2012/7/28

優しさに出逢う日:鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)  Art・本・映画

最近、鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)がマイブーム。
持っている文庫本を再読してる。
鷺沢さんは30代の頃一時期読んでた。当時は美人若手作家ということで注目を浴びてた。
でも、描かれてる題材が凄く重く暗い。
都会で派手で遊んでてもどこかで醒めてる、苛立ちを抱えてる若者。
順調な人生を歩む筈だったのに家庭の事情で夢を諦めて投げやりに生きてる若者。
何処かで熱さや希望を捨てきれない、でも、そんな自分を醒めた目で見てる。
頭がイイ故に諦めてる、でも捨てきれない若者たち。

鷺沢さんの文章は決して重苦しくなくクールなんだけど、だからこそ読んでてキツい。
主人公達にもイマイチ共感できなかった。
当時のボクは鷺沢さんの作品の魅力が分からず離れてしまった。

8年前に鷺沢さんが亡くなり(自死)とある雑誌の追悼特集に触れ興味を持った。
作品を集め再読した。旧作は殆ど廃刊、古本屋を廻って集めた。新刊は必ず入手した。
30代のとき分からなかった魅力がスンナリ入ってきた。
重さ、暗さはマジメさと誠実さの裏返し、醒めた、は殊更自分の傷みを語らない慎み、と気付いた。
そして何より鷺沢さんの文章には「優しさ」があった。弱者に対する優しさが。

改めて読むとホントに温かく優しいコトバに溢れてる。他人に優しく自分に厳しい。
「他人のために何ができるか」「自分の傷みなんか大したことがない。」
その姿勢は一貫してる。最近読んで刺さったコトバを連ねてみる


 「弱者には同情ではなく愛情を注ぐこと」
 「いるんだったら役に立て」
 「(他人に親切にすることは)わたしの場合、オナニーです。キモチいいから」
 「考えられ得る最悪の状況を常に頭の中で想定していれば、少なくともショックだけは軽減できる」
 「血膿のしたたるような思いをどこかに包み隠しながら、それでも平穏に生きようと
  つとめている人を私は好きだ」
 「゛あきらめる゛ことは実は゛あきらめない゛ことよりずっと辛いことではないか、」
 
 「私は自分という人間が存在する以上、自分以外の他者、誰かの役に立つことをしたい」

書いてるだけで何か泣きたくなる。胸がギューーーーッと締まる。
鷺沢さんはキレイ事を言ってるだけじゃない。実家は倒産、父が早死に、そして
韓国人の血が4/1混ざっている。自分の出生、育った環境、亡くなった父への愛憎、
いろんなものを抱えながら、でもそんな自分に対して醒めた目で「オマエの悩みなんて
ヘナチョコだ。思い上がるな」と突っ込みながら他人のために何かをしようとしてる。

そして「他人のために何かする」を鷺沢さんは実践してる。キレイ事を言って自分に酔ってない。
文盲(スミマセン)の在日韓国人のお年寄りのために字を教えたり、言われない差別を
受ける韓国人の友人のために怒ったり、世話になった友人の母親の送り迎えを軽く引き受ける。
誉められると「オナニーですから」と笑って流す。謙遜で無くホンキでそう思ってる。

自分以外の他者のために生きる、何かをする。オレには無い視点だな。
オレが何かやるのは全部自分のため。自分の満足のため、他人を喜ばすためじゃない。
ゴミ拾いだってボランティアだってテメェのためだ。
「何もできない、何もしない」のはイヤだから、ムカつくから行動する。これはケンカだ。

ケンカだから他者への思いやりなんてない。全部自分しかない。だから時々空しい。
一方で「オレは他人(ひと)のために頑張ります!」なんて人間にはなりたくない。
それはオレにとってウソだから。リアルじゃないから。
だから自分のためでも偽善でも結果が人のためになるならイイじゃんと割り切る。

鷺沢さんの文章に触れてるとホントの偽善じゃない優しさを感じて、痛くなる。
こんな風に生きれたらイイな、こんな人ってイイな、ホントそう思う。

だからこそ、鷺沢さんが自ら死を選んだ、ことに納得ができない。
自殺が絶対ダメだ、なんて云わない。人それぞれ事情や抱えてることがあるから。
でも、これほどしエネルギッシュで優しく他人のために頑張ってた人が「なぜ」死を選んだのか。
何度考えてもワカンナイ。とても残念だ。とても悔しくて、とても哀しい。
もっと生きてほしかった。そして、もっと優しさにあふれた作品を紡いでほしかった。

