レース前の車検での問題に関して・・・今週、時間の合間に築地にあるMFJの本丸にお邪魔させていただきました。
今回の問題に関しての内容は・・・
2012年 国内競技規則の付則18国内モトクロスの仕様
7ー2−1に関する内容で、
フロントフォークの(コーティングは認められない)の部分と・・・
モータースポーツ基本理念として明記されている・・・コストを抑制・・・とのことでした。
そもそもこの7−2−1に関する部分でのコーティングとは、公認車輌の状態でなければならないの文面の解釈として・・・”メーカーからの出荷状態以上に制度の良い状態にはしてはいけない”との事。
この内容に該当するのは・・・
インナーチューブに施す、チタンナイトライトのような表面加工で、摩擦抵抗値の低い仕様に変更することは、レース上有利になる”ので禁止ってことなんです。
また次に・・・
なぜ、上記のような禁止がMFJ技術委員会で決定がなされたのか?の理由ですが・・・
この決定事項は、かなり前の話になるそうですが・・・
当時ロードレースでは、細かい仕様を少しでも有利にして1/1000秒でも速く走るマシン作り・・・がエスカレート。
1台の車輌に300万だの500万だのといった金額をつぎ込んでレーサーの製作をするような状態に、エントラントから苦情が殺到!
技術委員会の方にも申請が出たこともあり・・・検討に入ったんだそうです。
当時のチタンナイトライト加工は、1本で数十万円もした高価な加工なんです。
ちなみに私の所持しているハリスのフロントフォークは、ホワイトパワーの特注品なんですが・・・当時、国内でインナーチューブをチタンナイトライト加工に出した時、忘れもしません・・・30万円でした。
よ〜は、このような高価な加工が普通になると、モータースポーツ人口へも影響が出ることや不公平差・エントラントへの負担の軽減・・・基本理念を重視して・・・で、決定された事なんだそうです。
じゃ〜本題・・・
なんで直人のフロントフォークが引っかかったのか?
アウターチューブにアルマイトを再加工しているところが・・・NGとの事?
私の言い分・・・
そもそもメーカーから出荷される時点で、アルミ製品のほとんどは
、”腐食の防止”として
アルマイト加工がされた状態で出荷されています。
各メーカーから出荷されている
アウターチューブの全製品に必ずアルマイト加工がされてるんですよ。
地味な色何でわかりにくいかもしれませんが・・・純正品も全て着色してあの色にしてるんです。
そのアウターチューブに施された、アルマイトを1回剥離する作業をして・・・
再アルマイト加工の際にカラフルな色を付けているにすぎません。
わかりますかね〜?
よ〜〜〜は、
色が違うだけでメーカーから出荷されている物と何一つ変わらないって事です。
だいぶ昔の話になりますが・・・以前、今の場所にお引越しされる前、MFJにお邪魔して、改造・加工に関してのいくつか相談をした際に・・・フロントフォークのチタンナイトライトのような加工や、サスの中のシム変更はダメですよ・・・と、お聞きしました。
その事から7−2−1に対する問題は、無いと判断してフロントフォークのアルマイトをお願いしたんです。
結論ですが・・・7−2−1よりも今回のアルマイト加工に関しては、
基本理念の部分であるコストの抑制に引っかかる・・・とのMFJ側の見解でした。
そこに関しても正直・・・納得がいきません。
職業柄、突っ込みどころが満載なんですよね〜
この基本理念でいうコスト・・・って、どのぐらいの費用をさしてるんですかね〜?
あまりにも具体的な内容ではなく、理念としては理解できますが・・・フロントフォークのアルマイト加工費用なんて・・・3000円〜5000円程度の物ですけど・・・?
この程度の金額でコスト・・・を持ち出すのであれば・・・もっと禁止しないといけない物が山ほど出てくる訳ですからね〜
基本理念を尊重するんだったら・・・デカールの変更だってNGでしょ〜?
小さなパーツ交換だって、それ以上の金額になる物は山ほどありますよね〜?
と、聞き返しました。
たしかにその通りですよね〜
いかんせん、この内容が明記さたのは昔ですから、たしかに今の時代的には?と、考える事もできますね〜?
チタンナイトライトの加工にしても、アルマイトの加工にしても・・・当時の加工代と今じゃ〜たしかにかなりの違いがありますよね〜
IAは自由ですが・・・IB以下の皆さんには、コストをできるだけかけないで、長くモトクロス・モータースポーツを楽しんでいただければ?って思いもあるんです。
さらに質問・・・
じゃ〜こんな時はどうなるんですか?
