書店には、英語をマスターするための本がたくさんみられる。そうしてそういった本を手にとる方の年齢層もさまざまだ。
大げさなタイトルの本も見られて面白い。それはまるでその本一冊で英語がマスターできるような錯覚に陥るようなタイトルをもった本だ。よくまあ、凝りもせずにどんどんと新しい本が出てくるな〜って感心する。私も英語を教える者のはしくれとして、他者の指導法は気になるところで、書店にいった際には、暇つぶしに英語の本のコーナーに足を運ぶ。
そんなわけで、今日は私見として『こんな本は買ってもムダ』な本につて書いてみよう。
@ 単語と意味の羅列された本 ←人間は機械じゃない
A 場面ごとに分けられた本 ← 多少は役立つだろうが、設定された場面を繰り返して読んでも退屈だ
B レベル別の単語の本 ← 無味乾燥(まあ、好きな人は使ってみるといい)
C 著者が英語関係の試験でかなりハイレベルであることを吹聴しているタイプの本 ← 多くは英語圏に留学して力をつけている方々か、もしくは国内においても特殊な環境にいた人か、もともとの優秀者。よって苦手な人の気持ちはわかるまい。
D 英語だけを聞き、そして英語だけで考えよという本 ← じゃあなぜ日本語で書いている?ただこんなタイプの本の著者はその人自身が本当に英語のできる人で、だからか多くは押し付けがましい。
逆に『こんな本は使える』というのは
@ 簡単な日本の昔話などの対訳本 → 意味がわからなければ、横を見るといい。一流の方が翻訳されているので、安心してよめるだろう。そしてまた使える表現には、文脈中で印をつけて気楽に覚えるといい。
A 自分の学校以外の教科書 → 多くの中学の教科書はレベルがほとんど変わらないけれど、内容が違うので参考になるだろう。高校の教科書になるとかなりレベルの差がある。一冊を終了したら次にすすめばいい。そして内容が豊富なわりには価格が安い。付属のCDなどを聞くのもいいだろう。もし友人の兄姉などでもう使わないという人がいたら、もらっちゃえばいい。それを書いたり、声をだして読んだりすると実にいい。おまけに文部科学省のお墨付きなんで多重のチェックがなされている。教科書にクレームをつける自称英語のできる人もいるだろうが、われわれはそのような次元とは無縁だ。
結局、英語熱が本当にあるのならば、どの年齢の人にも、教科書がもっともよい教材ではなかろうか。面白くない?・・・その点はうなづけなくもない。しかし、面白くて英語が身につくっていうフレーズがすきならば、きっと永遠の罠にはまるだろうよ。英語熱を利用する方々のね。

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