昨日、大学4年のH君が遊びに来てくれた。
彼は、とても熱血な少年だった。中1か中2の時だったか定かでないが、彼が私に訴えたことがある。
「〇〇をやめさせてください。勉強もまったくしてこないし、話してばかりいるし、なんであいつがこの塾にいるんですか。」と。
H君は、とても誠実であり、また情に厚い少年で、小学の頃から野球もやっていた。礼儀正しく、入室するときも、帰る際にも、はっきりした声であいさつをする。
そんな彼が「ここは勉強するところじゃないんですか。」とやや目に涙をためて訴えたのは、心に刺さった。その学年はわずか9名のうち結局、学年一桁が4名いたが、K君(現熊本高専専攻科)がH君をなだめたことを覚えている。
そもそも、しっかりとした目的をもって行動するH君と、H君になんで勉強しないんだと言われた少年A君との間には、実際には理解できない問題はあまり存在しない。なぜなら、そのA君は勉強しない姿勢に「嘘」がなかったのだから。もっとも、難しいのは、嘘をつく子どもだ。例えば、今日は〇〇があるので遅刻しますなど。そういった人は、成績上昇以前の前提条件(つまり、堂々とした生き方)が欠けている。A君の場合、さまざまな点で塾を楽しんでいたし、また自分の成績についても楽しんでいた。A君がある意味、このように堂々と生きている源は、その両親の広い心なのだ。「勉強せんですもんね。すみませんね。」とお父さんが笑われていたのを思い出す。A君は、その後成績を伸ばし志望校に合格した。ある意味で、A君は独立した生き方をしていたと思う。最近のお子さんは、A君のようなストレートなお子さんが減っているように思え残念でもある。
H君の話にもどれば、教員採用試験の一次試験に合格したとのことだった。「今なら、Aのことをどう思う?」と彼に聞くと「そうですね・・何かわかる気がしますね。」と彼は言う。教師としてみるならば、A君は決して悪い子でも何でもない。むしろ、素直な生き方は素晴らしいと私は思う。H君もこのことを感じたのではないだろうか。またA君は、彼なりの目的を持っていた。これも大事だ。いや、この自分なりの目的こそが人生においては一番大事だと思う。
この目的意識があれば、明成塾では成績を上げるなど雑作もないことだ。今、中3で夏から入塾してきたM君が日々問題と格闘している。彼は、時折、もっと早くからやってたらと言う。たしかにその通りだが、現時点でも、中3で他の塾などの夏期講習に通っている生徒さんで、日々の学習効果をあげていないお子さんも多いのではないだろうか。それもまた人生なのだが、子どもの親として厳しく言えば、時間の無駄。学年で80位なら、少なくとも40位以内を狙う。学年で30位ならば少なくとも一桁を狙う。そういった目標をもち行動できるかが、未来を楽しめるかどうかに影響すると思う。高専のK君は、9月からコロンビア大学に通うと聞いている。彼は中学時代からの自分に厳しく、一方では中庸的な生き様であった。それが今日の彼を形成していると思う。
H君、A君、そしてK君。彼らの生き方は違うけれど、私はすべてを尊重している。
学力は未来を作る。これから、本気で学力を伸ばしたいというお子さん、そしてその保護者様はぜひご相談下さればと思う。明成塾で学べば、未来はきっと拓ける。H君の教員採用試験二次がうまくいけばと願っている。
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