昨今この国は、過剰な自己主張、罵り合い、イジメに溢れてる。
大津のイジメ事件を見ると確かに学校、教育委員会の対応は問題がある。
でも無関係な第三者がネットで晒し者にして嘲笑していいわけがない。それこそイジメではないか。
或いは脱原発・原発推進者同士の互いの発言に対する非難の応酬。
誰が何を言ってもイイだろう?それをイチイチとりあげて批判して何が進むのか?
それぞれ自分が思う道を進めばいいのでは?自分が信じる行動をすればいいだけでは?

エラそうに言ってるが、オレも他人を責めることはしょっちゅう。同じ穴のムジナ。
勿論、間違ったことは批判し質さないとイケナイ。
だけど、非難・攻撃・正義をふりかざす、は手段として間違ってる、と思う。
それは鷺沢さんが取っていた行動、目指していた世界とは真逆のように感じる。

鷺沢さんの作品は優しさに溢れてる。ぜひ若い人に読んでもらいたい。
でも、今ではほとんどの本が入手不可能。
これほど素晴らしい作家さんの作品が多くの人に届かない。それがホントに残念だ。
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2012/7/24

ライブを観たことがあるアーティスト2  オトの記憶(CD、ライブ)

ライブで観たことがあるアーティスト、1回書いたけど次から次に思い出したので追加(^^;)ゞ
ソロで見た人とフェス、イベント・ゲストで見た人を分けて。

(ソロ)
浜田省吾
吉田美奈子
政風会(直枝政広+鈴木博文)
伊藤銀次
センチタルシティロマンス
Rockin Time
喜納昌吉

(フェス、イベント、ゲスト)
サエキけんぞう、トモフスキー、ゼルダ、ニーネ、朝日美穂
雪村いづみ、佐野史郎、鈴木茂、高田渡、竜動組、
安藤裕子、Salyu、GOGO!7188、
近藤等則、飴水治水、蔡忠裕、Pod、種ともこ、浜崎貴司、原マスミ、
Jack達、矢口博康、Dr梅津、

一応これでほぼ網羅できたかな?
バックのミュージシャンを書き出したら村上PONTA秀一とか今剛とか
凄いメンバーの名前が出てきそうだけど、もうキリが無いので止めておきます

改めてみるとフェス、イベントで知ったミュージシャンがホントに多いな。
でジャンルはホントにロック系に偏ってるな。
アイドル系は皆無、ニューミュージック、シティポップス系も少ない。
ユーミンや山下達郎、小田和正、ミスチルと云ったポップスの大御所は入ってない。
今まで行った一番メジャーなミュージシャンはやっぱり桑田さん、サザンかな?

ま、イイさ。これからもオルタナ、インディーズでガンガン行きます。
メジャーよりもそっちの方がオモシロいもん♪
あ、ただ宇多田ヒカルが活動再開したらライブ見てみたいな。
(一貫性は無いのか(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆)
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2012/7/21

ライブを観たことがあるアーティスト1  オトの記憶(CD、ライブ)

友人がMIXIでこの話題で日記を書いててオモシロそうなのでボクも書きます(笑)
80年代〜90年代は洋楽のライブに行ってましたが2000年以降は邦楽ばかりになったな。

(洋楽)
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ
スザンヌ・ヴェガ、リッキー・リー・ジョーンズ
ビリー・ジョエル
ホール&オーツ(ダリル・ホールソロ)
ローリングストーンズ
パティ・スミス

(邦楽)
佐野元春
カーネーション
コレクターズ
山口洋、Heatwave
鈴木祥子
Cocco
FISHMANS(茂木欣一、柏原譲、HONZI、ダーツ関口、木暮晋也)
斉藤和義
七尾旅人
大友良英、オーケストラFUKUSHIMA!
ボ・ガンボローザ、マチルダロドリゲス、Crazy Fingers(Pianoman Nightly)
Cajun Moon、井上富雄
リクオ
水戸華之介
シーナ&ロケッツ
高野寛
高橋幸宏、坂本龍一、細野晴臣(Tin Pan)
忌野清志郎、泉谷しげる、三宅伸治(スパイスマーケット)
仲井戸Chabo麗市、麗蘭
桑田佳祐、サザンオールスターズ、Kuwata Band
JUDE
バンバンバザール
イノトモ
ハンバート・ハンバート
小坂忠
友部正人
筆おろし+かわいしのぶ
アマナ、海の幸(小嶋さちほ)
APE(サヨコ+長見順)
花田裕之、BBBB、五島良子
山下久美子
遊佐未森
井上陽水
Mac@Lionheart

