今日のこの日を思い返す日はすぐに来る
今、オミクロン株が猛威を振るっている。ある意味で我々は二重の見えない敵に直面している。一つはウイルスであり、ひとつは人の心である。結核の療養施設の前を通るときに、息をしないで走っていきなさいなどと言われたりした時代もこの国にはあった。感染後のリスクは今のウイルスの比ではなかったのかもしれない。
しかし、そのような息をとめて走る必要性などなかったわけである。何組がクラス閉鎖となった。誰が感染したのか。濃厚接触はどこまでか。こういった話題が子供のなかにもでてきた。それはあたかも、動画のなかの話をしているかのようだ。そして一方では、誰だかわからない。それは人権の問題だからとかいうかもしれない。このときに、人は性善説と性悪説のはざまにでもいるようだ。そして見えない力が、今、このとき人とは何かを考えさせている。これは、特に特別なことではない。病気で苦しんでいる人をみても、だれもその人にはなれない。残念ながら、多くの人々は、このことすら受け止められないように思える(それが幸せとみる見方もあろうが)。しかし、他者のことを理解することは、現実的には不可能だということを受け止めることは、理解しようという生き方の出発点となるだろう。お年寄りの世話をしているお仕事のお母さんをもつお子さんが感染したらどうしようと悩んでいたあるお子さんに、うちは大丈夫、うちの親は公務員だから・・・というお子さん。子供であれば、その程度の世界観だろうが、このような視野の狭さが大人のなかにも蔓延っていないだろうか。感染と言う点ではこのウイルスは確かに敵であろうが、それ以上に多くの人を苦しめるのは、科学技術の進歩に反してむしろ退化した人の心かもしれない。
頑張るではなく できる
この春は、出発点として不安のスタートとなっている。しかし、日々努力して学力を伸ばす点においては変わることはない。感染症があるからと言って、学力が下がっていいということではないし、例えば、新中3(現中2)なら、人によってはこの1年で逆転したり、大幅に成績を伸ばしたりしなければならないこと変わりはない。
実は、やるべきことは決まっているのだが、それをやってできるようにするかどうかとは全く別だ。ここにも心の問題が潜んでいる。学力を伸ばすことは、まさに勝つことだ。しかし、それは深刻な顔をして戦うというものでもない。むしろ、楽しんでいくというべきものだ。では、どのようにすれば楽しめるのか。それは、できることを増やすということに限る。塾においてはその作業を一つの工程を通じて行っている。詳細はかかないけれど、確固たる方法が存在する。この一筋の学力アップの道を、ひとりひとりが自分の味付けですすんでいく。それは「できる」の連続でなければならない。よく「頑張ってください。」という言葉を耳にするが、この言葉は、子供のころから大嫌いである。とにかく、頑張りたくないからだ。そして、頑張るという抽象的なことばが何を指すのかもわからない。「勉強頑張ってね」とあるお母さんが、面談時にお子さんに言われることがあるが、頑張るという言葉でやる気を起こすお子さんもいるかもしれないが、「何それ?」というお子さんもいるだろう。私は生徒には、頑張れとはいわないし、夢をもてなんてさらさら言わない。ここを「できるようにして。」「どうしてもできないときは聞いてください。」「すぐに解答にたよるな。」「けっこう、できるようになったね」「このページでは、3番だけまずやってみて。」「1年のこの部分を復習して」といったように具体的な話しかしない。
----------------------------------------
ご相談・お問い合わせ→
お問い合わせ(明成塾)
少人数定員制で学力を変える
熊高 済々黌 第一 第二 高専合格指導専門
高校数学 英語 個別指導
● 小学低学年からプロによる少人数指導
● 極める高校数学 基本からハイレベルまで丁寧に
明成塾 096−355−3089
明成塾のホームページはこちらです→
熊本の塾 明成塾

0