2021/7/22

ゆらめき IN THE AIR〜「映画:フィッシュマンズ」を観て  FISHMANS

今年はフィッシュマンズのデビュー30周年。
フィッシュマンズの歴史を辿った映画「映画:フィッシュマンズ」が公開され話題に
なっている。そのうち行こうと思ってた。

で、いきなり話が飛ぶが(笑)、最近SNSに触れていると何かココロがしんどくなってきた。
過去のトラウマが蘇って・・結構ツラい
その所為か、先週土曜日の夜、酔っぱらって寝落ちして悪夢を観た(^^;
夢の中でボクは怒鳴り散らしていた。
嫁@パンダに話しかけられて目覚める。汗びっしょり。
ヨモちゃんを撫でて、フィッシュマンズ「ナイトクルージング」を聴いて落着いたV(^^)
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フィッシュマンズのファンになって20年。
ココロが闇に落ちたとき、都度佐藤クンの歌を聴いてココロを静める。この夜もそうだった。
これ聴いて、映画観に行くことを決めた。

「映画:フィッシュマンズ」翌日曜日に渋谷シネクィントに観に行った。
客席、結構若い人が居るのが嬉しかった。

※以下ネタバレあり!これから映画観る方要注意!

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映画が始まって早々「ゆらめき IN THE AIR」のイントロが鳴り響く。
そして「なんてったの」を歌う佐藤クンの色んな映像が重なる。
これ観ただけで・・もう泣きそうになった。

映画はフィッシュマンズバンドメンバー、サポートミュージシャン、こだま和文、
音響ZAK、マネジャー植田さん、ディレクター佐野さん、その他友人ミュージシャン、
過去係わったスタッフ、今ライブに参加しているシンガー。
様々な人にインタビューを重ねフィッシュマンズと佐藤伸治の実像に迫る構成。

ボクは佐藤クン逝去後に聴き出した後追いファン。
佐藤クンの動く姿はライブビデオとスぺシャワの特集番組で見ただけ。
インタビューも2編読んだだけ。人となりを全く知らない。
デビュー前、デビュー時。初めて見る映像に唯々見入った。
バンドメンバーみんな若い!溌溂としてる!キラキラしてる!
佐藤クン丸で少年みたい。
バンドを囲む大人達(こだまさん、窪田さん他)の視線が実に優しいのも良かった。
ホント愛されたバンドだったんだな。
唯、フィッシュマンズは決してセールスに恵まれたバンドでは無かった。
佐藤クン、ヒット曲を出そうと挑戦したがヒットは出なかった。
以来、佐藤クンは「やりたいことをやる」と独自の路線を突き詰めていく。
結果、様々な名曲傑作(簡単にこう書きたくないが他に書き様がないのでこう書く)
を生み出したが・・・同時に結成当時のメンバーが次から次に脱退する。
脱退した小嶋さんやHAKASEのインタビュー。途中で黙り・・訥々と話す様に撃たれた。

ポリドール移籍後の映像。
海辺でじゃれる佐藤クンと欣ちゃん、譲さんの姿に・・・何かシンミリした。
嗚呼、佐藤クンってプライベートではこんな風に笑うんだ。
ボクは、歌ってない佐藤クンの姿を殆ど知らない。
佐藤クンの素の姿に触れて・・・何か、どう言ったらイイかワカンナイ。
何か・・・泣きたくなった。

3人体制になって「空中キャンプ」「ロングシーズン」「宇宙日本世田谷」と
次から次に傑作を生みだす。唯、徐々にバンド内でズレが生じたみたい。
「宇宙日本世田谷」録音時に佐藤クンが持ってきたデモテープのあまりの完成度
にメンバーが「変えようが無い」と戸惑った話。
佐藤クンがメンバーにキツいコトバを投げた話。
観ていて、「ここまで赤裸々に話すのか」と衝撃を受けた。
事前に「永遠のフィッシュマンズ」を読んで知っていた話だが・・・
メンバー自身の声で直に聴くと・・・矢張り衝撃だった。
ボクが大好きな歌たちの裏には、バンド内のこんな葛藤があったのだ。

譲さんの脱退が決まったときに録音されたシングル「ゆらめき IN THE AIR」。
大好きな曲だ。でも、その録音時に佐藤クンが次から次にオトを詰め込み
100ものトラックが埋まったという話には・・もう声が出なかった。
欣ちゃん、譲さん、植田さん皆さん話す。
「バンド内で会話はほとんど無かった」「佐藤クンの気持ちを聴けばよかった」
「もっと話せばよかった」「佐藤さんは他人を信じていなかった」
佐藤クンは独りでどんな歌を、どんなオトを鳴らそうとしていたんだろう。

