2019/12/22  21:46

かりょうびんが  読書
今日の有馬記念は、最近ナンバーワンの4歳牝馬・アーモンドアイが勝つだろうとの読み。幾多の名牝が居るが、牝馬三冠はもとより牡馬に混じって今年秋の天皇賞、昨年秋のジャパンカップも勝っている。今日の有馬記念も圧倒的な人気だったが、何と9着に敗れた。いつもゴール前はぐーんと伸びるのに失速。中山競馬場特有のゴール直前の坂道が堪えたのかどうか。2番人気のリスグラシュー、今年の皐月賞馬が2着。連勝馬券が2990円とは、圧倒的な人気と実力のある馬が負けた割には配当金が少ない。強くても1頭の牝馬が出る度に勝つとは限らないと、よく研究している競馬ファンが居るもので感心。やはり雨が降っていたのが影響したのか。

酸素ボンベ装填で傘を差して外出は出来ないので、今日は外へ出なかった。晴れて寒くなければカメラ行脚も兼ねて港区虎ノ門近辺へ行った筈。いつもの予算1万円は擦らずに済んだ。

先日購入した小学館の「名前シリーズ」で高橋順子とういう詩人を知った。亭主が車谷長吉だった。連想ゲームの按配で車谷の直木賞受賞作とDVDをアマゾンで購入。DVDが中古で先に届いた。古本5冊はまだ届かない。車谷の映画は多くの賞を受賞したらしいが、内容は前衛的・哲学的。寺島しのぶの背中には迦陵頻伽の入れ墨。「かりょうびんが」は仏教用語、上半身が人、下半身が鳥。斎藤茂吉の歌にもある。よく解らない歌だが田螺(たにし)が主語か。

 とほき世のかりょうびんがのわたくし児田螺はぬるきみず戀ひにけり

◇「赤目四十八瀧心中未遂」 DVD 2003年
 主演・大西滝次郎・寺島しのぶ 監督・荒戸源次郎 原作・車谷長吉
◇「赤目四十八瀧心中未遂」 車谷長吉 文春文庫
◇「反時代的毒虫」 車谷長吉 平凡社新書
◇「山崎方代のうた」大下一真
◇「太平洋戦争の肉声T」 文春文庫 2015・06発行
◇「太平洋戦争の肉声U」 文春文庫 2015・06発行
◇「太平洋戦争の肉声V」 文春文庫 2015・06発行
◇「二等兵は死なず」 豊田穣 講談社

クリックすると元のサイズで表示します
1

2019/12/18  23:47

眺める本  読書
最近普通の書店で3冊、アマゾンで1冊、同じ著者の本を買った。

『雨の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2001年
『風の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2002年
『恋の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 小学館 2016年
『月の名前』文 高橋順子、写真 佐藤秀明 deko 2012年
◇装丁はA5判、160頁、全編カラー印刷

文章は高橋順子1944年生、詩人、佐藤秀明は1943年生、写真家。参考文献に記されているが、全編、著者の選択した季節の言葉・案内が、美しい写真と共に著わされている。小説のように読んで楽しむのでなく、眺めて飽きない構成になっている。

よその国のことは知らないが、日本は地理的風土が気候的風土を育み、自然の言葉が豊富であることに尽きる。だからこそ万葉集など和歌、そこから更に短い俳句が独立した。ほかの国にあるのか無いのか短歌も俳句も季節に密着している。筆者の私などは短歌そのものが下手な分、何か特徴的な言葉を選択、短歌の表現にしようと画策する?次第。俳句の歳時記にも出て来そうな気もする。

ところで著者の高橋順子をネット検索したら面白いことが解った。結婚相手がもう亡くなったが1945年生の作家・車谷長吉だった。直木賞受賞の「赤目四十八瀧心中未遂」は映画にもなっている。車谷の小説は読んだことはないが、おどろおどろしい短編が豊富らしい。2015年、69歳のときに妻の留守中、解凍した生のイカを呑み込んで窒息死とは本当か? 才人は死因も特異的だ。

