2010/7/5

きみの友だち  Art・本・映画

最近重松清さんの「きみの友だち」を再読。
今日読み終えた。最初に読んだのは3月。そのときとは印象が異なる。

主人公は交通事故で松葉杖生活となった恵美ちゃんと重病を抱えた由香ちゃん。
この2人の子供時代から恵美が大人になるまで時を行きつ戻りつ話は進む。
恵美と由香の周囲、家族の話を交えながら。

恵美ちゃんも由香ちゃんもクラスの中で浮いてる。っていうか他に友人はいない。
最初は2人とも「はぶかれていた(仲間はずれ)」。
でも2人は周囲との交流するより2人だけの時間を世界を大切にすることを選ぶ。
自分の意思で。
恵美は言う「みんながみんなでいるうちは友だちにならない」
「大切な友人は1人いればイイ。他のコと付き合ってるヒマはない」と。

女の子の友だちはみんなそんな恵美に反感を覚えつつ惹かれる。
そして、「みんなも」それぞれ色んなことを抱えている。
それは男子も同じ。友情、コンプレックス、嫉妬。

最初読んだときは恵美と由香の友情に感動したけど今回は違った。
周囲の人間関係の話が痛かった。特に女子の付合いが・・・痛々しかった。
「友だちならこうすべき」「あいつら、今度からはぶくからね」。
勝手に「友人とはこうあるべき」を定義し、そのとおりにならないと非難。
そして気に入らないと仲間はずれ。時が経つと別のコを「ハブく」。
あるコは仲間はずれにならない様にキャラを作って周囲の空気を読む。
あるコは過去のイジメの想い出に自分に自信を無くしてしまう。
みんな引っ込み思案。目立たないように、嫌われないようにしてる。

をいをい、みんな「子供」だろ?そんなの気にするなよ。
「空気読む」「他人の顔色を伺う」なんて大人になったら山ほど
しなくちゃイケナイんだから、そんなことに必死になるなよ。
もっと身勝手で自由でいいだろ?子供なんだから。それが許されるんだから。

この息苦しさはリアルだ。でも・・・共感はしたくない。

一方で男子の方は微笑ましく読んだ。幼なじみ、ライバル、恋。
いいたいことはある。でもカッコつけて意地張って・・バカだなぁ。

友だちか・・・。友だちって何だろう?よくワカンナイ。
まして親友となるとお手上げだ。自分にとってそういうヒトいたっけ?
オレの子供時代、一緒に遊ぶ友人はいた。
でも・・ただクラスが同じ。それだけの関係。
クラスが変わり進学すると付き合いは止まった。
いや・・・そもそもオレも「はぶかれてた」のかも。
不器用で鈍感でマイペースで「いじめられてる」のも気付かなかった。
何処かで「みんなとはちがう」「ずれてる」ことは分かってたけど。
恵美のように自分の意思で離れることは出来なかった。
そんな意志力もなく、何も考えず学校に行ってた。

今、小学校〜高校時代で交流のある友人は一人もいない。
って言うか、みんな名前も顔も覚えてない。卒業アルバムも見ない。

「友だち」・・・って何だろうね?この年齢になってもワカンナイ。
ただ1つだけハッキリしていることは「会って話したい」そんなヒト。
それがオレにとっての「友だち」だ。

幸いにも、この10年で「友だち」が何人かできた。
話して楽しいヒト、また会いたくなるヒト。離れてても想ってるヒト。
みんな、大切なヒトだ。ありがたい。ホントありがたいことだ。

ここ数年会ってない友人もいる。でもいつか会って話したい。
あっちはどう思ってるか知らないがオレは勝手に思ってる。
そして何時か必ず会う積りだ。あっちが迷惑だろうが(^^;
オレが会いたい、話したい。そういうヒトが出来た。それでイイじゃないか。

物語のラストはみんな大人になって再会するところで終わる。
それは、とても爽やかでハッピーな終わり方だった。
読んでてグッと来た。泣きそうになった、でも同時に笑顔になった。
重松さんの作品は重い終わり方が多いけどこれは珍しくハッピーエンド。
だから、もう1度読みたくなったのかも。

登場人物では恵美が一番好き。ともかくキャラクターが秀逸。
ぶっきらぼうで素っ気無くて、でも心の中に熱いものを秘めていて。
「勝ち続けるのはキツイよ。早いうちに負けといたほうが楽だよ」
イイなぁ。このセリフ。ホントに優しいとはこういうコのことを言うんだろう。

そして・・恵美・・・誰かに似てるなぁと思って・・・気が付いた。
ウチの嫁に似てる(・_・!)特に素っ気無いトコがそっくりr(^^;)”

只ウチの嫁は恵美ほど「ぶっきらぼう」じゃありませんが熱く燃える最強パンダさんです(^^;)ゞ

そう嫁に話したら満更でも無さそうな顔で笑ってました(^_^)
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