フォロントフォークのアウターチューブには、石などが跳ねたり・転倒した際に傷なんかが入りますよね〜?
そもそもアルマイトは腐食防止の加工ですから、傷口は確実に酸化が始まり腐食が始まりますよね〜?
その様な状態で使うこと自体が安全性も損ないますが・・・?
修理としても再アルマイトは・・・NGって事ですよね〜?
今の現状では、そ〜ゆ〜事になりますね〜
アウターチューブをまるごと交換してもらうことになります。
え〜〜〜〜それって・・・基本理念にそぐわないんじゃ〜ないですか〜〜〜〜?
アウターチューブの価格って、だいたいおわかりですよね〜?
再アルマイトの方が、コストの軽減にもなるし、今の時代的背景にはあってるんじゃ〜ないでしょうか?
まさに逆ですよね〜?
それにメーカーと同じ加工工程ですから、内側の摩擦抵抗的な問題だって、まったく同じですから心配ないですよね〜?
いや〜たしかにその通りだと思います。
むしろ皆様に費用の負担を強いることになりますね〜
続けざまにまた質問・・・・
それにここ数年、モトクロスに関しても、ウエアーやヘルメットなど、今の時代なんでしょうけどファッションセンスの高い物が主力になっていますよね〜?
その部分に関しても、かなりの費用を使っている方々が多いように見受けられますが・・・
その意味でも、自分のバイクを綺麗に?格好良く!ドレスアップしたいって、思う方も多いように感じますね〜?
その傾向が強いと感じるのはデカールやホイールですよ。
とくにキッズ・ジュニアの世界だと、レースに参戦しているような方々はチーム・なかまで揃えたオーダーのデカールが主力ですよ〜ご存じですか〜?
皆さん2〜4万円ものデカールを毎年交換して・・・また皆さんセンス良くかっこい〜物を付けていますよ〜
それに、ホイールのリムやハブだって、今は皆さんカラフルに塗装したりアルマイト加工して楽しんでますよね〜?
こんな今の時代に基本理念にアルマイトの加工費用って・・・そんなに問題なんですか〜?
それに修理で直せるパーツを新品にって・・・アルマイト加工に準じている方々が聞いたら、これってまさしく営業妨害な話ですよ〜今の時代、そんな高価な加工代じゃ〜ありませんからね〜
まったく理解できません。
わかります。
たしかに、おっしゃりたいことはよ〜くわかります。
”ま〜このような問題が今後もダメ・・・って話じゃ〜ないと思いますよ”
たしかにお話しのように、今の時代では費用としての負担は問題ない金額だとこちらとしても感じますが・・・
2012年の国内競技規則では、この内容の変更は認められないのが現状なんです。
ですので、MFJ技術委員会に今回の内容を書面で、改善提案してもらえませんか〜?
こちらからでは、できないんですよ〜
このような内容を決定するのは私達ではなく、技術委員会の委員の方々ですから・・・
皆様からの要望に関しては、必ず技術委員会の議題として話し合われます。
その際に、私達も意見として今回のこのような話の内容を補佐しますから・・・
皆様からも色々と要望が出ていることを、ちゃんと技術委員の皆さんも話し合ってくれていますよ。
先ほどの話ですが、交換した方がたしかに何倍も高いですよね〜
修理して使えるんだったら、そちらの方がい〜ですよね〜
納得はできませんが・・・現状ではやはり現行規則重視でNG。
本番車は、フロントフォーク&リヤサスも含めて、予備のドノーマル仕様に交換します。
今の現状・・・敗訴。
負けって事です。
しかし、自分もこのような戦いは、あっさりこれで終わり!的には思えない性分。
職業柄・・・文面の内容を解釈しての法律的な書面武装には強い方だと自負しています。
また、お仲間にも沢山、MFJ技術委員会に改善提案をした方がいました!
そこで沢山の内容改善の結果も出されているそうです。
知ってる方なら・・・ピ〜〜〜ンときますよね〜?
そうです、あのパパです。
彼にも内容を細かく相談して、文面を作り2013年度の改善に向けて力を注いでいきます。
今回、色々と親身になって話を聞いてくださり、また良いヒントを与えてくれた2名のMFJ関係者様にも、心より大変感謝しております。
子供に対しても、疑問に思ったことは自分が納得するまで頑張る姿を見て欲しいって思います。
なんか難しい内容を長々と書いちゃいまして・・・恐縮です。

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