kurogenkokuです。
誰ととは言いませんが、昨日、あるキーパーソンとものづくり補助金について話をする機会がありました。
その方曰く「ものづくり補助金を単なる設備投資補助金と勘違いされている方が非常に多い。『ものづくり』補助金なんです。」
この話の大切なところは補助金の目的がどこにあるかということ。
【補助金の目的】
〇 モノをつくる
× 設備を買う
モノをつくるとあっさり書きましたが、ただモノをつくれば良いというわけではありません。
お客様が求めるモノであり、しかもこれまで当社や他社が対応できなかった技術的課題を有するもの。それが設備投資によって解決可能となり、製品化が実現すれば投資回収に十分なマーケットが存在するもの。
これを満たさないものは、補助金の対象ではないと考えます。
先日、某社においてこんなことがありました。
ものづくり補助金の相談です。ところがその設備を導入することで得られる新規受注額の見通しが、投資規模に対して著しく小さい。確かに技術的には従来の設備より優れているのですが、だからといって大きな仕事が得られる確証はなく、投資リスクさえつきまとう。
専務とじっくり話し合った結果、「やっぱり無理に設備を入れても仕方ないよね」ということで補助金申請は見送ることにしました。
「補助金があるから手を挙げなければ損」なのではなく、やはり必要性がなければ手を挙げるべきではないというのがkurogenkokuの考え方です。
ちなみにその会社は財務状態が素晴らしく健全です。工場も事務所も5Sが徹底されています。別に補助金に頼らなくても高い業績をあげているのですから、これまでの経営姿勢を変えない方がよい。
成功報酬目的で補助金をすすめている専門家の方がいますが、それはちょっと違うんじゃないでしょうかね。

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