合格者数が、「は〜いこれだけいますよ、どうだ!」みたいな塾のチラシを散見するが、まあ経営上しかたがないんだろう。もっとも、そのような塾のいくつかも、創設時には、数名の生徒を集めて丁寧に教えていた時期もあると聞く。つまりは、創設時の創始者の思いとは、かけ離れたところで、企業として有機体的に営利追求の歯車を回し続けなければならないというところかもしれない。そのような塾には、もちろん、私どもの塾にはない良さもあるのは確かだ。しかし、生徒が数として昇華されているところにおいては、心の琴線にふれるようなできごとは、そう多くは起きないのではないか。
今日は、異彩を放つ生徒の話をしよう。
塾をやってて言うのも、変な話かもしれないが、学力を超えた位置というものがある。勉強があまり得意ではない生徒がいた。その生徒さんは、もくもくと復習していた。実際に、多くの勉強の苦手な生徒さんは、勉強をすること自体から、逃避することも多い。しかし、その生徒さんは、こつこつと努力していた。また、彼は学年トップのおとなしい生徒さんに、敬意を払っていた。中学生が、同じ同級生である中学生に敬意を払うということは、ドラマなどではあっても、実際はかなりまれなことだ。彼の机の上には、授業後も消しカスひとつなく、常にきれいであり、挨拶なども形式的ではない。文面では、その雰囲気を伝えることはできないが、その生き方には、「美」さえも感じた。
時が経ち、その生徒さんは一人の社会人として、今しっかりと活躍されている。彼に多くの信頼をよせる仲間とともに、社会に貢献する仕事をされていると聞く。
もうずいぶん前に、塾にきてくれたそのような生徒さんが、顔を見せてくれたりすることもある。明成塾はそのような塾である。出会える生徒は決して多くはない。また生徒が、合格者「数」となることもない。しかし、生徒でありながら、ある意味では、教えられることもたびたびだ。
当塾に来た生徒さんは、大切な存在ということに尽きる。
明成塾は、済々黌高、熊本高、第一高、第二高、熊本高専などをめざす生徒さんのための塾です。もちろん、他の高校を目指す生徒さんもOK.合格できるように指導しています。
三和中、城西中、西山中などの生徒さんで本気で成績を伸ばしたい場合には、いつでもご相談ください。成績を大幅に伸ばすのなら、少人数を完全に指導していく
明成塾をご活用ください。

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