クリックすると元のサイズで表示します
1

2019/12/9  23:28

二度買い  読書
このブログで何度か記述したが、既読している書物をまだ読んでいないと思って“二度買い”した本が4冊もあってみっともないことだ。短歌会の会員で筆者より一回り上の世代の方に貰って頂いた。その方は2年ほど前に入会されたが、文学的素養は高く、その才能は小生より遙かに上。自分の不始末を他人に押し付けたようで申し訳ない。

◇『昭和史の深層』保阪正康 平凡社新書 2010年発行
◇『日本軍兵士』吉田裕 中公新書 2017年発行
◇『日本会議の研究』菅野完 扶桑社新書 2016年発行
◇『近代日本の大誤解』夏池優一 彩図社文庫 平成29年発行

「昭和史の深層」の保阪氏は昭和陸軍のことなら第一人者。なにしろ3000人もの旧軍人に聞き取りをしている。吉田氏は、保阪(昭和14年生)氏よりかなり若い分(昭和29年生)、日本陸軍の多くのそれも陸軍兵士の資料を収集しての論考だから説得力十分。陸軍組織でなく兵士個人に焦点を当てている。NHKの「太平洋戦争」の番組ではこの二人は常連だ。

最近アマゾンと普通の書店で購入した本。

◇『稲の大東亜共栄圏』藤原辰史 吉川弘文館 2012年
◇『トラクターの世界史』藤原辰史 中公新書 2017年
◇『戦争と農業』藤原辰史 インターナショナル新書 2017年
◇『毒草を食べてみた』植松黎 文春新書 2000年

◇『昭和史の急所』保阪正康 朝日新書 2019年
◇『灰と日本人』小泉武夫 中公文庫 2019年
◇『戦前日本の「戦争論」』北村賢志 光人社NF文庫 2019年
◇『病が語る日本史』酒井シヅ 講談社学術文庫 2008年

灰と日本人」の小泉氏はテレビでも御馴染み、自ら“発酵仮面”と称し、発酵と醸造に詳しい。『毒草を食べてみた』の2冊は面白そうで、惚けているわけにはいかない。むろん短歌の本も読んでいる。村上一郎の『撃壌』を購入した古書店で「昭和54年発行 短歌現代─戦争と日本人」、「昭和59年発行 短歌現代─追悼・前田透」を購入。懐かしい活版印刷の仕様。読後感はいずれ報告したいが、移り気ゆえに次々に本を読み散らかすのが現状。

添付は我が家のドウダンツツジ。柿・梅・花梨・柚子何れも枯れた。

クリックすると元のサイズで表示します
2

2019/12/5  23:46

タテ社会  読書
昭和40年代にベストセラーになったのがイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』。これは山本七平氏が著者ということが解っている。それ以前に中根千枝という学者が著わしたのが『タテ社会の人間関係─単一社会の理論』、昭和42年発行。中根氏は1926年生、94歳で健在、女性で初の東大教授、学術系では女性で初めての文化勲章受章者。前述の著書は100万部を超えているベストセラー。素人考えだが日本の高度成長経済時代、単に浮かれているのはどうかという自省でこの本がもてはやされたのか。

日本人論がブームだった頃、前述の2冊は繰り返し読んだが、悲しいかな寄る年波、個々の指摘は忘れた。日本の常識が世界の非常識。日本人の上下関係の強力な繋がりがエネルギーとなって「欧米に追い付き追い越せ」の高度経済成長を牽引した。つまりタテの繋がりとは何かが「タテ社会理論」と学術的に著わされたのがこの本ということ。

50年も前に書かれたこの「タテ理論」が今も有効らしい。契約を重んじる個人の資格が、企業を潤す核というのが欧米社会の歴史。日本では個人の能力ではなく、組織の成員としての奉仕と経験を重んじる“ムラ的”風土が「終身雇用制」となって企業を発展させた。今は個人の能力型に移行する過渡期に格好の案内書のひとつとして見直されているようだ。日本企業の反省の確認か是認の確認かは浅学非才なので知らない。中公文庫の『失敗の本質』が今も売れていることと相通じるものあるのだろう。

