kurogenkokuです。
267冊目は・・・。
TPP亡国論
中野剛志 著 集英社新書
著者はいま話題の人なので知らない方はほとんどいないと思います。興味深く感じたので本書を購読させていただきました。
・デフレ脱却が最優先
・問題は関税ではなく通貨
・貿易自由化はデフレを悪化させる
・デフレの時は構造改革はご法度
・グローバル化した現代において法人税減税は国民生活を豊かにするわけではない
・国債は円建てで発行され、保有者のほとんどは日本人。ゆえに財政破綻しない
・いまはがんがん公共投資を行い、がんがん国債を発行すべし
いずれも著者の主張です。
何週間か前の日経ビジネスにも「TPP亡国論のウソ」という特集が組まれていました。
簡潔でわかりやすかったのですが論理の裏づけという点ではもうひとつという感じもしたので、自分の場合もう少しいろいろな本を読んで勉強する必要があるとも感じました。
p.s
TPPのメリットデメリットもそうですが、政府としてまずこの国のビジョンを具体的に示すことが重要だと思っています。
【目次】
第1章 TPPの謎を解く
第2章 世界の構造変化を読む
第3章 貿易の意味を問い直す
第4章 輸出主導の成長を疑う
第5章 グローバル化した世界で戦略的に考える
第6章 真の開国を願う

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