2020/9/21

「土曜ソリトンSIDE-B 坂本龍一スペシャル」再放送  Art・本・映画

先週の土曜日NHKで「ソリトンサイドB」の再放送があった。
95年にNHK教育TVで1年間放送されたカルチャー番組。司会は高野寛と緒川たまき。
放送されたのは坂本龍一登場の会。
再放送についてTwitterでは大盛り上がり。高野クンが自分のブログに早速感想をUPしてる。
https://note.com/takano_hiroshi/n/n4a98fb242af5

ボクも放送当時、この番組を好きで見てた。
お笑いやヒップホップ、演劇、自主映画など普段自分が触れないカルチャーに触れて楽しかった。
司会2人の拙い進行ぶり(笑)、時々暴走する緒川さんの姿も愉しかったし、
最後高野クンが色んな歌を弾語りライブしてくれるのも良かった。

今回の再放送坂本教授スペシャルも楽しく見れました。
教授も高野クンも若い!(当時、教授40代、高野クンは30歳になったばかり)。
「若い芽は早目に潰すに限る」の教授の発言は現在(いま)聴いても笑える(^_^;
最後の共演コーナーは高野クンの歌「夢の中で会えるでしょう」(教授プロデュース)。
この歌聴いてると・・・なんだか切なくなった。
この曲とソリトンのオープニング曲「Starting Over、All Over」を聴くと何故か切なくなる。
ボクはこの時期は高野クンの歌から離れていたので、想い出の曲と言うワケじゃない。
なのに・・懐かしくなるというかノスタルジーを感じてしまう。

それは、きっとこの「ソリトンB」がボクの精神構造に多大なる影響を与えたからだと思う。
メジャー王道のカルチャーとは違う文化の楽しさ、ユルいモノのオモシロさ
そういうモノをこの番組から学んだ。
それまではメジャーな物ばかり聴いてた自分の物の視方をこの番組が変えてくれた。
現在の自分がカーネーション、七尾旅人、寺尾紗穂、ハンバートハンバートを聴くのは
多分自分の中にある「B面的感性」を刺激するから。
それはSMAP、星野源もそう。
メジャーでも何処かズレてる、外れてる。POPだけどひねくれてる。
POPだけど独特の個性を持ってる。そういうアーティストが好き。
30代後半から、そういうアーティストを探し求め好きになった気がする。
その過程で、高野クンの音楽とも再会した。

時代が流れて、B面的カルチャーは世の中に溢れてる。
初めてチャットモンチーを聴いた時、こういうのが売れるんだとビックリした。
現在ヒットを飛ばしてるKing-Gru、米津玄師も王道ポップス!って感じじゃない。
こういうB面的カルチャーが大衆的になったこと、それはとても良いことだと思う。

高野クンは去年ライブハウスで色んなゲストを招いてトークイベントを開催した。
その1回目は緒川たまき。残念ながら実際に見れなかったがその後、イベント内容を
まとめた本が出たので楽しく読んだ。

あの番組を楽しく見てた頃の感性をオレは維持できてるだろうか?
齢とって益々ねじくれ、ひねくれ、歪んでしまった気もする(^_^;
でも、そうやってフィッシュマンズやbutchersや木皿泉のオモシロさも分る様になった。
SMAPや星野源の素晴らしさも感じる様になった。
それはきっと良かったんだろう。
逆にメジャーな物、王道からはすっかり離れてしまったが(^_^;

ねじれてるって楽しい、ひねくれてるってオモシロい。な、ヨモちゃん♬

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2020/8/16

大林宣彦「海辺の映画館-キネマの玉手箱」  Art・本・映画

昨日の終戦記念日。銀座に大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」を観に行った。
大林監督の映画を見るのは「ふたり」以来、実に20年ぶり。
ただ、事前に監督のインタビューを各所で読んだり観たりしていてこの作品が
反戦へのメッセージを色濃く反映した作品であることは知っていた。
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以下、感想を。唯、オレ如きが感想を上手く書ける作品じゃありません。
この映画、トンデモないです(^_^; 未見の人、読んでネタバレになっても何の問題もありません。