でもこれは日本の大企業や行政・自治体の組織の話。その序列や終身雇用の話の反省や分析の話で、煌びやかな目立つ向日葵でなく、筆者のような道端の密やかな月見草の庶民にはあまり縁の無い話だ。同じ黄の花でも違いがあるということで自分を卑下している訳ではない。

クリックすると元のサイズで表示します
1

2019/9/4  21:21

台湾万葉集  読書
何時、この本を購入したのか記憶にないが、多分古本であっただろうと思うのが『台湾万葉集』。背文字は白茶けて、表紙もだいぶ色褪せている。初版は1994年、平成06年だ。丁度この頃、筆者の私の母親は76歳で亡くなっている。この著者は弧蓬万里(こほうばんり)、本名は呉建堂(ごけんどう)(1926生)。台北高等学校で犬養孝の教育を受けた中国人で、戦後台湾の医師・作家。この刊行後の1998年、72歳で亡くなられている。

戦後国民党軍(蒋介石総統)の支配下で医師の本業のかたわら、日本統治下で学んだ詩・短歌の創作を開始、1968年「台北歌壇」を創刊した。日本の詩人・大岡信に称賛される。1996年「菊池寛賞」を受賞する。この「台湾万葉集」は、日本の詩人・大岡信の助力もあり集英社から刊行された。同年代の日本の歌人との交流も深かった。何より戦前、日本の植民地だったところである。

筆者の母方の叔父も台湾で、23歳の二等兵の身でマラリアによる戦病死。戦前、朝鮮総督府、台湾総督府があったが、昭和40年、当時の韓国の国家予算の2倍の無償・有償の援助をしてアジアの一流工業国家になったのが韓国。だが韓国はここ一年、日本へ猛烈な非難・謝罪・賠償のアメアラレ。

一方台湾の国民党・蒋介石は戦後、日本に謝罪・賠償を何も求めなかった。韓国はベトナム戦争で、ベトナム国民へ筆舌に尽くし難い暴力をしていて口を噤んでいる。この点、ベトナムは何と大人しいのだろう。台湾は日本の九州程度の国土だが、本国中国大陸より数段優れた経済国家になった。今の中国大陸の経済規模が大きいのは、国土が広大で、人間が多いからだけの話。その事実を以てしても今の朝鮮半島が民主主義国家・法治国家として日本のみを標的にした異形であることが解る。なぜ中国には逆らわないのか。

 植民地の悲しきさだめ嘆きつつ祖国復帰の夢蓬莱に 蓬莱=台湾
 荒れ狂ふ政治の波瀾にめげず聳(た)つ「台北歌壇」とふ小さき灯火は
 万葉の流れこの地に留めむと生命のかぎり短歌詠みゆかむ

「台湾万葉集」は弧蓬万里の編著。この後同人の短歌が続く。この同人の短歌は圧倒的に個人の生活詠で、今筆者の参考になる短歌ばかりだ。

クリックすると元のサイズで表示します
2

2019/7/31  21:48

澤口書店・矢口書店  読書
御存知のように神田神保町の古書店は、殆んどが靖国通りの南側にある。従って入口は北側。日光を遮るためだ。司馬遼太郎(高山書店)・松本清張(一誠堂)の御用達!の古書店もあるが何れも老舗で大型書店。筆者にはそういう作家・学者が贔屓にする大型店舗は無縁。昔から文庫や新書の廉価本を扱う店、今だったら神保町交差点を挟んで澤口書店、矢口書店など。

数年前NHK「72時間ドキュメント」で神保町を取り上げていた。元の持ち主の赤ペンやマーカーなどが本の中身に引かれていて汚く、売れない無料の本が店の前のダンボールに置かれていて、そうした本も許容範囲という愛好者をインタビューしていた。むろん明治維新の前の万単位の古書も売られているのは当然で単なる読書好きの筆者には無縁のもの。

