ヤフオクを通じて知り合ったあるお方から、ちょっと前に資料用にお借りしたマウスピースたち。
掲載許可をもらったので紹介しちゃいます。

これはボブアッカーマンのロストワックスってヤツです。

上手いな〜!オットーリンク・キラーですね!
復刻版が結構色々と流行ってますが、そんな事は関係なく良い仕事です。もう、この形はある意味ジャズ・テナーの王道。コレが吹ければ何でも吹ける!って感じですね。タップリ・バフバフもドッカン・ゴリゴリも行ける良いマウスピースです。非常にテナーらしくて僕は好き。

で、これは復刻版のガーデラ@ドイツ製だったんですね〜。
WEBサイトも発見→
こちら。
ちなみにブランフォード・マルサリス・モデル。

レーザートリムじゃない方です。
意外とハイバッフルなのにビックリ。

そしてこれはクレッセントの復刻版。
インレイが違うのですが、レーザートリムです。

さすがの合理的設計。

色んな要素を計算して出す!という事が出来るのは凄い事ですね。
機械で作ってても良いモノは良い!
全てはバランスです。

そして極めつけは、フレディ・グレゴリーがスティーブ・グロスマン用に作るマウスピースのために原型にした内の1本というオットーリンク。

マスターリンクですが、バッフルが足されています!!!
リフェイスもバッチリされています。

見て下さい!このラージチェンバー!!!
すげー!この位掘るとハイバッフルなのが気にならない位息も入ってエッジもバランス良く出るって感じですね。ウチでも昔良くやっていたパターンです。こういうのを原型にするって頭良いなー!大分前の記事ですが、昔ウチで改造したオットーリンクは→
こちら。
で、色々とお借りしたりレアな資料を頂いたりしたお礼に、アメリカの某職人がリフェイスしたというオットーリンクを再リフェイスしました。

見た目はピカピカで奇麗だったのですが、あんまり鳴らないので色々計測してみるとあちこちのバランスがグチャグチャでした。オーダーとしては「サイドレールをギリギリ細くして下さい」という感じだったんですが、それだけで済むはずもなく、バッチリ改修!ティップとテーブルの平行を削り直した時点でこの歪み様。元がひん曲がってなければこんな風になりません。(笑)
リードを着けると左右でオープニングが違っちゃってましたからねー!結構大手術でした。

で、出来上がり。
「何ですかこれは!!どんな魔法を掛けて頂いたのでしょう(笑)」
と言われました。(やったー!)
見事復活ですね。
よかったぁ〜!(爆)

1