(物語)
尾道の海辺の旧い映画館が閉館となるため、最後に戦争映画特集を上映。
多くの映画ファンが集まる。楽団やダンサーも入れてイベントは華やかに進む。
ただし、ダンサーの少女が映画の世界に入り込んでしまう。「助けて」という言葉を残して。
知人の若者3人が彼女を助けようと追っかけて映画の世界に入るが・・・
そこで彼等が見たのは日本の過去の戦争史だった。

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映画の色彩は戦争を描いてるのに、ひたすらポップでカラフル。
あれ、大林監督の作品ってもっとセピアでダークじゃなかったっけ?意外だった。
物語はハッキリ言ってハチャメチャ。
イメージが奔放に広がりスピーディーに展開し、時勢も登場人物の感情の流れも滅茶苦茶。
同じ俳優で複数の登場人物を演じて、前半は正直ついていけなかった(笑)
これ、ホントに80過ぎの老人が撮った映画か?
アートでパンクで・・・よーワカラン。なんだ?これ?

後半は前半より戦争をじっくりと描き、落着いて見れた。
沖縄と広島のシーンは痛くて見てて苦しかった。
女性が受ける惨い仕打ちは丸で自分が受けているかの様な痛みを感じた。

戦争を描く中で、主人公たちは平和へのメッセージ、戦争への怒りが何度も叫ぶ。
正直しつこいな、くどいなと感じた。
勿論大切な事だが、だからこそもっと簡潔にまとめた方が良いのではと思った。
しかし、演じる若い役者(特に細田善彦!成海璃子!)が素晴らしく、
彼等の叫び・涙と共にストレートなメッセージも真っ直ぐ届いた。
この映画全編に若者に対する優しい視線が貫かれていた。
それは、そのまま大林監督の若者への視線だと思う。
若者の言葉として平和へのメッセージが叫ばれることで説教臭さが消えてたと思う。

映画を観終わったとき、涙が滂沱と流れていた。自席で小さく拍手をした。
今日という日に、この映画を見れてよかった。
オレ、この映画大好きだ。

映画を観終わって、1日経っても余韻が残ってる。
愉しい映画だったが・・・モヤモヤした感じが残ってる。
大林さんは都度言ってた
「戦争を描く映画は見る人にカタルシスを感じさせてはいけない」と。
この映画、見てカタルシスは無い。映画館を出てスッキリして忘れる。
それを許さない映画だ。

今年、各所で「戦後75年」と言われ同時に「戦争の記憶の風化」も言われている。
今後、戦争が起きないとは言い切れない。
自分たちがいつまでも「戦後」でいられるか。
「戦前」にならないように何をすべきか。
考えつづけよう。自分(テメェ)の流儀で、やり方で。

それにしても・・みずみずしく過激な映画だった。同時に何とも愛すべき映画だった。
これが遺作だって?冗談でしょ?次回作見たい!
それが出来ないのが・・・・唯々・・・悲しい。。

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2020/7/26

安野モヨコ展「ANNORMAL」  Art・本・映画

7月4連休。コロナ感染拡大防止のため「外出自粛」のお達し。
ただし、1つ展覧会の予約済。色々検討したうえで行く事にした。当然予防対策はしたうえで。
場所は世田谷文学館。去年ここには石ノ森章太郎展を観に来た。
https://annormal.annomoyoco.com/
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ボクは安野さんの作品はドラマ映画で見てるが漫画自体は未見。
唯、以前「情熱大陸」で見た安野さんの印象が強烈でその作品世界に興味があった。

展覧会は漫画原画500点の展示と共に作品ごとの世界観を表現する構成。
なお、撮影とSNSへの掲載可との事なので喜んで当ブログにも掲載します。

入場すると、いきなり「さくらん」の絵が大きく展示されていた。
その後は「ハッピーマニア」「バッファロー5人娘」「さくらん」「働きマン」
と代表作の原画と台詞、名場面が展示されている。
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どの絵も美しく・・・同時にパワーが凄い。それぞれのキャラが力強くこちらに迫ってくる。
また、台詞を読むとかなりシビアな世界観で貫かれている。
ヒロインが棲む世界はみんなハード、はっきり言って地獄みたいな世界もある。
遊郭、砂漠の娼婦、パリの娼館、ハードな仕事、ダイエット地獄、終わらない恋愛。
でも、どのヒロインもみんなチャンと自分の意志を持って真っ直ぐ立って歩いてる。
「ワタシはこうしたい!」「ワタシはこう生きたい!」「ワタシはこうなりたい!」
どのコマからも彼女たちの声が真っ直ぐ聴こえてきた。
「生きよう」というひたむきな意志、「輝きたい」という熱い希望。

