夏風邪なのか、咳が止まらない・・・。
どうもkurogenkokuです。
この春のことですが、うちの商工会議所会頭が「旭日小綬章」の栄に輝きました。そして昨日はその祝賀会。大勢のゲストを招き、盛大に開催されました。
秩父地域のみならず、全国でも名の知られた大物です。地域では経営者を集めた勉強会を30年以上続けています。秩父の社長の親分的存在です。
それでいて人柄がとても温かい。商工会議所職員をとても大切にしてくれます。いつも我々に感謝の言葉を投げかけてくれます。普段、おとぼけのような感じで事務所に入ってきましたが、秩父のことをよく見ていらっしゃる。こんなエピソードがありました。
数年前の話です。
事務所に入ってくるなり、会頭に「kuroさん、ちょっといい?」と会頭室に呼ばれました。
会頭:「あいつは大丈夫か?」
私:「えっ?」
会頭:「kuroさんが昨日行ったあの会社だよ」
私:「会頭、ご存じだったんですか。弁護士から法的整理を勧められたのですが、一縷の望みがあると思って、私的整理に持っていく方向で支援に入っています。債務が大きいのでかなり大変ですが、今後は、会頭に逐一報告しながら進めていきます」
会頭:「ほんと、kuroさんには苦労をかけてすまないなぁ。あいつはいいやつだから頼むよ。困ったことがあったら何でも言ってくれ。」
そして3か月ほどたったある日。
私:「会頭、私的整理までもう少しのところまできました。法人の資産売却があと一歩のところまでまとまっているのですが、どうしても買い手のつかない土地があります。時価で●●●●万円ですが、一部使いにくいところがあって、難儀してます。ただ●●銀行も一生懸命、スポンサーをあたってくださっているので、もうしばらくお待ちください。」
会頭:「そうか。どうしてもスポンサーが見つからないようであれば、言ってくれ。ほかの役員に相談したうえで、うちの会社が検討する。」
この時の一言を今でも覚えています。
幸いにして、他のスポンサーを見つけることができましたが、私にとって会頭の存在がどれだけ頼もしく感じたか。最終的に私的整理が成立。経営者は自己破産せずに、再起をかけることができました。会頭がどれだけ喜んでくれたことか。
「kuroさん、いい仕事してるなぁ」とお褒めの言葉をいただきました。
会頭が地域で親しまれている理由はここにあります。
私だけでなく、誰に対してもこんな感じで接してくださるのです。
ところで、うちの会頭。
林家たい平師匠の後援会長を務めています。しかも、師匠がまだ業界に入ったころからずっと支えています。そんな縁もあって、昨日の祝賀会には林家たい平師匠も駆けつけました。
秩父屋台囃子では自ら、太鼓や笛を演奏。
腕前はプロですね。びっくりしました。
さらに最後の大締めの挨拶では、謎かけや最近の話題などを盛り込みつつ、祝辞を披露。会場からは、鳴りやまない拍手。もっとたくさん話を聞きたいなあ。誰もがそんな気持ちになったはずです。
そして。
実は先日、たい平師匠はお父様を亡くしました。その際もうちの会頭が最初から最後まで面倒を見ていたのですが、そんなたい平師匠から一言。
「私は実の父親を亡くしましたが、これからはN会長が父親です。いつまでも長生きしてください。」
たい平師匠にそこまで言わせるうちの会頭。
人柄が伝わってきたのではないでしょうか。

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