
我が家のイチジクは完全な無肥料無農薬です。
その木を維持しているのは自然の循環とちょっとした手助け手入れです。
畑に植えているのですけど
おそらくイチジクがちゃんと育つ環境になりきれていないのです。
だからちょっとカミキリムシとかが来るとやられて枯れてしまったりするんです。
私は2000年から関わってきましたが
何本の木が倒れてしまったのだろう?
その中から今はわずかに数本だけになってしまい
倒れた後にはまた苗を植え替えています。
だからイチジクはわずかしか採れません。
ここ1〜2年問い合わせが多いです。
でも出荷できないのです。
一時はイチジクをメインにやろうと思ってました。
でも思うようにならずに時間が過ぎてきています。
どこにでもあるイチジクですが
いざ流通にのせるようにやるとうまく育たないのです。
最初は慣行でのやり方でした。
とにかく量を稼げるために。
しかし完熟させてしまうとすぐにカビがくるのです。
賞味期限3日。
自然栽培に変更してから
完熟でも2〜3週間くらいは持ちます。
(3週間は確認しましたが、実際はそれ以上かも・・・)
青森の師匠木村さんのリンゴは腐らず枯れていきます。
おそらくこのイチジクもそうなってくると思います。
やってみてたけど忘れちゃうのね。
放置状態で乾燥イチジクみたいになったみたい。
慣行で始めた木は随分やられて最後は台風に倒されてしまいました。
今残っているのは最初から自然栽培の木だけです。
それも環境に合わせようと頑張っているのでしょうけど
だめになった木も多い。
自然栽培でイチジクを作るのはなかなか難しいみたい。
家の庭でほっといたイチジクはよく出来ているのを見かけます。
あれを再現すればいいのですけど
不思議と栽培しているとうまくいかなかったりです。
昨日また問い合わせがあり
話すだけではよくわからなかったけど
イチジクを使いたいとの事。
欲しいのはわかるんですけどね、なかなか出来ないんですと答えた。
しかしそこのHPを見たら凄かった。
プリンに使いたいと言われたのですけど
凄いプリンを作っていらっしゃる。
とあっせさん、兵庫県芦屋市西山町で営業されています。
籔本畑下農園さんの紹介だそうです。
ここも自然栽培に少しずつ向かわれているので会った事無いですが仲間であります。
その凄いプリンに驚き、使いたいと言われるなら使ってもらいたいと思いました。
今まではレストランのシェフさんたちに使っていただくのが一番いいと思っていました。
しかしこれも凄いぞ〜ってすぐに電話し、送れそうだったら送ると言う話をしたのです。
最近ほんとうに凄い人たちから声をかけていただき
本当に感謝です。
嬉しい限りです。
答えるべくやらねば・・・
こんなに喜んでもらうのなら作付け計画も考え直さねばいけない。
イチジクを増やせるようにと考えるようになりました。
それにしても嬉しいね俺。

0