過去色んな男子マンガを読んできたが、こんなに主人公が「ひたむきに生きよう」と
してる姿には会ったことがない。
仕事を一生懸命する、勝負に勝つ、恋愛に突っ走る。そんなヒーローは沢山見てきた。
でも、こんな風に貪欲に生きる姿を男子マンガからは感じた事がない。
それは男と女の違いか、
女性の方が男性より社会的に不利な立場にあるので闘わざるを得ないのか。
それとも安野さん自身がそういう人なのか。

強烈なキャラばかりじゃなく、ファッショナブルな絵も素晴らしかった。
強く生きると同時に美しくありたい。美を捨てない。
それは女性だから、というより安野さんがそういう人なんだろう。
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ダンナ様の庵野秀明監督との生活を描いたコーナーは微笑ましく見た。
そして「シンゴジラ」出演の俳優さんを描いた絵も素晴らしい。
市川実日子と長谷川博己の絵が特に良かった。
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安野さんの自伝的漫画も刺さった。コンプレックスばかりで働き過ぎで体壊して活動休止。
ボクは安野さんの作品をチャンと読んだことは無いが、展示されている作品の
パワー、繊細さから手を抜く事なく真剣に仕事に取り組んできたことが伺える。
そりゃ、こんだけ仕事やってたら体も壊すだろう。
現在は復帰して連載もしてるとのこと、良かった。

全部見終わって凄く満足してる自分に気づいた。よく知らない作家さんなのに。
それでも、展示から伝わってくる世界観、メッセージに撃たれまくった。
中でも「さくらん」の中の台詞
「ここ(遊郭)を出て、外の世界に行っても同じだ」に撃ち抜かれた。
そう、別の場所に逃げても一緒。そこに楽園だのシアワセな世界なんぞない。
あるのは此処と同じ面倒と失笑するような現実と泣きたくなるような失望、だけだ。
なら、此処にいるしかない。此処でやっていくしかない。
このタイミングで、この展覧会視れて良かった。誘ってくれた嫁@パンダに感謝☆
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ここ数年、女性が主人公だったり女性クリエイターが手掛けるドラマをよく見てる。
「問題のあるレストラン」「逃げ恥」「けもなれ」「凪のお暇」「私の家政夫ナギサさん」。
いずれの作品でも主人公は何らかの呪いにかけられている。
結婚、仕事、家族、そして男性からのハラスメント。
どの作品も、そういう女性の生きづらさを描いてる。
今回、安野さんの描く漫画でもヒロインには色んな呪いが掛けられていた。
多分、その呪いを生み出した大本は、男たち。旧時代に男たちが築いてきた世界。
そして、オレは女性たちが生きづらい世界で呪いと闘っている物語を見て楽しんでる。
勿論ドラマだから何も考えず楽しく見ればイイんだけど・・・
それって女性を搾取し呪いを掛けてる連中と同じじゃないか?それでイイのか?
女性が呪われてるなら、自分も何かすべきじゃないのか?

