2011/12/21  19:16

天下り人生  政治
時々国会中継やテレビ番組で、いわゆる“特殊法人”を渡り歩いて高額な報酬や退職金をせしめた高級官僚が話題になる。その人物は誰か、本当に高額の報酬をせしめてワルだったのか、その実態はどんなものだったのか、予て疑問に思ってきたが、インターネットとは有難いもの、詳細にその実態が記されていた。もうこれは開いた口が塞がらない。選挙で勝ち上がってきた衆議院議員や参議院議員、地方自治体首長は、民意を反映している。だが霞が関の高級官僚はいわゆるペーパーテストで勝ちあがってきた、俗にキャリアと言われる頭脳優秀な人物集団だ。メディアも固有名詞を報道することは無いし、個別の官僚の仕事の内容や責任を国民が知ることは殆んど叶わない。

政治家の活動が選挙に忙殺されるのを幸い、高級官僚は贈収賄事件などに関わらない限り、その地位・収入は保証されている。各省庁の機構・権限・裁量権・法律を熟知しているから、政治家などのように国民の矢面に立つことも無い。政治家がどんな高邁な政策を掲げて政策を実施しようと、具体的にものごとを進めるのは、官僚集団だ。平成21年秋に、国民の期待を一身に集めて大勝した民主党政権のマニュフェストなど、今やもう完全に骨抜きで“官僚支配”は自民党政権より酷い。

社会保険庁長官を55歳で退官して、五か所の特殊法人を渡り歩いて2億9千万円、社会保険庁の退職金を加えたら3億6千万円をせしめた高級官僚が居た。その人の名は正木馨(かおる)。昭和05年・1930年生まれだから既に80歳を超えている。父親が弁護士の正木亮と言い、戦後、田中角栄と政商・小佐野賢治を結びつけた人物だと云う。正木馨は、厚生省の薬務局長だったときに“非加熱製剤の輸入継続を認めて薬害エイズ”を拡大させた人物でもあり、その責任は重大だが、罪に問われることはなかった。公務員改革を高々と掲げた安倍晋三元首相とは、森永製菓の一族を通じて姻戚関係になる。あるHPでは“「華麗なる一族」を地でいく閨閥による国家私物化”と手厳しい。安倍晋三の祖父はご存じ中国・満州を恣にしたA級戦犯の岸信介。

筆者が何よりも許せないのは、正木馨は、退官直前の昭和61年、≪厚生年金手書き台帳を破棄するように命じた≫張本人だからである。かように“薬害エイズ事件”“厚生年金台帳破棄”と一般国民には看過できない極めて悪質な「霞が関高級官僚」と言っていい。特殊法人を渡り歩いて2億9千万円もの収入をせしめたのが「国民年金」「厚生年金」の積立金で、自分達の「共済年金」には一切、手を付けていないところが更に悪質である。55歳で退官してから76歳(平成19年)までよくもまあ、これだけ天下り人生を歩んだものである。因みに自宅は、田園調布の邸宅。今はたっぷり共済年金を甘受しているに違いない。こういう人なら多分、黄泉の国まで札束を持参するに違いない。だが黄泉の国では薬害エイズで亡くなった人々が多数待っているのを知るべきだ。ただ“天下り”を仔細に探究すれば、正木馨は氷山の一角である。経産省と東京電力など“甘い汁”は恒常化している。知らないのは国民だけである。

画像は厚生労働省。

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