明日から08月、ようやく梅雨が明けて猛暑がやってきた。肺気腫と腰椎骨折の病人は、例年のごとく朝06時前後に自宅から程なく行った稲田の畦道を行き、稲穂と用水路の流れを見ながらのウォーキングになる。正午前後は家に籠り、電気代が嵩んでもエアコン稼働で読書となる。先日の座右の文庫に加えて前記の澤口・矢口書店で購入したであろう10冊の文庫本を追加、読書三昧で、水分を補給しながらこの夏を過したい。ただし下記の書は、戦争遺児でなければ縁のない内容が重く気が滅入るもの。

◇おやじの昭和 遠藤一夫 中公文庫 1989年
◇ある歴史の娘 犬養道子 中公文庫 昭和55年
◇昭和 東京 私史 安田武 中公文庫 昭和62年
◇戦争私書 室伏高信 中公文庫 1990年
◇戦争小説集成 安岡章太郎 中公文庫 2018年
◇父の戦地 北原亜以子 新潮文庫 平成23年
◇父の戦記 週刊朝日編 朝日文庫 2008年
◇二十三の戦争短編小説 古山高麗雄 文春文庫 2004年
◇生きている兵隊 石川達三 中公文庫 1999年
◇太平洋戦争 兵士と市民の記録 奥野健男監修 文春文庫 1995年

クリックすると元のサイズで表示します
4

2019/5/31  23:51

金閣寺  読書
昭和40年代、筆者には20代の頃、文庫本の三島由紀夫と川端康成はおおかた読んだ気がする。石川達三も同様、10代後半、カッパノベルスなどで親しんだ松本清張・黒岩重吾などのいわゆる社会派推理に飽きが来たからである。

当時の三島・川端作品の新潮文庫は殆ど所持している。今また懐かしくなって三島の傑作の呼び声高い『金閣寺』を読み返し始めた。この文庫は昭和41年再版のもの。原作は昭和31年である。老人になった筆者にはこの頃の文庫本は文字が小さく読みづらい。8ポイント43×18行、むろん鉛の活版印刷。当時のベストセラーだが、今は百数十回の再版で300万部を超える。当時は旧仮名+旧字体、読み辛かった記憶がある。

今日、文具を購入した序にまたもや『金閣寺』を購入した。むろんのこと文字の大きさは9ポイント仕様になっていて38字×16行、同じく文庫だからページ数が増えている。難解な仏教用語はまとめて後半に「註解」がある。更に旧仮名は新仮名、旧字は略字、難字にはフリガナが多用されている。読みやすさは倍加している。

実際にあった「金閣寺放火事件」がモデルになっている。昔、市川雷蔵主演で映画化された。ただしモノクロだった気がする。

この記事、推敲します。

クリックすると元のサイズで表示します
1

2019/3/5  22:47

百田尚樹の本  読書
月末の仕事が終ると、鰥の仕事を片付けたあと小田急線を超えたところにある伊勢原書店へ行く。「サピオ」の最終号や「ニューズウィーク」「正論」など雑誌と共にたいてい新書か文庫を2・3冊買う。相変わらず薩・長出身の軍人の嫌いな半藤一利氏編集・解説『なぜ必敗の戦争を始めたのか─陸軍エリート将校反省会議』(文春新書)、百田尚樹『今こそ韓国に謝ろう、そして「さらば」と言おう』(飛鳥新社)を今回購入。

もともとエンターテインメントの作家・百田尚樹の著書だから高学歴の固い論文の好きな岩波系の著書の好きな方は眉を顰めるだろう。二日で一気に読んだので筆者の頭脳のレベルに合っていると言ったら著者に失礼か。だが近代化以前の朝鮮“李朝500年”の史実の著述に間違いはなかろう。言えることは日本が、英国のインド、スペインが南米にしたような植民地支配など到底無かったことが連綿と綴られている。

