昨日の続きです。
どうもkurogenkokuです。
今回のシンポジウム、地方創生を地域資源の活用の視点で考えることを目的として開催されました。
kurogenkokuの話はいつもこのブログで書いているので省き、ここではあえて同じく事例発表された島根県海士町(あまちょう)の取り組みをご紹介させていただきます。
海士町をご存じない方は以下をご参照ください。
【地方から日本を変える@ まちを潤す“にぎわい革命”】
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3594_all.html
クローズアップ現代をはじめいろいろなメディアで取り上げられている町です。kurogenkokuも以前からその取り組みに注目しておりました。
なんたって人口2300人の離れ小島に若者を中心に移住者が増えているのですから。
本土からフェリーで約3時間。
コンビニも何もない半農半漁の島です。
平成の大合併において「合併しない」という選択に至り、以降、「自立・挑戦・交流」を町の経営方針、住民総合サービス株式会社として事業を展開する。行財政改革によって「守り」を固める一方で、「攻め」の方策として新たな産業政策を強烈に推進。
「島まるごとブランド化」をキーワードに「サザエカレー」「いわがき」「隠岐牛」等を売り込みます。そのプロセスにおいて、CASシステムという冷凍技術を取り入れ、首都圏等から外貨を取り込みました。
またAMAワゴンという交流プロジェクトにより、まちづくりに関心のある若者を外から誘致、島内での起業にもつながっています。さらに驚いたのが、公立塾「隠岐國学習センター」を創設し、優秀な若者の育成する投資を惜しまないこと。
その結果、現在は待機児童問題まで発生したり、町営住宅の不足という問題が発生しているそうです。こんなことがあり得るのでしょうか。。。
今回発表されたのは柏谷さんという町職員です。
シンポジウムはもちろん交流会、帰りの道中といろいろ情報交換させていただきました。
町の方針を十分に理解し、熱い魂をもって改革を推進しています。柏谷さん曰く「上司はもっと熱いですよ」とのこと。
取り組みの凄さはもちろん、各プレイヤーが同じ方向に協力して突き進んでいく。小さい自治体だからこその強みを十分に発揮された好事例ではないでしょうか。
朝7時半にホテルを出発したのですが、到着は明日になってしまうそうです。大船渡市も主要の駅から遠く、訪問するには不便な地域ですが、海士町の取り組みを拝聴する限り、むしろ不便さに魅力もあったりするのではないかと、いろいろな気づきをいただいたシンポジウムでした。

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