画像の転用・転載・加工等は固くお断りします
2007/2/20 | 投稿者: おいら

デジタルで写真を撮るようになってからずっと思っている事なんだけど、乱暴に書いてしまうと

 デジタル写真
   撮った後に加工できる = 見たとおりではない = 本当の写真じゃない
 フィルム写真
   撮った後はいじれない = 見たとおりである = これぞ本物の写真だ

みたいな...
こんな風潮があるようでちょっと悲しい。

だけど、そもそもフィルムでも人が見た通りに写すことってできるのだろうか。フィルムでも色かぶりを防ぐ為にフィルターを装着したり光源を変えたりすると思うし、フィルム自体もいろいろあるから適宜使い分けているように思う。例えばネガとリバーサル、更にはフィルムの銘柄によっても出来上がりは変わってくる(と思う)。勿論、この選択の仕方によっては、より実物の色に近く再現できるという事もあるのだろうが。

でも実際は、それらの特徴を活かしてセッティングして撮ることで
 人の肌の色が綺麗、風景が濃厚で鮮やかになる、・・・
といった事を狙って使い分けることが多いのでは。

フィルムで撮った写真も、見たままの光景を忠実に再現しようと撮るというよりは、出来上がりを意識して、色々なテクニックを駆使してそれに近づけるように撮るといったイメージを何となく前から抱いていた。そのような流れの1つとしてPLフィルターの使用もあるし、露出不足のネガを「追い焼き」するといった手法とか、表現方法のひとつとして多重露光というのもあると思う。(あまり詳しくないんだけど ^^;)

厳密に言えば、35mmフィルム写真の場合、人間の目で見たものとほぼ同じといわれている50mmのレンズ以外(広角や望遠)のレンズで撮った写真の遠近感や圧縮効果も、実際には見た通りの世界ではないわけで。

デジタルの世界になると、色合いや濃さ、コントラスト、シャープネス、WBといった色々な設定を簡単に変える事ができ、撮影結果も確認できるから撮り直しもできる。また、撮影後にある程度の加工もPCで簡単にできてしまう。つまり簡単になってしまった。

撮影スタイルが変わっただけとも言えるんだけど、実際には

 撮影前に先を読み色々な準備をして撮る事 = 正しい写真撮影
 撮影後に結果を見て出来上がりを変えられる事 = ズルい

デジタル写真に対するイメージって、まだまだこんな気がする。


例えば、コンテストの類にはデジタル不可、画像加工不可、・・・、といった条件が付いているのを良く見かける。確かに実際には無かったものを加えたり、写っていたモノを無くすとか、複数の画像の良い所を取って画像を重ねるといった加工は、もはや写真ではなくCGだと思うけど、後から露出を微調整したり画像縮小時にアンシャープマスク処理を軽く施すといったものとCGのような作業を区別せずに「加工」とするのはどうなんでしょうね。これでは折角のRAW撮影も単にデータ保存の為ってことにも。
(最近ではデジタル部門と分けているのも増えてきたと思うけど)

確かにカメラの設定通りに写った画像には一切後から手を加えないに越した事は無いんでしょうけど、これはフィルムだから/デジタルだからという事とはちょっと次元の違う事のような・・・。フィルム写真でも合成や加工ってやろうと思ったらできるだろうし。

あくまでも、最後に出来上がった写真、つまり写真が完成するまでも過程ではなく結果で単純に論ずればいいと思う。実際、フィルム写真の仕上がりに比べるとデジタル写真の仕上がりはまだまだ追いついていないカメラが多いと思う。でもそれを承知の上で結果がどうなのかと、ありのままに扱えばいいんじゃないのかなぁ。

結局は、撮影前に行うか撮影後に行うかで結果に対する価値観が異なっているのかなぁ、なんて・・・。

何となくこんな事を感じている今日この頃です。

 
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