フェミニズムやMe Tooやポリコレの活動に参加する気は更々無い。
ただ、別のカタチで呪いと闘うことは出来る気がする。
若い頃から最近まで、男どもが築いた世界の中でオレもイヤな目にあってきた。
中高年オヤジたちによる暴言、説教、指導と言う名のモラハラ。
異論を認めず自分等と合わない物を口汚く罵倒する。
他人に勝手にレッテルを貼り決めつける。他人の趣味や若者文化をバカにし嘲笑する。
それは現実でも、ネット上でも度々見る。

この手の旧臭いオヤジ文化はもうウンザリだ。サッサと無くなってほしい。
でも、中々消えない。しつこく生き続けている。
もう令和だぜ?いつまで昭和の旧い文化を引きずってるんだよ。
こういうオヤジ文化が蔓延ってる限り、女性も若者もいつまでも呪われたままだ。
もう無くそうぜ、こんなの。

オレに女性を助けるなんて大それた事を出来るとは思えない。
でも、くだらないオヤジ文化にNo!と中指を突きつけるのは出来る。
他人に呪いを掛けるオヤジ文化なんてカッコ悪い。ダサい。
ことあるごとにそう言おう。叫ぼう。
そうすれば・・・オレも含めたオヤジももっと自由になれるはずだ。
そっちの方が絶対イイ。

カッコいい大人、になれなくてもかまわない。
でも、くだらないオヤジになるのは真っ平御免だ。
そういう呪いからサッサと逃げよう。な、ヨモちゃん☆

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2020/3/7

「星屑の町」  Art・本・映画

金曜日は有休消化で会社はお休み(笑)。
何か映画を見たいと思い、色々迷った挙句、銀座に映画「星屑の町」を観に行った。
のん嬢、久しぶりの実写映画出演。舞台は東北(岩手)。
これは見ないワケには行きません(笑)。
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物語は田舎の歌好きな女の子が売れない演歌グループに歌手として参加し成功する・・
という、或る意味使い古されたシンデレラストーリー。
ベタな展開だけど、ベタだから素直に楽しめるし何より役者が素晴らしく楽しく見れました。

元々この作品は舞台で永年上演されている人気作品。
その舞台に出演のキャストがそのまま映画に登場。
大平シロー、小宮孝泰、ラサール石井、でんでん、渡辺哲、有園芳紀、
その他菅原大吉、戸田恵子・・濃い面々(笑)。
そんな濃いメンツを前に、のん嬢は堂々とヒロインを演じてる。

のんが画面内で、歌い怒り叫び走る。どのシーンも目を奪われる。
岩手弁はキュートだし歌ってるシーンはキラキラしてて見惚れた(^_^;
ボクは好きな女性シンガー・女優に一切恋愛感情は持たない。
(鈴〇〇子とかC〇toとか面倒くさいヒト多いし(笑))
唯、この映画を見てる間のんに恋してたかも(^^;)

最後はスッキリした気分で映画館を後にしました。
岩手久慈の元気な姿も見れたし大満足。
のん・・・やっぱり凄い女優だ。
こんな輝いてる人が現在、映画やドラマに出れないのは勿体ない。
本人は挫ける事無く歌やアートに大活躍だけど・・・やっぱり、また演技みたいな。
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此処からは映画と関係ない話(笑)。
最近コロナウィルスの影響でライブや展覧会の中止が続いてる。
音楽・アート好きとしては残念な事が続いてる。
でも、エンタメは音楽やアートだけじゃない。
ならば、今やってるエンタメ行事を応援したい。
普段あまり映画を見ないが、今回映画に行ったのはそういう気分があった。

ウィルス発生以前にネット上でよくこんな発言を見た。
「アイドル要らね」「TV無くてもイイ」「日本の映画ダメ」「下手な役者消えろ」。
ボクはどれも賛成できない。
このヒト達が要らないと切捨ててるジャンルやヒトを愛する人が居る。
応援してる人が居る。そういうヒトを思うと「無くてイイ」なんて絶対思わない。

ウィルス発生時にも「今はエンタメよりも優先すべきことがある」「オリンピック要らね」
何かを斬り捨て貶す発言がネット上に溢れてる。
自分が好きなジャンルだけ無事ならば良い。興味無いジャンルはどうなってもイイ。
止めても仕方ない。潰れても知らん。
オレは・・・そうはなりたくない。
今後もオモシロそうなイベントが有ったら観に行こうと思う。
飯や酒が美味い店も是非行こう。
(もちろん予防はしたうえで)

制限があるのは仕方ない。それに文句言っても仕方ない。
世の中、そんなモンだ。
でも、その限られた範囲の中で思い切り愉しんでやるよV(^^)

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