2012/11/16  13:47

遠藤太津朗  映画TV
本年07月09日、女優で初の文化勲章受章者・山田五十鈴が亡くなって、新聞はその翌日だったのか1面と社会面でその業績を大々的に報じた。同じ日の社会面の下部に画像入りだが、囲み記事の訃報欄に俳優の遠藤太津朗(えんどうたつお)の名があった。この俳優の名は知らなくても、添付の画像を見れば「見たことがある」と思う。確かめてはいないが「暴れん坊将軍」などでは「越後屋お主も悪よのう!」などの決まり文句で悪代官の似合った、ざっくばらんに云えば悪役俳優である。07月07日、心筋梗塞の為に死去、84歳。当たり役は時代劇『銭形平次』で、平次のライバル岡っ引き「三輪の万七」役だった。昭和59年、55歳で早逝した大川橋蔵の葬儀では、銭形平次での子分の林家珍平とともに弔辞も述べているらしい。

筆者に記憶が鮮明なのは、テレビ朝日系列の『京都殺人案内』だった。年一回のペースでの刑事ドラマだった。主演の「藤田まこと」が平成22年亡くなるまで32回も続いた。このドラマの第一回は昭和54年、4回目などは主役の刑事・音川音次郎の妻を殺した犯人役は、三国連太郎だった。以後犯人役はかなり大物俳優で宝田明、近藤正臣、32作目は、多岐川裕美だった。京都府警・捜査一課長役の遠藤太津朗の決まり文句は、「音やん、おまはん、たまには京都の事件は京都で片付けなはれ。どんだけ出張したら気ぃ済むんや。行財政改革の折、無駄使いは許されまへんのやわ」。殺人事件の推理ドラマなのだが、日本列島を聞き込みに出かける設定で、韓国にまで出かけている。実際の警察捜査というより“日本風土記”案内という按配で旅番組の趣でもある。本当の捜査の聞き込みは、二人一組が鉄則である。だがそういう見方は無粋でもある。何よりテーマ音楽が、日本に帰化したギタリスト、クロード・チアリの「夜霧のシルエット」。この曲は文句なくいい。

蛇足だがテレビ朝日系列には刑事ドラマが多く、最後は“崖の上で刑事と真犯人とそうでない準主役”が揃っていろいろ告白と推理があり大団円になる。因みに筆者が記憶しているだけで“京都”を舞台にした刑事ドラマは百花繚乱?である。これでは京都は、殺人だらけで物騒この上もない。ただ視聴者も製作者も京都の古都散歩にしか見てはいない。おなじ古都でも奈良県はなぜか無縁であるのが面白い…。

◇京都殺人案内 藤田まこと・遠藤太津朗
◇京都地検の女 名取裕子・寺島進
◇科捜研の女 沢口靖子・内藤剛志
◇おみやさん 渡瀬恒彦・片桐竜次
◇捜査地図の女 真矢みき・中村梅雀
◇京都殺人調書(土曜ワイド劇場)山口智充・中越典子
◇京都南暑鑑識ファイル(土曜ワイド劇場)田中美里・小林稔侍

とにかく遠藤太津朗はこよなく愛する個性派俳優だった。悪役から三枚目まで演技の幅は広く、テレビ時代劇で悪代官や悪徳商人のイメージを確立した役者だと云う評価は当たっている。新選組局長・芹沢鴨役は、イメージを定着させたし、ヤクザ映画全盛時代も常連だった。遺作は友人・藤田まことと21年間、共演した『京都殺人案内』第32作(2010年02月27日放送)。晩年は藤田まことの逝去に衝撃を受けて一切俳優活動をすることなく隠棲生活を送っていた。

近況は、フリー百科事典・ウィキペディアを参照させて頂いた。
藤田まことの画像は『明日への遺言』のカタログ。

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