李朝の両班・ヤンパンの身分制度はこの本で見聞するだけで呆然とする按配。最底辺の「奴婢」は、文盲で名前すら無い奴隷だった。奴隷の売買と残酷な使役を知るだけでうんざりだ。明治時代の日本の促す近代化を拒否したことは、ひたすら強烈な選民意識だったらしい。島国日本は侮蔑の対象でしかなかったことは、ただ驚くしかない。日本にも昔、士農工商という身分制度があったが、奴隷は居ないしどんなに貧しくても戸籍はあった筈。これ以上はヘイトスピーチに間違えられるので記述しない。

土曜日の公民館祭に必ず選挙区だから河野太郎が外務大臣なのに顔を見せる。スマホで撮影したがパソコンへ取り込む技術が無い。お粗末なことだ。

蔵書63 講談社現代新書05

◇1707『参謀本部と陸軍大学校』黒野耐 2004年
◇1739『情報と国家─収集・分析・評価の落とし穴』江畑謙介 2004年
◇1892『皇軍兵士の日常生活』一ノ瀬俊也 2009年
◇1999『吉田茂と昭和史』井上寿一 2009年
◇2098『戦前昭和の社会1926─1945』井上寿一 2011年
◇2243『日本軍と日本兵─米軍報告書は語る』一ノ瀬俊也 2014年
◇2451『不死身の特攻兵』鴻上尚史 2017年
◇2461『新・日本の階級社会』橋本健二 2018年
◇2484『昭和の怪物 七つの謎』保阪正康 2018年
◇2019『大佛次郎の「大東亜戦争」』小川和也 2009年
◇2266『第一次世界大戦と日本』井上寿一 2014年
◇2376『昭和の戦争 日記で読む戦前日本』井上寿一 2016年
◇2496『自衛隊の闇組織─秘密情報舞台「別班」の正体』石井暁 2018年

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/10/20  21:51

江戸川乱歩賞  読書
若い頃は推理小説が好きで、松本清張、水上勉など著名な作家の話題作はよく読んだ。その昔の探偵小説の時代は江戸川乱歩が先駆者。その乱歩の名を冠した「江戸川乱歩賞」は数多の作家を輩出した。陳舜臣、西村京太郎、森村誠一、伊沢元彦、高橋克彦、東野圭吾、桐野夏生、藤原伊織、池井戸潤等。

陳、高橋、東野、桐野、藤原、池井戸は直木賞も受賞した実力派。東野と桐野は今では直木賞の選考委員でもある。再読したのは「天使の傷痕」「検察捜査」「テロリストのパラソル」。「透明な季節」は、昭和の時代、中野良子主演でテレビドラマになって印象に残っている。藤原は最近病死している。

98年・平成10年の池井戸潤以来、話題になる乱歩賞作家は皆無。推理の核となるトリックがコンピュータなど専門家の分野に入り込んだ為だと思う。専門知識が突出しても、それだけの小説で終わるのは必定。

蔵書39 江戸川乱歩賞 第28回まで講談社文庫 単行本は四六判

◇第03回『猫は知っていた』二木悦子 昭和50年発行
◇第05回『危険な関係』新章文子 昭和53年
◇第07回『枯草の根』陳舜臣 昭和50年発行
◇第08回『大いなる幻影』戸川昌子 昭和53年
◇第08回『華やかな死体』佐賀潜 昭和53年
◇第09回『孤独なアスファルト』藤村正太 昭和51年
◇第10回『蟻の木の下で』西東登 昭和51年
◇第11回『天使の傷痕』西村京太郎 昭和51年
◇第12回『殺人の棋譜』斎藤栄 昭和50年
◇第13回『伯林─1888年』海渡英祐 昭和50年
◇第16回『殺意の演奏』大谷羊太郎 昭和50年
◇第18回『仮面法廷』和久俊三 昭和55年 角川文庫
◇第19回『アルキメデスは手を汚さない』小峰元 昭和49年
◇第20回『暗黒告知』小林久三 昭和52年
◇第21回『蝶たちは今…』日下圭介 昭和53年
◇第22回『五十万年の死角』伴野朗 昭和54年
◇第23回『時をきざむ潮』藤本泉 昭和55年
◇第23回『透明な季節』梶龍雄 昭和55年
◇第24回『ぼくらの時代』栗本薫 昭和55年
◇第25回『プラハからの道化師たち』高柳芳夫 昭和58年
◇第26回『猿丸幻視行』井沢元彦 昭和58年
◇第27回『原子炉の蟹』長井彬 昭和59年
◇第28回『焦茶色のパステル』岡嶋二人 昭和59年
◇第28回『黄金流砂』中津文彦 昭和59年

