おはようございます。当塾も5月1日〜6日まで休校としています。現在、オンラインでの受講も可能としていますのですが、独自の判断でそういたしました。
5月入塾ご希望の方へ
4月分の授業を無料で行います。
なお、各種のご相談は常時お受けしていますのでご連絡いただければと思います。
塾では、5月からご入塾いただくお子様については、4月分の授業内容もご指導いたします(その分の費用はかかりません)。ちょっと勉強が心配という方はご相談ください。
小6授業 「国民主権なのになぜ?」
小6の社会の最初にでてくるのは、新教科書から憲法の知識です。そのなかで、「国民主権」というのがあります。「国民主権とはなんですか?」とこの春から入塾してこられた生徒さんに聞くと、「国の政治の主人公は国民」と言うので、「まあ、そうだろうけど・・教科書などにはどうある?」と聞きなおすと「国の政治を進める力は国民にある」と答える。
教科書に政治の主人公として登場する国民が今苦しんでいるわけです。なんで主人公なのに?との疑問もわく。
そもそも、資本主義社会は私的な競争原理にさらされる。よかれあしかれその競争原理にさらされる環境が正常に機能することを前提としている。そうするとその調整役がどうしても必要となる。そこで、この競争原理にさらされない調整役としての存在を国民が許容するシステムを作る。それが主人公である国民が選んだ政治家ならびにそのもとで働く公務員となる。言い換えれば、あえて資本主義の原理に矛盾する存在(簡単に言うと生活の保障された存在)をおくことによって国民自身を守るといってもいい。しかし、この社会システムは不可抗力を想定していない。私的な競争原理が存在し正常に機能することが前提であり、その前提が崩れれば、それにさらされない存在というものの特権も実は成立しえないのである。
小学生にわかりやすく言えば、クラスのみんなの小遣いを出し合って、クラスの中から代表を決める。その代表はみんなが出し合った小遣いから給料みたいなものをもらう。しかし、これはクラスのみんなが何かお手伝いして親からもらった小遣いを出し合える状況を前提としている(親は八百屋だったり、医者だったり、看護師だったり、タクシーの運転手だったり、パチンコ店の店員だったり、学校の先生だったり・・さまざまだ。テレビ局の人や芸能人もいるかも・・、病気で入院しているお父さんもいるかも)。お小遣いが変わりなくもらえるというその前提を欠けば、代表のAちゃん、Bちゃんだけがずっと同じ量の金をみんなから集めたお金の中からもらうということはできないだろう。ましてや、Aちゃんが、クラスのみんなに、「君たち!しばらくの辛抱だ。小遣いもらえなくても我慢しろ!」などとは言えないのは自明だ。クラスのCちゃんは言うかもしれない。「このクラスの政治の主人公って一体誰だっけ。僕たちじゃなかったの?」と。代表であるAちゃん、Bちゃんは何をすべきだろうか?それは実は単純だ。Aちゃん、Bちゃんがみんなの出した小遣いから、変わらない金額をもらっているのなら、クラスのみんなにも、競争原理が普通(資本主義が正常)となるまで、これまでみんながもらっていた小遣いをクラスの金庫から出せばいいだけだ。不思議なことに、この金庫はお金を増やす力をクラスのみんなから与えられている。
これは一種のたとえ話であるが、卒塾生にも公務員を含め、その仕事はさまざまである。その職種に限らず、現在多大な影響を受けている者も少なくない。社会は網の目のようにつながっているからだ。確かに、社会はとてもとても複雑になっているけれど、次なる飛躍につなげるために、どうすれば活力が衰えないのか、AちゃんやBちゃんに考えてもらわないといけない。そうではないとAちゃんやBちゃんのクラス代表としての存在理由はどこにもない。
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