ここ数日、ただひたすらに逆転裁判(NDS版)をやってます。
感想は……
ストーリー展開はいいけど、演出は最悪。
みたいな?
まずゲーム自体は推理ものとかいわゆる「ミステリ(ミステリー)」やサスペンスを期待してやると肩すかしを食らうことになります。
これはあくまで、推理アドベンチャ風法廷チックバトルもの、かな。
とにかくエンターテインメント。
吉本新喜劇とかそんな感じで殺人事件を弁護士自らが探偵として、おもしろおかしく突っ込みまくるゲームです。
それはそれで(あらかじめ織り込んでおけば)面白いんだけど、致命的にだめなところがいくつかあるのでかなり残念な気分です。
致命的だと思う点。
まず、ヒロイン?の真宵ちゃんとか綾里の人間の存在。
これ、本気でやればナルホドくんいらないよね、システム的に。
サイコロックなんて正直なところ司法制度自体いらないようになるよねぇ。
次にライバルキャラや証人たちのキャラクター(性格やら不真面目さ)。
ライバルキャラ達は本気で(知ってて)えん罪を作ろうとしているようにしか見えない。
その証拠と証人がいれば、本当の犯人を連れてくるのは簡単なはずなのに、わざと違う人を犯人に仕立て上げてるとしか見えない。
証人達はどう考えても偽証罪に問われるべき発言を繰り返したり、なんなら犯罪者だったりするけどスルーです。
さらに、矛盾を突きつけるシステムだけど、矛盾点を一足飛びで気づいてしまうと証拠品を提示しても怒られるという悲しさ。
これはストレスがたまります。
※揺さぶるを何回か繰り返してからでないと説明に入ってくれないので怒られるのだ
これも毎回出来ないのであればまだしも、出来るときと出来ないときがあるのでイライラします。
じゃあどうすればよいのか。
司法制度なところは、最初にこれは日本の司法制度とは全く関係がないことや弁護士がこんなことまでやらないといけないんだよーってルールを明確にする。
不気味の谷じゃないけど、前提の裁判やら法廷・弁護士・検事・警察のシステムのいやそうなところだけが実際のルールに似ているために気分が悪いです。
キャラクターについても、証言の不真面目さやらぶっとんだ性格を前面に出すなら絵をもっとデフォルメにするとか動物にするとかしないとイライラします。
※なんで法廷でムチでびしばしされないといけないんだ……。
とはいえ、厳密にやるとゲーム性が変わるので今の逆転裁判とは全く違う味になるんでこれが唯一のやりかたではないのもわかるんですけど、とにかくイライラする部分が多いです。
それでもなぜやるのか。
メインキャラ達がどこに向かっていくのか、そのメインストーリー部分が面白い(興味がある)から。
正直なところ、有罪無罪の部分は「完全無罪」でない限り、ナルホド君に指示をだしたくないよね、これ。
2の最後の方は自分でなにしてるのかわからなかったし。
あとは、検事と戦うってゲームだと思ってたら証人と戦うゲームっていう……まぁ、本当なら証拠を全部握っている検察に対して弁護士が勝てるわけがないんだけど。
ゲームコンセプトとして考えるならば……トノサマンじゃないけど、悪徳検事が証拠を改ざんしてわざとえん罪にしようとしているのを、主人公は真犯人を知っていてそのえん罪をがんばって晴らす、という水戸黄門的なパターンでやる方がいいなーと思います。
……最初はそういうパターンだと思ったのになぁ。
ならやまは、なんかすっごいもやもやします。

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