◇第29回『写楽殺人事件』高橋克彦 講談社 昭和58年
◇第31回『放課後』東野圭吾 講談社 昭和60年
◇第32回『花園の迷宮』山崎洋子 講談社 
◇第33回『風のターン・ロード』講談社 石井敏弘 昭和62年
◇第36回『剣の道殺人事件』鳥羽亮 講談社 1990年
◇第38回『白く長い廊下』川田弥一郎 講談社 1992年
◇第40回『検察捜査』中嶋博行 講談社 1994年
◇第41回『テロリストのパラソル』藤原伊織 1995年

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/10/13  23:22

小杉健治  読書
筆者が中学を卒業する頃、松本清張ブームが来た。それまでの「探偵小説」のジャンルは、名探偵が謎解きをして殺人事件の犯人を探し出すという現実にはあり得ないエンターテインメントだった。松本清張は、殺人の動機を重視し、現実に有り得る人間臭さを描き込み圧倒的な支持を集めた。出発点は芥川賞受賞作家で時代物の短編作家だった。月刊誌『旅』に「点と線」を発表。東京駅のホームのトリックも鮮やかで、爾来一世を風靡した。

筆者も中卒後、松本清張にはまりカッパノベルスを初めとして全てを読破した気がする。以後、水上勉・黒岩重吾等々。川端康成・三島由紀夫の耽溺は昭和40年をすぎてからだ。司馬遼太郎・池波正太郎・藤沢周平の時代小説御三家の愛読は40代になってからのこと。定年後は専ら太平洋戦争と昭和史。

「死者の木霊」以来、文学賞も縁がない内田康夫だが「浅見光彦シリーズ」という探偵もので売れっ子作家になった。新書判を40〜50冊を読破したが再読したい作品は殆ど無かった。その殆んどを平塚市公民館へ寄贈した。

小杉健治は昭和22年生の中堅作家。昭和58年に「オール読物新人賞」を受賞、作家デビュー。法廷推理の第一人者で「法廷もの」は殆ど推理ドラマになっている。テレビ東京では“小杉健治サスペンス”が冠されている。ただ司法が中心になると登場人物が多くややこしくなる。作家になる前はコンピュータの専門家だった。法廷推理に情報技術を加味したら面白くなるだろう。

添付はセンダン草。草が枯れると種子が引っ付き虫になる。

蔵書37 小杉健治 四六判

◇『絆』集英社 1987年
◇『汚名』集英社 1988年
◇『崖』講談社 1989年
◇『最終鑑定』集英社 1990年
◇『飛べない鴉』双葉社 1990年
◇『動機』光文社 1990年
◇『下へのぼる街』勁文社 1991年
◇『検察者』集英社 1992年
◇『過去からの殺人』光文社 1992年
◇『裁きの飛扉』講談社 1993年
◇『緋の法廷』集英社 1994年
◇『宿敵』新潮社 平成06年

◇『二重裁判』天山文庫 1988年
◇『法廷の疑惑』双葉文庫 昭和63年
◇『疑惑』新潮文庫 昭和63年
◇『影の判決』新潮文庫 平成元年
◇『月村弁護士 逆転法廷』徳間文庫 1989年
◇『死者の威嚇』講談社文庫 1989年
◇『影の核心』講談社文庫 1991年
◇『夏井冬子の犯罪』集英社文庫 1993年
◇『贖罪』集英社文庫 2014年
◇『逆転』集英社文庫 2017年

クリックすると元のサイズで表示します
0


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