ラフィアンの会報が届いた。社長の巻頭言では最近のマイネル馬の騎手選択について、その理由が書かれていた。よほど会員から言われているのだろう。しかし、その内容が意味不明。松岡や津村、丹内に依頼する理由の一つが、中央競馬は2着以下の賞金が手厚いから、と書いてある。賞金が手厚いから丹内に依頼する・・・?全く意味がわからない。最後まで読んでみてわかったのは、「言うことを聞く騎手に依頼している」という事だった。馬の個性などについてクラブ側から情報提供しているのに、それを無視する騎手には依頼できない、というような内容の事が書かれてあった。
この会報だけを読むとアレだが、最近発売になった「ようこそ競馬の聖域へ」という本の中の第3章「ラフィアンへの警鐘」を読むと、よくわかる。この本は金子肇氏という、長らくラフィアンに関わった人によって書かれた本だが、最近、ラフィアンの社長やスタッフを接待漬けにして右腕としてうまく取り入っているXなる人物が、「ウチの馬に乗りたいなら言うことを聞け!」と圧力をかけているとの事だった。
そのX氏の騎手への指示というのが、「内ラチ沿い!経済コース!直線で外へ!」というダビスタまがいのお粗末なもので、この指示通りに乗らないと例え勝ってもダメ出し(=言うことを聞かない騎手→次回から騎乗させない)、指示通りに乗って内が開かず、脚を余して負けても「今のはいい騎乗だった!」とほめるというのである。レースはやってみなければわからない部分もあり、状況によって臨機応変に対応できる騎手こそ名手だと思うのだが、社長の巻頭言とこの本の内容を合わせると、ラフィアンではそういう騎手は言うことを聞かないダメ騎手で、常にクラブの指示通りに乗る、言うことを聞く騎手がいい騎手という事のようである。それが松岡、津村、丹内というわけである。
こんな状況になっているラフィアンはかなりヤバイのではないだろうか。最近はクラブの勝利数もめっきり減ってきている。金子氏の本だけだったら、「一方的な視点で書かれていて、全部が全部真実ではないだろう」と思えたのだが、社長自らの発言は決定的である。とにかく、クラブ関係者には現状をしっかり見て、目を覚まして欲しいものである。

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