(以下イベント、ゲストで見たミュージシャン)
 ZAZENBOYS、原田郁子、ハナレグミ、Chara、岸田繁、UA、
 中川敬+ソウルフラワーユニオン、Leyona、川上次郎、うつみようこ、倉持陽一、
 曽我部恵一、藤井一彦、スカパラホーンズ、ASA-CHAN、エレファントカシマシ、
 竹中直人、こだま和文、サンディー、古謝美佐子、宮沢和史、YUKI、トータス松本
 星野源、クロマニヨンズ(ヒロト、マーシー)、延原達治、石田長生、Caraban、
 レピッシュ、西本明、三柴理、大槻ケンジ、GO-BANGS、広石武彦、ISSAY、アキマツネオ
 大沢誉志幸、HARRY、バービーボーイズ、TM NETWORK
 大江千里、松岡英明、渡辺美里、鈴木慶一、PANTA、元ちとせ、古米地洋哉、saigenji
 スネオヘアー、オニキユウジ、渡辺シュンスケ、ヒックスヴィル、アツシ(ニューロティカ)
 紗希、柴山俊之、TOKIE、柳原陽一郎、今野英明、POKOPEN・・・他多数

 ボ・ディドリー

邦楽はまだまだ書ききれてないミュージシャンが沢山あります。
それこそ「どんとイベント」は色んなミュージシャンが出入りしてるし。
コレクターズの阿部Qちゃん耕作クン関連のイベントにも多数出演してるし。

今後、チャンとライブ見てみたいのは誰だろう?
向井秀徳(ZAZENBOYS)のライブは見たいな。
大友良英さん+オーケストラFUKUSHIMA!のあのオトのPOWERはトンでもなかった。
あれは、また体験したい。
アジカンとサカナクションはロックフェスで体験したい。
パティ・スミスは来日したら絶対行く。
タテタカコも興味あるなぁ(キリがない(゚゜)\バキ☆)

ここ暫くはライブに行く予定なし。
9月に祥子さんのライブ、11月にコレクターズ行くけど。
何か楽しそうなイベントあったらお誘いくだされ☆
特に「エレキが喧しいラウド・パンク系」は喜んで参加します。(゚゜)\バキ☆
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2012/7/16

マチルダロドリゲス レコ発記念ライブ二枚目登場!&ボガンボローザショー2012  オトの記憶(CD、ライブ)

3連休。
土曜日は東陽町に住む兄夫婦の自宅を嫁と訪問。
姉の手料理に舌鼓を打ちながら色々話す。
ボクの東北ボランティア話、兄は仕事を通じて東北支援をしていること。
亡くなった父の話、京都の母の話。京都出身なのに兄弟2人とも関西弁を話さない事。
大阪と東京のコミュニケーションのとり方の違い。そしてヨモギ話。
いろいろ話せて楽しかった。で焼酎をしこたま呑んでかなり酔っ払いました(^^;)ゞ
嫁が漬けた梅酒が9月に飲み頃になるのでまた呼ぼう。2人ともヨモギはお気に入りだし。
ヨモギも喜ぶだろう。

