりを含め、まさに日本は完全に幼稚化した人間たちがリーダーシップを握っていることを露呈した」と正鵠を射ている。05月号は04月10日発売だから03月下旬に書かれたものである。「児玉清」とは単なる俳優を越えた文化人だったのは間違いがない。

福島原発は03月12日、早朝55分の海水注入中断で炉心溶融。愈々、菅直人政権も終りだと思う。

画像は「日刊スポーツ」より。

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