人は、おそらく子供のままに生きていく
この50年で世界は変わった。ある意味で、情報世界は広がったのだが、脳への負担は素人目にもどんどん増えているだろう。
大人になっても、昔でいうところの子どものようなふるまいをして人目を引こうとやっきになっている方もネットの世界にはいる。そしていつの間にか消えていく。いうまでもなく、そういった動画を運営している者たちも当然ながら、存在を知らぬ間に終わらせる。現実か仮想現実かといった二分法を持ち出す者もいつのまにか消えていく。それが答えだ。
ところで、卒塾生もさまざまだ。企業で高い地位に上りつめている者もいれば、公務員として国の中枢で仕事をしている者もいる。小さな食品会社で働く者もいれば、IT会社でチーフプログラマーとして働く者もいる。親の代からの会社経営を引き継いでいる者や自ら起業している者もいる。医者もいれば、教師もいる。トレーダーもいれば、何をしているのかわからないが、ほとんど海外にいる者もいる。
私は彼らを見ていて思うことがある。それは、どこか彼らの大人としての今の姿が、子供のころとリンクしているということである。高級な車で現れた卒塾生は、頑張ってますよと笑顔があふれた。たまたま通りかかったんで、そうじゃないと来ませんよとも彼は言った。
いずれにせよ、人は物理的に年を取っていくが、子供(特に中学生のころ)のまま人は生きていく。正義感の強い少年は変わらない。内向的だった卒塾生である少年が大人になり会社を経営し妙に明るくなって従業員と接しているが、それはすでに少年時代に予定されていたように思える。また、やんちゃだが情に厚い少年が(いいたくないが)不慮の事故で召されたこともある。悪っぽい少年が、今では人を救う仕事をしている。ある意味で、彼らも、そして、このブログを見ていただいている方も実は子供のまま生きているのかもしれない。私には子供がいるから、子供ではないという声も聞こえそうだが、そういった話ではない。
ある知り合いの校長は退職後にもぬけのからのようになっていた。またある友人の会社経営者は一線から退いたあといまだに以前と同じように部下だった者に話しかけて自己満足していた。いわば、いくら職歴を積んでも、あるいは業績をあげても、真の幸福はむしろ心の中にしかない。子供のままに生きていくそのなかで、その現実をみるしかないのである。その時はいつくるのかではなく、常にその時と思えば、未来を楽しめるだろう。国家予算以上の財を築いた方の最後の言葉を持ち出すまでもなく。
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