
ニンジンの残っていたものを処分しました。
トウ立ちしてきたので泣く泣くですが
時期が過ぎて固くなり、芯が出てきては仕方ない。
種取りする分だけを残して機械で地上部分を刈り取り。
これが枯れたら鋤きます。
レストラン向けに一度には収穫しないのでこうやって残ってしまうのですね。
もったいないから切干にしようと思ったけど
時すでに遅し、戻したときに繊維が引っかかる感じがあったので処分。
もったいないな〜
今までもダイコンとかカブとかも同じ様に何度もやってます。
その時期に一気に堀上げてしまうと出荷できないからね。
何かしら考えないといけないね。
美味くて当たり前の自然栽培だからね。
(ここがつらい)
毎週出荷をやっているので旬を過ぎたものとか
ちょっと小さいものまで入れていかないと工程が組めないのね。
そうするとたまに文句言われます。
でも旬のものばかりを欲しがられるならそういうものを選んでもらうしかない。
それで種まきを時期をわずかにずらしてみたりしてやってみると今度は芽がでなかったりして何度もやり直したりするわけで、そうとう苦労する。
これらは肥料で調整できるならば簡単なのだ。
はっきりいってどうにでも出来る。
自然栽培での多品種栽培の苦労は半端じゃないね。
だからこうやって潰さなければならない時のつらさは相当重いのだ。
何故にそこまでこだわらなければならないのか?
たまに自問自答することがある。
こうゆうことの繰り返しで思うのは
やはり潰したくは無いから、どうにかみんなちゃんと育ってくれて
それを食べてもらえるようにすること。
自然栽培でのその組み立てを早くできるようになれること。
その現場を知らない人はなんとでも言う。
誰もやらないことに挑戦して文句を言われて
なんでやるの?
簡単だよ
自分が食べたいものを提供したいから。
見てくれだけで判断するなら買わなくていい。
より安全に安心して食べられるものを作りたいだけなのさ。
だから土の状態を必死に考えて
どうすればいいのかを追いかけている。
まだそこに到達していないからこんな悲しい作業を強いられる。
本当に悔しくてしかたないのだが
そうばかり言っていたら食えない。
今回そういう問題でトラブルが起きた。
不味いものがあったらしいが、色んなものを扱って
実際そこまで手が届かなかったことも原因だけど
口だけの理解では付き合えないから取引を辞めることにした。
必死にやっているだけならダメというなら付き合えない。
そこに到達していないものに文句だけ言うなら
自然栽培に目を向ける必要はないだろう?
そこに到達したものはそれまでに苦しい時間を過ごしてきたのだ。
それを目指すものに文句だけ言うなら
自然栽培を目指す人がいなくなってしまう。
そういう現場の苦しみさえわからないなら
近寄って欲しくないね。
悩み苦しみ、金の苦労してまでやる理由はどこにあるの?
木村さんが死んでしまおうとさえ思った領域
わかるひとなんてわずかしかいないだろうな・・・・
だから高橋さんが一度にやるなと言うのだ。
いまだからその理由がわかる。
しかしもはややってしまって後戻りなんてできない。
これは自分の最後の仕事だ。
この苦しみを乗り越えなければならない。
残りの人生を賭けて
この道を進んでいく。

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