佐藤クン生前最後のライブ。98年12月赤坂ブリッツの映像。
笑顔で「来年は録音しライブもやりたい」「結局メンバー減ってるじゃん!」
と話す佐藤クンの姿。もう・・・もう・・観てて痛かった。
このライブの最後に鳴った「ロングシーズン」。トンデモない音像。
ニンゲンがこんな声を出せるのか、こんなオトを鳴らせるのか。
真昼間なのに真っ暗闇。明るいのに暗黒。美しいけど・・・怖い。
聴いてると意識が翔ぶ。目の前の風景と別の景色(いろ)が見える。
こんなウタ・・・佐藤伸治にしか描けない。
そして、このライブの翌年の春。佐藤クンは・・・逝った。

そして・・・映画は此処で終わらない。まだまだ続く。
佐藤クンの死に触れた欣ちゃんの告白。音楽葬の映像。
「ここまで見せるのか!」。強く殴られた気がした。
今年で佐藤クンが逝って22年。
22年経っても、皆さん佐藤クンの不在を乗り越えていない。
みんな、語っている間に・・・うつむき黙り込む。
長い無言の後、訥々と話し、また黙る。その様がリアルだった。
(これをまとめた手嶋監督凄い)

更に映画は、佐藤クン逝去後のフィッシュマンズの活動も映し出す。
欣ちゃんがメインで歌いゲストボーカルやゲストミュージシャンを迎えライブを開催。
ボクも何度か参加した。
映画は2019年の「闘魂2019」の映像で終わる。
98年の赤坂ブリッツのライブの佐藤クンの声を使って現在のバンドが
「ゆらめき IN THE AIR」を鳴らす。
声は98年の佐藤伸治、バイオリンは98年のHONZI。他のオトは2019のフィッシュマンズ。
これが・・・素晴らしかった。
現在のバンドの映像に度々ギターを持って仁王立ちの佐藤クンの姿が重なる。
もう・・・もう。。涙がとまらなかった。シアワセだった。

欣ちゃんは最後言った。「これからもフィッシュマンズのオトを鳴らす」と。
終わった瞬間、拍手した(隣の人も拍手してくれた。感謝☆)
映画を観た帰りにタワレコで川崎大助さん「僕と魚のブルーズ」を購入。
読むの楽しみ🎵

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帰宅後、ヨモちゃんが映画パンフレットに乗っかった(T▽T)
それを観て凄くシアワセなキモチになった。
後追いファンのボクはリアタイで佐藤クンに逢えなかったのがずっと哀しかった。
でも、今日この映画を観て佐藤クンに逢えた。やっとそのキモチに蹴りをつけた。
フィッシュマンズ・・・これからも聴き続けるよ。
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オレがこの世から消えるときは「ゆらめき IN THE AIR」を鳴らしたい。
そのときは・・・・たのんだよ佐藤クン☆
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2017/3/15

いかれたBaby〜かぞくきねんび  FISHMANS

「悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ」
「悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ」
 (FISHMANS「いかれたBaby」)

今日はFISHMANS佐藤伸治クンが旅立った日。
ボクが聴き出した時は、佐藤クンは既にこの世界には居なかったけど・・・
佐藤クンの歌には色々貰ってる。ありがとね☆
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そして、今日は我が家にヨモちゃんが来た「かぞくきねんび」。
8年前、天使が我が家に来た(アホ(゚゜)\バキ☆)
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凛々しい顔してるけど最近ますます甘えっ子ぶりを発揮。
やたら泣くようになったし^^;
ヨモちゃん、いつまでも元気でいろよ。そして、いつまでも仲よく暮そうな♪
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2016/7/16

FISHMANS TOUR "LONG SEASON 2016"@ZEPP東京  FISHMANS

今年はフィッシュマンズ・デビュー25年という事で色んな企画が進行。
ベスト盤の再発や96年シングル「LONG SEASON」発表時のツアーのライブ音源の発売。
極め付けは11年ぶりのツアー敢行。しかも今回ツアーではあの問題作「LONG SEASON」を演奏する!
ボクは11年前のツアーは行ったけど、それ以来LIVEは未見。今回ツアーは迷わず参加を決めた。

今回のツアーメンバーは茂木欣一(Ds)、柏原譲(ba)、HAKASE(key)のオリジナルメンバーに
加えて90年代サポートしていたダーツ関口、小暮晋也の2人のギタリスト。
そしてHONZIの後任のバイオリニスト勝井祐二。ゲストボーカルの原田郁子。
最近のフェスはこのメンバーでLIVEを行っているらしい。
ハコはZEPP東京。デカいハコ。入場待ちの客が大勢並んでる。皆、若い!
フェスでフィッシュマンズを知った人かな?そういうワシも後追いのファンだけど(^_^;
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開場。スカパラやさかなクンから花が届いてた(笑)
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入場してステージ右手。比較的前に陣取る。柵が目の前にあってもたれて楽でイイ(^^;
「LONG SEASON」の水音が鳴る中、欣ちゃん1人で登場。やがて色んなオトが鳴り響く。
サウンドコラージュの嵐。幽玄な照明の中、メンバーが揃い「Get round season」と歌う。
え?1曲目から「LONG SEASON」演るのか?いきなりヒートアップ。
木暮が派手なギターをぶちかまし「Go Go Round This World! 」が始まる。歌うは欣ちゃん!
オリジナルと違って滅茶苦茶へヴィーでパンクなアレンジ。一気に熱が上る!

