特に中学生の方が学力を変える方法を指導経験から書いてみたい。
2つの側面がある
1つは変えられる環境(内的 外的)があるかということ
2つ目は、実行力である
(前回の続きで)2つ目の「実行力」の続きを書いていますが、学校というシステムの理解について書かせてください。
ところで、1つ目の環境と2つ目の実行力は、かなり関係します。例えば、熊本の市立の中学でも、学力差はとても大きいです。このことを表立って言う人はあまりいません。というか、むしろ禁句の状況かもしれません。日本人は責任の所在をあいまいにすることが大好きですから。この学力格差の原因には、いろいろありますが、一概に先生個人のせいではないと思います。というのも、先生自体は移動しますが、移動先の中学の学力が、それによって大きく変わることがないことは明らかだからです。ある中学に通う子供の保護者の方にとって、子どもの世界は、えてしてその中学だけであり、客観的な見方ができていません。
具体的なお話をしてみます。A中学が共通テストの平均点が、107点であり、B中学が143点であったとします。この場合、A中に通うア君は156点、B中に通うイ君も156点だったとします。そうすると、ア君は中学での平均点よりかなり上、イ君はB中ではさほどいい方ではありません。彼らは、受験と言う土俵で戦う場合に、ア君の方がうまくいかない可能性は高いです。というのも、イ君は自分の立ち位置が厳しいということを感じていますが、ア君はそのような緊迫感がないからです。
私は、このような学力差の問題は、実は学校の運営の責任者に問題があると考えています。つまり真の意味での責任が問われないために、胃から血が出るほどに悩んで学力面を改善しようとしないというのが客観的な見方です。大学の教育学部をでる時期には、志の高かった者もいるはずです。知人にもいますが、校長になっている連中のなかにもいると信じたい。ところがいつの間にか、本気の者はいなくなり、おそらく老後のことでも考えているのが関の山です。A中の校長は言うかもしれません。「いやいや、うちに中学は部活動なら、B中には負けないですよ。」とか「うちの中学の教育に関する講演には多くの中学から、先生方が来られますよ。」とか。つまりは、なんらかの「教育」という言葉のレトリックによる言い訳はうまいんだが、肝心な生徒の学力を上げるという結果がだせないことについては、一切口をつぐむ。なかには、塾に生徒が行くことに批判的な先生もいると聞いて驚く。彼らの多くは、自分自身が早くから塾通いした者も多いからだ(特に40歳以下の教師はほとんどあてはまると考えてよい)。つまり簡単に言えば、自分のことしか考えていないものが増えてきたと言えよう。
今回は、話がずれたが、結論を言えば、生徒は自ら、大局的な見地に立ち、実行力、行動力を発揮しなければならない。ある中学で上位でも他の中学ではかなり下の成績かもしれないからだ。
この続きは、次回に。
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