もう何ヶ月も日記を書いてない気分になってる庵主です。最近ずっと生活のリズムがスカかレゲエみたいになってるので、予約しておいた実写版「ハチミツとクローバー」をやっと昨日手に入れて今日見ました。
なんか、原作をコラージュして抽象画化して別の作品にしたような感じがしました。なんか、美術に造詣の深い人に対象を絞ってたりしてませんかね、これ。
そもそも竹本役にジャニーズを持ってきてたり(ジャニーズの割には頑張ってたと思うけど)、森田さんのキャラが変わってたり(森田さんに限らずいろんな設定が変わってた気がするけど)、真山がずいぶん不器用な人になってたり、花本先生のいい加減度が上がってたり、あゆの目がやたら大きかったり(悪くないけど)、はぐがコロボックルサイズじゃなかったり(無茶を言うな)、まぁ、いろんな所が気になったんですが、やっぱり漫画特有のノリと言うか、テンションと言うか、そう言うのを実写で表現するのは難しいのかなぁ、と思いました。そう考えると、個人的にいろいろ違和感を感じてた実写版のだめはかなり良く頑張ってたんだなぁ、と。そういえばのだめのアニメ版が始まってますね。…東京では。(こっちでは今週から。)
たまたま先日近所の漫画喫茶でやっとハチクロを見付けて(人気のある奴だけ集めた棚が分かりにくい所にあった。のだめが前あった所からそこへ移動していて店員に訊いて分かった。)、3巻くらいまで読んだんですが、アニメと画風が大分違うんですね。というか、アニメではシリアスタッチがメインだったけど、原作は簡略化タッチ(コメディータッチ)がメインなんですね。まぁ、アニメでコメディータッチがメインでは確かにやりにくいと思いますが。でも、原作の雰囲気はよく表現してたんだな、と思いました。まぁ、原作を先に読んでたら同じように思ったかどうかは分かりませんが。
漫画やアニメを実写にする時の最大の壁は「コメディーモードとシリアスモードの切り替え」、というか「コメディーモードを如何に違和感なく撮るか」じゃないかと思います。漫画に置ける「画風の使い分け」が実写では使えないので、BGMの使い方や役者のテンションの切り替えとか、そういう所で頑張らないと難しいでしょうねぇ。演技に笑いのセンスを求められると、役者の人も大変でしょうけどね。
というか、漫画やアニメの醍醐味は「コメディーモードの存在」「コメディーモードとシリアスモードの切り替え/使い分け」に、実は、あるんじゃないかと思います。まぁ、僕は大して漫画やアニメは見ないんですけど。
あと、この手の話を実写にするとイタさが増すという事が分かりました。見ながら突っ込み入れまくりでした。(まぁ、どの映画見てても突っ込み入れるんですが。) 映画館で見なくて正解だったかも。(というか、この映画に限らず僕は突っ込み屋なので家で見た方が良いと思います。)
音楽も、なんか劇中曲とエンディングでギャップが大きすぎて、エンディングが浮いてるような気がしました。まぁ、映画を見る前の、アニメしか見てない頭を基準に考えると劇中曲の方が浮いてたんですけど。
ま、乱暴にまとめると、原作やアニメとは別物、という印象です。(なんか今日はずいぶん辛口だなぁ。) と、昔大学の先輩にやらされ…もとい、やらせてもらった(と一応書いておきます…ここは見ないと思うけど)某ゲームの話のスジを、それを元に作ったアニメを見てやっと理解した程度の読解力の人が書いてみました。

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