昨夜は高円寺でマチルダ&ボガンボローザのライブ。
下で書いたようにマチルダのNEWアルバムはホントに素晴らしい。
マチルダソロLIVEは実に10年ぶり。ボガンボローザも4年ぶり。期待に胸が膨らむ。
今回の会場SHOWBOATは商店街の中にある。何とも良い佇まいの商店街。
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SOWBOATは初めてのハコ。スタンディングエリア中央に陣取る。
どんと、マチルダ関係の知人に久しぶりに会う。場内は超満員。
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先ずはマチルダで開始。KyOnさんがサポートで参加。
「すっとこどっこい節」でいきなり爆発!以降NEWアルバム全曲を演奏。
玉ちゃんはよく喋ってKyOnさんとミョーなノリのツッコミあい(^_^;
KyOnさんはエレキ、キーボードで的確なサポート。
玉ちゃんはKyOnさんのギターに煽られてストラットを弾き倒す。
あのギターの響き!歌心があるっつーか、ギターのオト自体が歌ってる。
この音色はこの人でしか出せない。弾けない。
ボーカルも10年前に比べて堂々として力強い。ハードな曲もメロウな曲もイイ感じ♪
昔はトチッたら照れ笑いしたりしてたのにボーカリストとしてホント良くなってる。
「電気ぶらん」で女性コーラス隊が入り「なすがままよ」でうつみようこが参加!
最後は「曼荼羅な夜」で客席も一緒に大合唱!
マチルダのライブで客が合唱するなんて〜〜( ̄∇ ̄〜)(〜 ̄∇ ̄)〜
10年前では想像できなかった風景。今回のアルバムがいかに良いかってこと。
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ここで一旦休憩。で、つなぎに「KyOn玉福露」で漫談&インスト。
いきなり「かしまし娘」のテーマで登場してキューピーマヨネーズを演奏\(T▽T)/
この2人ホント、いいコンビだ。
玉ちゃん、KyOnさんのギターがあると活き活きしてる。ライバルがいると燃えるタイプ?
KyOnさんも同世代ということで凄く楽しそう。今後もこの競演続けてほしいな。

ここから岡地さん、うつみさん参加でボガンボローザ!
どんとイベントは実に4年ぶり。10年近く色んなイベントに行ってある時点で止めた。
色んなライブで何回も同じ曲を聴いた。最初は楽しかったけど次第に慣れで聴いてる自分が居た。
惰性、馴れ合いで聴くならもう行くのはやめよう。そう思った。
その辺りでどんとイベント、マチルダ徐々に遠のいていった。

「さいあいあい」でいきなり爆発。KyOnさんの「ハエ女」「が〜いこつ」で湧く。
なんと玉ちゃんが「魚ごっこ」を歌う。間奏はピアノでなくKyOn玉でギター合戦!
うつみさんボーカルで「トンネルぬけて」「橋の下」。
玉ちゃんのギター、KyOnさんのアコーディオンがしっとり響く。
この歌で描かれる情景。風、海、川、橋、花。美しくサイケな幻想。いつまで経っても錆びない。

そして井垣宏章登場!派手な衣装。キミはプロレスラーか!\(T▽T)/
「ダイナマイトに火をつけろ」「目が覚めた」どっちも地震をモチーフにしてる。
現在(いま)聴くとチョッと不謹慎かも笑。ま、どんとだしな。しゃぁないな。
井垣が登場してからは熱帯、暑苦しさ満点!ボ・ガンボヒットメドレーで盛上がる。
「泥んこ道」「フラワーマン」「あこがれの地へ」盛上がらんわけがない。
アンコール。「夢の中」「少女の血」。何度も聴いて何度も歌ってきた曲。
なんか「懐かしい」。ボクは音楽聴いて過去を振返るはあまり無いんだけど。
今回は珍しくそう思った。つまりは・・「どんと」は自分の中では想い出になった。
そういうことなんだろう。でも、マチルダ、KyOnさんは想い出じゃない。現在進行形。
やっぱりオレは玉ちゃん、KyOnさんの現在(いま)を見たい。

ライブはここで終了。玉ちゃん、KyOnさんがガッチリ握手。ウン、いい光景だ(v_v)”
でウダウダしてる間にマチルダメンバーによるサイン会。
話しかけたらドラムのこせやんがボクのこと憶えていてくれた。嬉しかった。
KyOnさんとも話す。気さくに答えてくれた。サインもいただいたV(^^)

でこっからライブ打上げ会&呑み会。知人も参加。
ただ前日の呑みすぎが祟って体調がイマイチ。途中で中座。最終で何とか帰宅。
折角、呑み会に誘っていただいたのに大変失礼しました。次回は体調を整えて是非。<(_ _)>

マチルダの10年ぶりのライブ、サイコーだった!次回東京ライブあったら是非参加したい!
また、玉ちゃんの現在(いま)を追いかけたい。

今日は北千住まで嫁とお散歩。ライブ疲れで筋肉痛。でもキモチよく歩けた。
金曜日のデモ参加、兄の家でのお食事会、マチルダ・ボガンボローザ。
何だか盛り沢山の週末でした。明日からまた仕事。現実との格闘が再開。
マチルダ、KyOnさんから貰ったエネルギーを胸にがんばろう。
さ、にゃにゃん。お休みは終わりだ。呑んで喰って楽しもうな☆
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