そこから「土曜日の夜」「100ミリちょっとの」「ひこうき」と初期の曲が続く。
吃驚したのはメインボーカルを全部欣ちゃんが担当していたこと。
基本メインは郁子嬢が歌って曲によっては欣ちゃんがメインで歌うのか?と思ってた。
激しいドラムを叩きながら息も切らずに歌う欣ちゃんの姿にこのLIVEに掛ける思いを感じた。
郁子嬢は「エヴリデイ・エヴリナイト」で跳ねるように軽やかに歌い客席にも歌わせる。
過去の映像では佐藤クンが客を煽って歌わせているシーンとか皆無だった。
そして声。欣ちゃんや郁子嬢の声は爽やかで軽やかで聴き易い。佐藤クンのそれとは違う。
動物みたいな奇声は発しないし佐藤クンの歌の様な引きずり込まれる様な怖さは無い。

ただ郁子嬢がメインで歌う「In The Fright」「頼りない天使」は歌詞が矢鱈響いた。
「10年経ってもボク等は何もできないよ」「こんな世界の真ん中でボク等2人ぼっち」。
佐藤伸治が描く儚く静かで小さい何処か死を感じさせるイメージが見事に表現されていた。

後半「Weather Report」「ナイトクルージング」のヒット曲が続きいよいよ「LONG SEASON」!
あのイントロが鳴った瞬間、客席から悲鳴が上がる。96年ライブVerをベースに演奏が始まる。
欣ちゃんと郁子嬢はこの歌を愛おしむように丁寧に歌う。
ギタリスト2人、勝井さんの幽玄なオトを鳴らし、途中でASA-CHANGが登場!
欣ちゃんのドラムとASA-CHANGのパーカスのリズムセッション。
これって考えてみれば現スカパラメンバーと元メンバーの共演なんだな。
佐藤クンがもたらした不思議な縁。リズムの残響に包まれながらそんな事を感じた。
リズムセッションが終わりバンドメンバーによる再開。
ステージ上に溢れるオト・・オト・・オト。
キモチいい。オトに酔っぱらって来た。ずっとこのオトに包まれていたい。
いよいよクライマックス。勝井さんのヴァイオリンのソロ。
「男たちの別れ」でHONZIが鳴らしたフレーズを何度も何度も繰り返す。なんか。。熱い。
オトが一丸となり広がり最後、急に消える。嗚呼、ここに来て良かった。これが聴きたかった。
本編ラストは郁子嬢VOで「新しい人」。。これも聴きたかった!
最後全員で何度も何度も「新しい人」と繰り返す。佐藤クンはもう歳を取らない。
いつまでも「新しい人」のままだ。そう思うと胸が詰まった。
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アンコール。「いかれたBaby」。空から佐藤クンの声が降ってきた。
生前最後のLIVE「男たちの別れ」の音源。何度も何度も聴いた声。
客席から歓声と泣いたような声があがる。オレは思わず「サトちゃん!」と叫んでいた。
欣ちゃんと郁子ちゃんにリードされ場内大合唱。素晴らしい光景だった。
そして、ホントの最後「チャンス」。ASA-CHANGが何とトランペットで参加。
11年前のLIVEでは、こだま和文が飛び入りでペット吹いてたっけ?
ステージ上も客席も笑顔、笑顔。オレも笑顔になっていた。

最後に欣ちゃんは佐藤クンのお母さんとのステキなエピソードを紹介した後、
「佐藤クンが残したサイコーの歌、これからもやりつづけるよ!」と叫んで終了。
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素晴らしいLIVEだった。久しぶりに生で聴くフィッシュマンズの曲、堪能できた。
一方で上で書いていたように、この日演奏された世界は佐藤伸治のそれとは違う。
それは仕方ない。というかそれはムリだろう。
優しく美しいと同時に怖い。そんな世界は佐藤伸治以外描けない。
欣ちゃんも別に佐藤クンの世界の再現は目指していないだろう。
フィッシュマンズの歌を現在ある最高のサウンドで鳴らして「キモチいい空間を造りたい」
そんな感じだろう。その意志はひしひしと感じた。それは悪くない。
この形でのフィッシュマンズ、機会があればまた見たい。

後追いのファンだけど、フィッシュマンズの歌には色々救われている。
こんな歌、世界の何処にも無い。
オレの葬式にはライブ盤「男たちのわかれ」の「ロングシーズン」を掛ける予定(笑)
佐藤クンの歌とビートにのっかって、三途の川を渡る。サイコーに愉しそうだ(笑)

フィッシュマンズは未だ鳴り続けている。これからも聴き続けるよ♪
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