自然栽培を追いかけて�U

今年も田植えが終わりました。
タニシ対策もばっちりで
今後田の中に入る事はありません。

除草はタニシまかせ。

やることは水の管理のみ。

これからは稲の自然の力を最大限発揮してもらうように
気持を送り続けるのです。

ここまでの準備が大変だったので
ほっとしています。


おそらくこれで何もしないでいると
「何もしなくていいから楽でいいな」と言われます。
わらって済ませますが
この

「何もしないでいること」の辛さをしらないからですね。

何かしらの変化があったときに
何をすればいいのか？って普通は考えるのです。
変化があるのをわかっていて黙って見ているという場面を考えてみてください。

そこがポイントなんです。

この辛さを乗り越えなければいけないのです。


言うは安しやるは難し。


信じきれる力が必要なんです。

春先に田の土を診断に出した。
エコファーマーでの一環で診断数値から余計な肥料は入れないという事なのかな？

そこに出したのは自然栽培３年過ぎた田の土。
３年間何も入れないまま
その前もかなり少なくしか入れていなかったのは本人が一番わかっている。

その診断結果が笑える。
突出した数値はリン酸
基準値が10.0〜20.0（ｍｇ/100ｇ）に対して
40.5という数値。
溜まりやすい性質らしいがそれに対して
減肥してくださいって・・・入れてないんだってば〜〜（笑）

あとは石灰/苦土比が基準値3.0〜6.0に対して
7という数値

ｐｈが基準値5.0〜6.5に対して
6.6

これ以外は適正な数値なんだそうです。
ちなみに
ＥＣ
硝酸態窒素
ＣＥＣ
交換性石灰
交換性苦土
交換性カリ
陽イオン飽和度
石灰飽和度
苦土/カリ比
以上が適正の分析結果です。

私から言わせていただけるなら
全く問題ない。
肥料を使わなくても十分な養分があるではないか。

３年間何も使わずとも必要な養分はそこにあるのだ。
というか多いって（笑）

少ないのは硝酸態窒素
基準値0.0〜5.0に対して1.4（ｍｇ/100ｇ）だけね。
これは多くてもよくないし
窒素はどこからでも供給するところがあるからね。

リン酸が多いのが気になったが
これを生かすにはマグネシウム（苦土）が必要なのだが
交換性苦土は基準23.8〜47.7（ｍｇ/100ｇ）に対して
42という数値を示している。

いじる必要は無いね。

いや〜こんな数値で見てみるのも面白いね。

肥料をどう使うの？って聞きたいくらいだね。
必要ないって事だよ。

昨年
散々ジャンボタニシにやられた。
田植えの後７月のほとんどがタニシに食われた苗の補植に使われた。
悲惨な状況に我を忘れるほどだった。

その時から
来年こそこの問題を乗り越えてやると心に誓ってきた。
そして
今そのとき。


今年の田植えの状況だ。
苗を植えた間に溝をつけたのだ。
田植えした後では出来ないから
田植え機を改造し田植えと同時に溝をつけていくようにしたのだ。


タニシは水が無いと動きが緩慢になり苗を食えない。
苗は水がないと育ってくれない。
この両方を満足すべくこの方法を思いついたのだ。

ここでの問題は溝の広さ深さ。
その後の苗の成長に影響が出ないように
しかも十分水分が補給できるサイズにしなくてはならない。

いや〜〜〜悩んだな〜〜〜

そして出来たのがこれ



フロートの下に溝きりを取り付けたのだ。

これで普通に田植えしていきながら
溝きりが出来てタニシ防除できる。

さらに水をかけるのが簡単にできて
水を落としても全部落ちないで適量残ってくれるので
管理がそうとうやりやすい。

簡単だが
相当な偉力を発揮する優れものなのだ。

特許でも・・・

まあいいや今後の経過を見て
クボタに作るように言おう。

協同開発ということでいいかな。
これで多くの人が助かるならそれでいい。

水管理は神経質にちゃんとやらないといけないけど
問題はクリアできたみたいだぜ！

椿油などに頼らなくても
環境に負荷を与えない素晴らしいアイデアだと思うのだ。

詳細はきっちり効果を確認してからね。

へへ〜
やったぜ！

あ〜だこ〜だの流れで
明日からの予定だった田植えを一日繰り上げて始めました。


しかも悩んだあげくに
植える品種の入れ替えもやって大騒ぎです。

慌てず騒がずじっくりと田植えをやりました・・・・・・・・・・




ほんとか？






ふふふ
この田植え機にはとんでもない改造がしてあります。
Ｄｒモトダによる
改造田植え機の初見参なのだ。

まじで？

うん

流体学を勉強し
１年掛けたこの瞬間をジリジリとして待っていたのだ。
（大袈裟だな）

結果は上々
思ったよりいい感じなのだ。

これはいけてるぜ！！

いや、忙しいんだよ。
田植えは２日からと決めているんだけど
それに合わせて田の代掻きがあるからさ。

周りはだいたい終わってきている。
毎年のことだけどやっぱり最後にやるのかな？
今年は遅くやるひとが増えて驚いたんだけど
その理由はわかっているのかな？

今年の７月２日の理由は新月だからさ。

このときは上に引かれる力が大きいのだけれど
それからは段々下に向く方向になっていくわけ。
植えてすぐに下に力が向いてても根がすぐに出てくるわけではないから
根が出てきたときにこそ下に力が向いて欲しいのだ。

種まきカレンダーでは２日からが定植の日。
丁度いいんだよね。

あとは予測の積算温度なんだけどね。

自分の感とこんなデーターをうまく使っての仕事なのさ。

何も知らずに効率だけを追いかけても
自然の流れを無視してはうまく行くわけが無い。
川の流れの逆に向かって泳ぐようなまねは無駄な努力。
流れに沿っていくのが賢明だろう？

水は上から下にしか流れない。

それに気が付くかどうかで大きな差が出来てしまうんだぜ。

ついに今年も代掻き

毎年少しずつやり方が変わるが
この代掻きは基本をしっかり押えたままでのやり方です。

基本は一発仕上げだけど
２発仕上げでやるつもりでやりました。

２発仕上げは秋田の石山さんから教わっているので
それを念頭において
さらにタニシ対策でしっかりと平坦にしなくてはならない。

さすがに一発で平坦に仕上げるのは至難の業。

だから失敗しないように２発仕上げを考えて
うまくいけば一発でやってしまうという構えです。

これはやり方が問題ではなくて
土の状態が問題なのね。

大きく鋤いて乾かした土の塊をできるだけ壊さないで
表面にはトロトロの層を作るというのが基本。

それでいて平坦に仕上げなければ
昨年みたいにタニシの食害にあってしまう。

水を入れた後のトラクター仕事は
緊張の時間なのだ。

一日では終わらないから
神経を使うのだよ〜〜

昨年ジャンボタニシに散々やられたので
今年はその対策を考えていた。

そこにはどうしても田植え機の改造が必要となっていて
昨日からそれにかかっている。

仕事しながら機械もいじるには時間が無い。
でもやらねばまた昨年の繰り返しだからやるのだ。

これに合わせて土の扱いも考えた。
基本をはずさないでしっかりと対策をするには
何回も頭でシュミレーションし
抜けている事はないのか？って考える。

実際の改造はそんなに時間はかからないのだが
そこまでの時間はそうとうかけている。

トラクターもこのために変えたのだから・・・

取引先も増えてきたし
これからの経営のやりかたも考えねばならないし
技術はどこまでも追求しなければならない。

休む暇がないんだよな〜

温泉いきて〜〜